2007/07/06

AC33プロトコル

次回の情報を一つだけ。
AC33のプロトコルが発表されました。

Mariantic より、
http://www.mariantic.co.uk/ac/Site/news.asp

Key points:-

* New AC Class - 90ft LOA - 6.5 mts draft with lifting keel
* New Rule in 2 months
* Initial regattas will be in v5 ACCs
* No nationality rule
* Challenger Commission replaced by Competitors Commission (includes Defender)
* "the Match will not be held before 2009 nor after 2011"
* It will be in Europe

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日本の報道から

アリンギ勝利後の、日本国内での報道です。

宮田秀明先生のコラムです。

真似をしたら、勝てない
「船は飛行機である」と考える発想転換の思考法
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070703/128994/?P=1

朝日新聞
ヨットアメリカ杯次回開催地は? 防衛のアリンギ決定権
http://www.asahi.com/sports/update/0704/KYD200707040007.html

毎日新聞
ヨット:アリンギがアメリカズカップ防衛
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070704k0000m050175000c.html

時事通信社
アリンギがア杯防衛果たす=ヨット
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_spo&k=20070704013204a

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2007/07/05

レース後のコメントより

公式サイトに載ったコメントから引用。
今回のシリーズから、またこの4年間で得たこと、感じたこと、そしてチームの事など、深い内容のコメントが載っておりますが、ここでは技術的なものだけ取り上げました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idIndex=0&idContent=28944

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):レースの鍵は?
1秒差のフィニッシュが非常に重要だった。

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):最後のランについて
風下航が少々難所になった。私は風が持ちそうにないという事に否定的だった、しかしワーウィック・フルーリが皆にジブを上げるよう説得し、その様にした、そして結局ペナルティーでその価値が出た。もし風のシフトがなかったなら、我々は100m以上の差で勝っていた。素晴らしいクルーワークだった。

エド・ベアード(アリンギ、ヘルムスマン):ダイアル・ダウンについて
チーム全員がこの6ヶ月以上努力してきたことだ。ピーター・ホルムバーグと私は、出来るだけ難しい状況にお互いを置いてやって来た、そしてそれが全て上手く行く事につながった。我々はこの6ヶ月以上多くの間違いを犯してきた、そしてその全てから学んできた。今日あそこで自信を持って全てがうまく行く事を確信でき、ファンタスティックだった。そして結局我々の方に良く出たのだ。

テリー・ハッチンソン(ETNZ、タクティシャン):フィニッシュ前サイコロの最後の一転がり
投げられたサイコロの問題で、我々はサイコロを投げたが、ただ十分ではなかった。”ただ十分でない”は最後の3レースのテーマだった。最後の3レース中2レースでリードしてトップマークを回った、それでレースに勝てなかったことが残念だ。

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2007/07/04

ターニングポイント

取り急ぎ、公式サイトのターニングポイント、昨夜の第7レースです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idContent=28929

何というレースなのか!両チームは15ノットの風の中、巨大な艇を10mの船の様に操った。もつれる場面の多かったレースの中で、私はトップ・マークでのダイアル・ダウンをこのレースでの重要な場面として取り上げたい(フィニッシュラインでは心臓が止まりそうだったけれど)。
これは航路権の威力が、完全にイーブンなレースを決定した、一例であった。2回目の風上航でニュージーランドは、アリンギが右に行くことを再び許した。

第6レースの再現で、アリンギは右のコーナーで風のシフトを得ることが出来、ニュージーランドの1艇身以内に差を詰め、彼らの通過を防いだ。ここで再び両艇はタッキング・デュエルとなった。アリンギは右をキープしニュージーランドの通過を防いだ、そしてニュージーランドはアリンギをポートレイラインへ追い込もうとした。同様にアリンギはタックを繰り返して僅かにゲインしたように見えた。ニュージーランドがアリンギをレイラインまで追い込むことが出来ないと分かった時、彼らはポートタックで高く保つことを選び、レース域から出る前に左海面で何かを得ることに望みを託した。
アリンギはこれを見て、スピードを上げるやいなやポートにタックを返して、ダイアルダウンに対して優位な位置を取った。ニュージーランドがレイラインに達した時、彼らは恐らく最悪のポジションに居て、先行していたが、タックした後前を横切るには充分ではなかった。彼らは先行していたので、このことがダイアル・ダウンを防ぐことをより難しくしていた。

ニュージーランドがタックしてすぐに、アリンギは完璧なダイアルダウンを行った。ニュージーランドを狙い大きく動いた。ニュージーランドは、リードしていたが、アリンギのスターン後方を回るため大きくベアウェイしなければならなかった。ニュージーランドはアリンギのスターンを通過して上マークでルームを要求することに望みをかけた。
アリンギのダイアルダウンが強烈だったので、彼らはスムーズに回り込みタックしてリードを奪った。彼らはニュージーランドに、避けなかったことによるペナルティーも与えた。

アリンギはダイアルダウンを始めた後にコースを保ち、ニュージーランドは大きく避けていたように見えた。これはどちらでも良いように見えた、しかしアンパイアはリグがかなり接近したと考えていて、ニュージーランドはもう少し大きく避けることが出来た、と判断したのだと思う。レース終盤の出来事から見れば、このペナルティーは大きな分かれ目となった。アリンギはフィニッシュで最も僅差で入り、信じられないほどタイトなシリーズを勝つことが出来た。

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2007/07/03

アリンギ、カップ防衛!

何というレースでありましょうか。
15ノットの風で、前半は全く互角の戦いでした。ところが、第2上マークのアプローチで何が起こったのでしょう。今ひとつ分からないのですが、こんな状況でした。
マークに向かってポートにタックしたETNZに、スターボードのアリンギがベアして進みます。ETNZはアリンギの後ろを通過しようとしたのでしょうが、さらにアリンギがベアしたため、衝突しそうになって、ETNZがペナルティーを受けます。
これで万事休すと思われましたが、最後のラン、フィニッシュ直前でアリンギがスピントラブルで急ブレーキ。ETNZが逆転。
ライン直前でETNZペナルティー解消してフィニッシュに向かいますが、アリンギもトラブルを解消して追いつき、両者並んでフィニッシュ! 
なんと2秒差でアリンギでした。
まだ状況が良くつかめません。明日のレポートと両チームのコメントを待ちたいと思います。

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ベルタレリとキース・ミルズによる興行

アメリカズカップはこれまで、決してきれいな手段だけで戦われて来た訳ではありませんが、カップそのものは、スポーツの勝者の崇高な象徴でありました。
しかし将来は、イベント興行権のバトンのようなものになって行くのかもしれません。
次の記事を読んで、そんな感じを受けました。

http://sport.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-6748884,00.html

終了が近づきチームは次のアメリカズカップの準備をする

アリンギが日曜に地中海に出て行く時、彼らはチームニュージーランドを破って32回アメリカズカップ勝ち、セーリングの最高の賞を防衛する初めてのヨーロッパチームとなることを、心に思うだろう。

一方彼らのヨットクラブであるソシエテ・ノーティーク・デ・ジュネーブのヘッドは、ナンバー33にある部分関心が向かうだろう。

アメリカズカップを規定する文書、”ディード・オブ・ギフト”の下、カップ保持者はいかなる挑戦も受けなければならず、彼らは賛同して次の大会のルールとフォーマットをライバル・ヨットクラブと一緒に作成することになる。
それは1988年の27回アメリカズカップの様な不愉快な驚きが出てくることがあり、その時防衛のサンディエゴ・ヨットクラブは、ニュージーランド人のマイケル・フェイからの論争となった直接の挑戦を、裁判により受ける事になった。
今各チームは最終レースを前に好ましいチャレンジャーを揃え、彼らのヨットクラブはレースが終わるやいなや契約にサインし、友好的なクラブとで次の大会を組織することが確定できる。

「やりたい事をやりたいと思っているところを捜すこと」アリンギの弁護士ハミッシュ・ロスはロイターに語った。
アメリカズカップは、会を重ねて多くのチームが増えて、より大きくなったため、最初に挑戦を表明するチームがチャレンジャー・オブ・レコードの役割を担い、他チームを代表してディフェンダーとの交渉をおこなう。

今回それは、大富豪のラリー・エリソンに率いられたBMWオラクルで、彼はアリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリと協同して156年の歴史のカップを、21世紀のスポーツ・スポンサーシップとメディアと企業接待の世界へ引き入れた。

この数週間、アリンギとチーム・ニュージーランドは、様々なクラブと将来のバージョンについて話し合い、新しいチャレンジャー・オブ・レコード候補を捜してきた。

カップを追う多くの人達は、ベルタレリは新しいイギリスのシンジケート、チーム・オリジンをチャレンジャー・オブ・レコードに選ぶと信じており、それで彼はこれまでカップでやって来た事に、リーダーのサー・キース・ミルズ氏のビジネスとマーケティングの才能を取り込んで加えることが出来るのだ。

「彼らは基本的に全てのカードを持っている、彼らは一枚の紙を渡し、そして、ここにサインしろと言う。それは交渉ではない、それは既成事実だ。」ミルズはロイターに語り、チャレンジャー・オブ・レコードになれば満足である、と付け加えた。

オリジンはロイヤル・テムズ・ヨットクラブから参加する。

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カップ・スポンサーと大きなトラブル(トルブレ)

Cup sponsor could be in big Trouble
http://www.nzherald.co.nz/section/4/story.cfm?c_id=4&objectid=10448879

アリンギが防衛するか、ニュージーランドが奪還するか、どちらになるかによって、次回以降のアメリカズカップの姿は大きく変わりそうです。

ブルーノ・トルブレ、25年以上にわたり変わらないアメリカズカップの顔であり、彼は何の問題もなくこう言う:チーム・ニュージーランドが勝つこと望んでいると。

なぜならもし勝たなければ、これがルイビトンにとって最後のアメリカズカップになるかもしれないからだ。
とても考えられないことと思うかもしれない。トルブレは近代アメリカズカップの象徴的存在の一人だ。オリンピック選手で、アメリカズカップ・セーラーである彼は、ルイビトン・カップというスポンサー大会を考えつき、実現させた。

ルイビトンはスポンサーとして、大会の不可欠な存在となった。25年間という、スポーツ界で最長の冠スポンサーである。

しかしもしアリンギが第32回アメリカズカップに勝利するなら、この全ては脅威にさらされる。もしスイスが勝った時、強く予想されることは、大会のスポンサーシップが最高額を提示する企業に公開されることだ。ルイビトンはどうか? もっと出すか、後がないかだ。

ルイビトンは既にアメリカズカップを世界に伝える権利を失っているーその機能は今やアメリカズカップ・マネジメント(ACM)という、アリンギのボスであるエルネスト・ベルタレリの100%所有でカップを運営する会社に移っている。

「もちろん私はチーム・ニュージーランドに勝ってほしい」彼は言う。「今回、物事は馬鹿げたことになっている。前回オークランドでは、組織のコストは、?2,500万($4,370万)だった。今回は、?2億5千万ー10倍だ。」

アリンギ・チームがより多くの収入を求めたので、彼らはそのネットをさらに広げ、商業集団は一杯に膨れあがり、トルブレの言う”ペット・フード・カンパニー”になった。

「レース艇のメインセールにピザ会社のブランドを付ける日が、アメリカズカップが終わる日だ、今そうなっている。」トルブレは不満気に言う。

ルイビトンや、オーデマ・ピゲ、BMWのようなスポンサーにアピールするのは、高級な大会なのだ、と彼は言う。それはビトンの様な会社に正に打ってつけで、同じ生地からスポーツ用に切り取られた部分として、そのブランド・イメージにぴったり合い、同じ高級指向の人達を集めることになる。

「それは我々が求める視認性(広告の)ではない」ビトンのハットをかぶったトルブレは言う。「もし我々が視認性を求めるなら、サッカーの試合の広告板を持ち出すことになるだろう。」

分かるだろうか、これが問題だ。彼らはサッカーのワールド・カップにしようとしている。「私はアメリカズカップが今大きくなりすぎていると思う。オークランドの時と同じ大きさに留め、それ以上大きくするべきではない。」

彼はカップのオークランドでの開催を望んでいた。「キウィ達が20年間アメリカズカップにいて、その価値と歴史的価値そして大会の重要性を理解している事を我々は知っている。ACMとは違って、過去の重要性を理解している。」

トルブレは変化を仲介してきた、しかし常にカップのコアを心の中に持ちつづけた、大会がアマチュアからプロフェッショナルのものに発展した時でさえも。

そして今や、ルイビトンはアメリカズカップからいなくなるのだろうか? メ・ノン、決してない。

ブルーノ・トルブレ氏につてはこちらこちらも参照。

ETNZが勝てば商業化の問題は多少落ち着くかもしれませんが、ルールの問題が起こってくるかもしれません。特にナショナリティーに関する項目が、より厳しくされる可能性があります。
何しろアメリカズカップ・チームの中に占める、ニュージーランド人クルーの割合は多いですから。

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2007/07/01

ノーレース、火曜日まで延期

7月1日第7レース、アリンギ4勝2敗でむかえた重要なレースでしたが、風が安定せず中止となりました。
無理にやって第3レースのようになり、それでカップの行方が決まっては大問題。
こちらとしても情報整理する時間ができて好都合です。
第7レースは、2日おいた火曜日になります。

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アリンギ4勝王手

昨夜は人と会う用事のため、レースは今朝リプレーで見ました。ETNZは第1レグ、素晴らしいセーリングでリードしましたが、第3レグ、アリンギが逆転し、今ACマッチに王手をかけました。ETNZにミスがあったにしろ、僅かな差ですので 、このまま終わってしまうことはないと信じております。

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2007/06/30

アリンギ3-2でシリーズリード

これまでETNZは、風上からスタートしても(1、2レース)、風下からスタートしても(4レース)、最初の上マークをアリンギにとられておりましたので、今日はどこからスタートするのかと期待しておりました。
3レース目のような①スプリットタックスタートか、②風下からもっと相手にぴったりと付いたスタートか、はたまた本部船の外側に追い出すような③過激なスタートか。

実際は結構アグレッシブに行って、②の風下ぴったりスタートでした。アリンギたまらずすぐにタックしましたが、ETNZもタックして追いかけます。
14ノットの風でアリンギに有利かと思われましたが、ETNZ全然走り負けせず、上り角度もまったく遜色なし。
アリンギのタックも今日は速かったようですし、弱点をしっかり調整してくるあたり、カップを争う2チーム、さすがであります。

勝負の方は、第2レグでETNZのスピンが破れ、アリンギに逆転されて終了となりました。
スピンが破れた時は、ライブセーリングに表示される画像に出ておりましたが、初めスピンのリーチ近くに小さな穴が開き、そのあと真っ二つに裂けたようです。

でもフィニッシュのタイム差19秒は、ETNZ恐るべし。

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