2007/07/06

AC33プロトコル

次回の情報を一つだけ。
AC33のプロトコルが発表されました。

Mariantic より、
http://www.mariantic.co.uk/ac/Site/news.asp

Key points:-

* New AC Class - 90ft LOA - 6.5 mts draft with lifting keel
* New Rule in 2 months
* Initial regattas will be in v5 ACCs
* No nationality rule
* Challenger Commission replaced by Competitors Commission (includes Defender)
* "the Match will not be held before 2009 nor after 2011"
* It will be in Europe

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本の報道から

アリンギ勝利後の、日本国内での報道です。

宮田秀明先生のコラムです。

真似をしたら、勝てない
「船は飛行機である」と考える発想転換の思考法
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070703/128994/?P=1

朝日新聞
ヨットアメリカ杯次回開催地は? 防衛のアリンギ決定権
http://www.asahi.com/sports/update/0704/KYD200707040007.html

毎日新聞
ヨット:アリンギがアメリカズカップ防衛
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070704k0000m050175000c.html

時事通信社
アリンギがア杯防衛果たす=ヨット
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_spo&k=20070704013204a

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2007/07/05

レース後のコメントより

公式サイトに載ったコメントから引用。
今回のシリーズから、またこの4年間で得たこと、感じたこと、そしてチームの事など、深い内容のコメントが載っておりますが、ここでは技術的なものだけ取り上げました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idIndex=0&idContent=28944

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):レースの鍵は?
1秒差のフィニッシュが非常に重要だった。

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):最後のランについて
風下航が少々難所になった。私は風が持ちそうにないという事に否定的だった、しかしワーウィック・フルーリが皆にジブを上げるよう説得し、その様にした、そして結局ペナルティーでその価値が出た。もし風のシフトがなかったなら、我々は100m以上の差で勝っていた。素晴らしいクルーワークだった。

エド・ベアード(アリンギ、ヘルムスマン):ダイアル・ダウンについて
チーム全員がこの6ヶ月以上努力してきたことだ。ピーター・ホルムバーグと私は、出来るだけ難しい状況にお互いを置いてやって来た、そしてそれが全て上手く行く事につながった。我々はこの6ヶ月以上多くの間違いを犯してきた、そしてその全てから学んできた。今日あそこで自信を持って全てがうまく行く事を確信でき、ファンタスティックだった。そして結局我々の方に良く出たのだ。

テリー・ハッチンソン(ETNZ、タクティシャン):フィニッシュ前サイコロの最後の一転がり
投げられたサイコロの問題で、我々はサイコロを投げたが、ただ十分ではなかった。”ただ十分でない”は最後の3レースのテーマだった。最後の3レース中2レースでリードしてトップマークを回った、それでレースに勝てなかったことが残念だ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/07/04

ターニングポイント

取り急ぎ、公式サイトのターニングポイント、昨夜の第7レースです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idContent=28929

何というレースなのか!両チームは15ノットの風の中、巨大な艇を10mの船の様に操った。もつれる場面の多かったレースの中で、私はトップ・マークでのダイアル・ダウンをこのレースでの重要な場面として取り上げたい(フィニッシュラインでは心臓が止まりそうだったけれど)。
これは航路権の威力が、完全にイーブンなレースを決定した、一例であった。2回目の風上航でニュージーランドは、アリンギが右に行くことを再び許した。

第6レースの再現で、アリンギは右のコーナーで風のシフトを得ることが出来、ニュージーランドの1艇身以内に差を詰め、彼らの通過を防いだ。ここで再び両艇はタッキング・デュエルとなった。アリンギは右をキープしニュージーランドの通過を防いだ、そしてニュージーランドはアリンギをポートレイラインへ追い込もうとした。同様にアリンギはタックを繰り返して僅かにゲインしたように見えた。ニュージーランドがアリンギをレイラインまで追い込むことが出来ないと分かった時、彼らはポートタックで高く保つことを選び、レース域から出る前に左海面で何かを得ることに望みを託した。
アリンギはこれを見て、スピードを上げるやいなやポートにタックを返して、ダイアルダウンに対して優位な位置を取った。ニュージーランドがレイラインに達した時、彼らは恐らく最悪のポジションに居て、先行していたが、タックした後前を横切るには充分ではなかった。彼らは先行していたので、このことがダイアル・ダウンを防ぐことをより難しくしていた。

ニュージーランドがタックしてすぐに、アリンギは完璧なダイアルダウンを行った。ニュージーランドを狙い大きく動いた。ニュージーランドは、リードしていたが、アリンギのスターン後方を回るため大きくベアウェイしなければならなかった。ニュージーランドはアリンギのスターンを通過して上マークでルームを要求することに望みをかけた。
アリンギのダイアルダウンが強烈だったので、彼らはスムーズに回り込みタックしてリードを奪った。彼らはニュージーランドに、避けなかったことによるペナルティーも与えた。

アリンギはダイアルダウンを始めた後にコースを保ち、ニュージーランドは大きく避けていたように見えた。これはどちらでも良いように見えた、しかしアンパイアはリグがかなり接近したと考えていて、ニュージーランドはもう少し大きく避けることが出来た、と判断したのだと思う。レース終盤の出来事から見れば、このペナルティーは大きな分かれ目となった。アリンギはフィニッシュで最も僅差で入り、信じられないほどタイトなシリーズを勝つことが出来た。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007/07/03

アリンギ、カップ防衛!

何というレースでありましょうか。
15ノットの風で、前半は全く互角の戦いでした。ところが、第2上マークのアプローチで何が起こったのでしょう。今ひとつ分からないのですが、こんな状況でした。
マークに向かってポートにタックしたETNZに、スターボードのアリンギがベアして進みます。ETNZはアリンギの後ろを通過しようとしたのでしょうが、さらにアリンギがベアしたため、衝突しそうになって、ETNZがペナルティーを受けます。
これで万事休すと思われましたが、最後のラン、フィニッシュ直前でアリンギがスピントラブルで急ブレーキ。ETNZが逆転。
ライン直前でETNZペナルティー解消してフィニッシュに向かいますが、アリンギもトラブルを解消して追いつき、両者並んでフィニッシュ! 
なんと2秒差でアリンギでした。
まだ状況が良くつかめません。明日のレポートと両チームのコメントを待ちたいと思います。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ベルタレリとキース・ミルズによる興行

アメリカズカップはこれまで、決してきれいな手段だけで戦われて来た訳ではありませんが、カップそのものは、スポーツの勝者の崇高な象徴でありました。
しかし将来は、イベント興行権のバトンのようなものになって行くのかもしれません。
次の記事を読んで、そんな感じを受けました。

http://sport.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-6748884,00.html

終了が近づきチームは次のアメリカズカップの準備をする

アリンギが日曜に地中海に出て行く時、彼らはチームニュージーランドを破って32回アメリカズカップ勝ち、セーリングの最高の賞を防衛する初めてのヨーロッパチームとなることを、心に思うだろう。

一方彼らのヨットクラブであるソシエテ・ノーティーク・デ・ジュネーブのヘッドは、ナンバー33にある部分関心が向かうだろう。

アメリカズカップを規定する文書、”ディード・オブ・ギフト”の下、カップ保持者はいかなる挑戦も受けなければならず、彼らは賛同して次の大会のルールとフォーマットをライバル・ヨットクラブと一緒に作成することになる。
それは1988年の27回アメリカズカップの様な不愉快な驚きが出てくることがあり、その時防衛のサンディエゴ・ヨットクラブは、ニュージーランド人のマイケル・フェイからの論争となった直接の挑戦を、裁判により受ける事になった。
今各チームは最終レースを前に好ましいチャレンジャーを揃え、彼らのヨットクラブはレースが終わるやいなや契約にサインし、友好的なクラブとで次の大会を組織することが確定できる。

「やりたい事をやりたいと思っているところを捜すこと」アリンギの弁護士ハミッシュ・ロスはロイターに語った。
アメリカズカップは、会を重ねて多くのチームが増えて、より大きくなったため、最初に挑戦を表明するチームがチャレンジャー・オブ・レコードの役割を担い、他チームを代表してディフェンダーとの交渉をおこなう。

今回それは、大富豪のラリー・エリソンに率いられたBMWオラクルで、彼はアリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリと協同して156年の歴史のカップを、21世紀のスポーツ・スポンサーシップとメディアと企業接待の世界へ引き入れた。

この数週間、アリンギとチーム・ニュージーランドは、様々なクラブと将来のバージョンについて話し合い、新しいチャレンジャー・オブ・レコード候補を捜してきた。

カップを追う多くの人達は、ベルタレリは新しいイギリスのシンジケート、チーム・オリジンをチャレンジャー・オブ・レコードに選ぶと信じており、それで彼はこれまでカップでやって来た事に、リーダーのサー・キース・ミルズ氏のビジネスとマーケティングの才能を取り込んで加えることが出来るのだ。

「彼らは基本的に全てのカードを持っている、彼らは一枚の紙を渡し、そして、ここにサインしろと言う。それは交渉ではない、それは既成事実だ。」ミルズはロイターに語り、チャレンジャー・オブ・レコードになれば満足である、と付け加えた。

オリジンはロイヤル・テムズ・ヨットクラブから参加する。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

カップ・スポンサーと大きなトラブル(トルブレ)

Cup sponsor could be in big Trouble
http://www.nzherald.co.nz/section/4/story.cfm?c_id=4&objectid=10448879

アリンギが防衛するか、ニュージーランドが奪還するか、どちらになるかによって、次回以降のアメリカズカップの姿は大きく変わりそうです。

ブルーノ・トルブレ、25年以上にわたり変わらないアメリカズカップの顔であり、彼は何の問題もなくこう言う:チーム・ニュージーランドが勝つこと望んでいると。

なぜならもし勝たなければ、これがルイビトンにとって最後のアメリカズカップになるかもしれないからだ。
とても考えられないことと思うかもしれない。トルブレは近代アメリカズカップの象徴的存在の一人だ。オリンピック選手で、アメリカズカップ・セーラーである彼は、ルイビトン・カップというスポンサー大会を考えつき、実現させた。

ルイビトンはスポンサーとして、大会の不可欠な存在となった。25年間という、スポーツ界で最長の冠スポンサーである。

しかしもしアリンギが第32回アメリカズカップに勝利するなら、この全ては脅威にさらされる。もしスイスが勝った時、強く予想されることは、大会のスポンサーシップが最高額を提示する企業に公開されることだ。ルイビトンはどうか? もっと出すか、後がないかだ。

ルイビトンは既にアメリカズカップを世界に伝える権利を失っているーその機能は今やアメリカズカップ・マネジメント(ACM)という、アリンギのボスであるエルネスト・ベルタレリの100%所有でカップを運営する会社に移っている。

「もちろん私はチーム・ニュージーランドに勝ってほしい」彼は言う。「今回、物事は馬鹿げたことになっている。前回オークランドでは、組織のコストは、?2,500万($4,370万)だった。今回は、?2億5千万ー10倍だ。」

アリンギ・チームがより多くの収入を求めたので、彼らはそのネットをさらに広げ、商業集団は一杯に膨れあがり、トルブレの言う”ペット・フード・カンパニー”になった。

「レース艇のメインセールにピザ会社のブランドを付ける日が、アメリカズカップが終わる日だ、今そうなっている。」トルブレは不満気に言う。

ルイビトンや、オーデマ・ピゲ、BMWのようなスポンサーにアピールするのは、高級な大会なのだ、と彼は言う。それはビトンの様な会社に正に打ってつけで、同じ生地からスポーツ用に切り取られた部分として、そのブランド・イメージにぴったり合い、同じ高級指向の人達を集めることになる。

「それは我々が求める視認性(広告の)ではない」ビトンのハットをかぶったトルブレは言う。「もし我々が視認性を求めるなら、サッカーの試合の広告板を持ち出すことになるだろう。」

分かるだろうか、これが問題だ。彼らはサッカーのワールド・カップにしようとしている。「私はアメリカズカップが今大きくなりすぎていると思う。オークランドの時と同じ大きさに留め、それ以上大きくするべきではない。」

彼はカップのオークランドでの開催を望んでいた。「キウィ達が20年間アメリカズカップにいて、その価値と歴史的価値そして大会の重要性を理解している事を我々は知っている。ACMとは違って、過去の重要性を理解している。」

トルブレは変化を仲介してきた、しかし常にカップのコアを心の中に持ちつづけた、大会がアマチュアからプロフェッショナルのものに発展した時でさえも。

そして今や、ルイビトンはアメリカズカップからいなくなるのだろうか? メ・ノン、決してない。

ブルーノ・トルブレ氏につてはこちらこちらも参照。

ETNZが勝てば商業化の問題は多少落ち着くかもしれませんが、ルールの問題が起こってくるかもしれません。特にナショナリティーに関する項目が、より厳しくされる可能性があります。
何しろアメリカズカップ・チームの中に占める、ニュージーランド人クルーの割合は多いですから。

| | コメント (0) | トラックバック (7)

2007/07/01

ノーレース、火曜日まで延期

7月1日第7レース、アリンギ4勝2敗でむかえた重要なレースでしたが、風が安定せず中止となりました。
無理にやって第3レースのようになり、それでカップの行方が決まっては大問題。
こちらとしても情報整理する時間ができて好都合です。
第7レースは、2日おいた火曜日になります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

アリンギ4勝王手

昨夜は人と会う用事のため、レースは今朝リプレーで見ました。ETNZは第1レグ、素晴らしいセーリングでリードしましたが、第3レグ、アリンギが逆転し、今ACマッチに王手をかけました。ETNZにミスがあったにしろ、僅かな差ですので 、このまま終わってしまうことはないと信じております。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/06/30

アリンギ3-2でシリーズリード

これまでETNZは、風上からスタートしても(1、2レース)、風下からスタートしても(4レース)、最初の上マークをアリンギにとられておりましたので、今日はどこからスタートするのかと期待しておりました。
3レース目のような①スプリットタックスタートか、②風下からもっと相手にぴったりと付いたスタートか、はたまた本部船の外側に追い出すような③過激なスタートか。

実際は結構アグレッシブに行って、②の風下ぴったりスタートでした。アリンギたまらずすぐにタックしましたが、ETNZもタックして追いかけます。
14ノットの風でアリンギに有利かと思われましたが、ETNZ全然走り負けせず、上り角度もまったく遜色なし。
アリンギのタックも今日は速かったようですし、弱点をしっかり調整してくるあたり、カップを争う2チーム、さすがであります。

勝負の方は、第2レグでETNZのスピンが破れ、アリンギに逆転されて終了となりました。
スピンが破れた時は、ライブセーリングに表示される画像に出ておりましたが、初めスピンのリーチ近くに小さな穴が開き、そのあと真っ二つに裂けたようです。

でもフィニッシュのタイム差19秒は、ETNZ恐るべし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/29

ターニングポイント:ACレース2

2007年6月24日の、ACマッチ第2レースの解説です。イアン・エインズリ、チーム・ショショロザ。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?extended=1&idPage=0&idRubr=22&idIndex=0&idContent=27285

Acr2012回目の風上レグで、アリンギはETNZを少し有利にさせ、差を詰めさせてしまった。コースの上方(風上)近くは最近のコンディションでは、右サイドでとてもパワフルのことが多かった。それで左シフトの中で2艇が交叉しようとした時、アリンギはスターボードで、戦略的、戦術的理由によりコースの右サイドを維持する考えでいた。

Acr202Acr203このレースでの鍵となるところは、ETNZがアリンギのリーバウタックに対し、防御することが出来た時であった。2艇が交叉しようと接近した時、ポートのETNZは少しだけ低く走って艇速を上げた。これによりアリンギは、予定より少しだけ早くタックしてしまった。

Acr204Acr205またETNZはそのスピードを生かして艇を上らせて高い位置を取り、アリンギがタックを完了した時には、2艇間の間隔も広く取ることが出来た。この十分な間隔によって、ETNZは”生きる”ことが出来、スターボード・レイラインまで優位に立つことが出来た。

Acr206Acr2072艇がレイラインまで行った時には、ETNZがレースをコントロールしていた。アリンギはリーバウタックの時、ETNZの風下でもっとタイトに付く必要があった。そうすることにより、ETNZに乱れた風を送り、レイラインに行く前にタックさせて、アリンギが右海面を制することが出来ただろう。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007/06/28

ターニングポイント:ACレース4

全レースフォローしきれておりませんが、昨日の4レース、イアン・エイズリの解説です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=27937

Acr401スタート2分前アリンギはスターボードにジャイブして、スタートラインへの最後のアプローチに入った。ニュージーランドはその内側でジャイブし先行して戻る決断をした。

Acr402アリンギは「フック」すると見せてベアし、そして「フィッシュ・テイル」の操作で再び切り上がった。
ニュージーランドはこれに応じた、しかしアリンギは彼らには合わせないように少しベアし、そして2艇が時間を使いながら高さを保ってラインへ戻って行く時には、アリンギは相手との充分な間隔を置くことができた。重要な瞬間は、スタートラインを”切る”ときになるだろう。

Acr403良いスタートをするために艇は、号砲と同時に風を受け上りのスピードより加速して、ラインを出なければならない。さらにアリンギはできるだけ長くスターボードタックを保つため高い位置を取りたかった、そしてニュージーランドはアリンギに行く風を乱そうと相手の風下にできるだけタイトにつきたかった。スタート30秒前、2艇はバウを下げ、スピードを上げた。

Acr404Acr405スタートを成功させるためには、出来るだけ短い間に最大限艇を加速し、それから風を受けて号砲と同時にラインを切ることが出来るかにかかっている。重要な要素はタイミング(ナビゲーターとバウマンとヘルムスマンによる時間と距離の判断)と良い角度付けと、滑らかなターン(ヘルムスマン)と”グラインド・オフ”(グラインダーとトリマーによるセールの引き込み)である。2艇はセールを正しく出して最高に加速し、そして高さを得るため可能な限り速く再度セールを引き込まなければならなかった。スタート前の最後の10秒で、アリンギは”彼らの”スタートを少しだけ良く行うことができた。

Acr406その結果は、2艇間の間隔を充分取ることが出来、ニュージーランド艇からの乱れた風で攻撃されることを防ぐことが出来た。このスタートは、良いスピードも得て、アリンギがポートレイラインに行くまでずっと、彼らのポジションを保つことを可能にした。その後もレースを通して接近したカバーを行い、これが今日(6月27日)の唯一の”ターニング・ポイント”になった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/27

アリンギ2勝2敗タイ

スタートしてから最初のタックをするまでの勝負で、勝敗が決まりました。

スタートは、これまでの3レースとは違って、ETNZが左(風下)アリンギが右(風上)の位置から、並んでスタート。
そのまま長いスターボードタックの並走となりましたが、このクローズホールド一本勝負は、ETNZ決して遅くないけど、上りの良いアリンギの勝ちでした。

ETNZは左が有利と見てのスタートだったのかもしれませんが、右(風上)から出た方が、タッキングマッチに持ち込めて、まだ良かったのではないかな、という印象です。

まぁ、いずれにしても、連日30秒以内の接戦が続く、未だかつてないアメリカズカップになっております。

明日はまたお休みです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

プレス会見:3レース後

アリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリが怒っております。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idContent=27657

この日のレースを失ったことについて
ちょっとラスベガスみたいなもので、レースをやるべきでなかったと思う、しかし実際この結果で、我々はこれを受け入れる。明日に期待したい。我々は良いレースをしたと思う、ただツイていなかっただけだ。ETNZは、我々がやったと同じようにレースで復活して来た、多分もう1レグあれば、また違った展開になっただろう。レガッタを制するために、右へ行くか左へ行くかは人間が決めていた。(今日は)風がそれを決めた。

軽風でシフティーなコンディションに準備をしていたか
もちろん、あなたはするだろう。私はレマン湖からやって来た。そこはこれと同様だ。私はこの様なレースをしにアメリカズカップに来たのではない。結局マッチレースなのだから。風によってレガッタが決まるオフショアレースではないのだ。風がレガッタを決定するべきではなく、競技者が彼らの能力で決定されるべきと思う。レースを行うには今日よりももっと安定した風で行われるべきだ。確かに見ている人達にとってはエキサイティングだっただろうが、それならラスベガスへ行けばいい。本当にセーリングをするべき状況でなかった。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ETNZ2連勝

風の変わりやすい不安定なコンディションで、激しいレースになりました。

一時はETNZが300mほどリードしましたが、第3レグ風下ゲートの後ETNZにミスがあり、上マーク手前ではアリンギが厳しいリーバウタックで攻撃し逆転に成功。
しかし最終レグ、フィニッシュ直前ETNZが再逆転し、25秒差で勝利しました。

内容的にはちょっと荒かったけど、十分楽しませていただきました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/06/26

SUI-100の性能分析

Yachting Worldの記事の中に次の記述が有りました。

SUI-100は2レースとも最初の5分間、鬼(demon)の様にスピードをロスすることなく上った。
ダウンウィンドでもアリンギの球状の艇は良いようで、1日目の強風のコンディションで容易にサーフィングした。2レース目のフラットな海面でのダウンウィンドは、優位性は少ないようだ。

この様なアップウィンド、ダウンウィンド両方での広い性能はコース上全般で印象的に速い艇にしているが、アキレス腱と思える点は、進路を変える時に特にタック、ジャイブで、エド・ベアードが加速を保つため幾分大きな角度で操作することだ。
これはキール・フィンとラダー・フォイルの問題で、多分細い断面か短い長さのフォイルのせいで艇をトリッキーにしている。


上り角度については、ライブセーリングの画像を見て、同じように感じた方も多いことでしょう。
特にSUI-100とNZL-92が並走している時の角度の違いには驚きました。でも上マークでのタイム差を見ると大差になっている訳では有りません。
ということは、LVCの時から言われてましたが、NZL-92のタックのスピードが速く、SUI-100のタックはこの記事に有るように、動きが大きくタイムと高さをロスしているということになるかと思います。

今日のレースはこの辺にも注目して見ることにしましょう。SUI-100は上り角度を生かすため、また風下からスタートするのか。NZL-92はどちらのサイドからスタートするか。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

ターニングポイント:ACレース1

公式サイト連載の”Turning Point”です。
今回からチーム・ショショロザのイアン・エイズリによる解説です。

Acr101Acr102ポートエントリーのアリンギは通常のダイアルアップを行い、エミレーツ・チーム・ニュージーランドを優勢にしてしまった、船首から船尾まで一定の距離を置き両艇は風位に立った。ETNZは先にポートで風下に落とし、ポンポンとダブルジャイブを行い、アリンギを引っ掛けて捕まえようとした。

Acr1025アリンギはポートで高い位置を取って捕まらない様にし、そして風下へ落としてETNZの背後に付き、両艇は3艇身の間隔でポートジャイブでラインから離れた。スタート1分40秒前、ETNZは本部船レイラインの上でスターボードにジャイブし、スタートラインに戻ろうとした。

アリンギがとるべき重要な決断は次のどちらか;船尾に付いて攻撃するか、ETNZの前でジャイブしスタートで相手の風下位置を取るかだった。きっと彼らは左へのシフトが来ることと、もしそうなった時のコンディションで、ETNZとセーリングして充分にスピードがあるとの自信があったのだと思う。

Acr103Acr104Acr105
彼らがジャイブを完了した時、本部船にかかるレイラインの風下にあり、右にいたETNZの位置へは脅威はなかった。スタートするためにETNZはちょっと良い仕事をして、バウを前進させて大きく間隔を取り、右からの風が得られる優位な位置を取った。

Acr106Acr107アリンギは忍耐強く左シフトが来るのを待った、そしてシフトが来た時、スタート後約7分半の頃、彼らはETNZをコースの右サイドに追い返した。2、3回のリーバウタックの後、アリンギは先行して優位に立ち、ETNZの前方を横切ることができた。

以上の様に、ETNZがスタートラインへの最後のアプローチに入った2、3秒後、アリンギはETNZの内側でジャイブする正しい選択をし、コースの左側を取った。一旦前へ出ると、彼らはとても良い風を得てほぼ安全な2、3艇身のリードを保った。左側を取る決断は、気象チームからの最後の指示に、アフターガードが見極め、ヘルムスマンが実行したものだった。

http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=27038

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/25

勝利でチームNZの士気上がる

前回のアメリカズカップを含め、ニュージーランド初の1勝でした。
とりあえず地元NZではどの様に伝えているか探してみました。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10447764&ref=rss

それは、4年前にオークランドで5-0の完封でオールド・マグを奪われ、そして今回のバレンシアで1勝された、スイスのシンジケートから初の1勝だった。

またメインセール・トリマーのドン・コウィにとっても個人的に画期的な出来事であった。
「明らかに重要な1勝で、1-1となったことで、9回戦制のアメリカズカップが7回戦制になった」と彼は言った。

「2003年からの者達にとって、アリンギとのレースに勝ったことは、素晴らしいことだ。そして私にとっても素晴らしいことで、なぜなら今までにアメリカズカップに勝ったことがなかったからだ。」

コウィは1992年、チームNZのアフターガードコーチのロッド・デイビスとスター級で銀メダルを取り、そして今回が7回目のカップ・キャンペーンだ。

彼は5つの異なるシンジケートに所属し、最後の3回はニュージーランド以外のチャレンジャーであった。

NZL-92がSUI-100に28秒差をつけてフィニッシュラインを横切った時、ムードは意識的に抑えたのだ、と彼は言った。

「今バレンシアで浮かれてお祝いをする訳には行かない、なぜなら1レース勝っただけだから。」「まだ手強いチームを相手にしている途中なのだ。」

TNZにとって明日がレイデイの予定で良かった、レースは精神的にも肉体的にも厳しいものだから、とコウィは言った。

しかしセーリングの計画がなくても、分析と水曜日早く(NZ時間)にある第3レースの準備のため仕事に戻ることになるだろう。

アリンギサイドでは、この結果はニュージーランド人クインテットのブラッド・バタワース、ワーウィック・フルーリ、ディーン・フィップス、マーレイ・ジョーンズ、サイモン・ドーブニーにとって、カップレースで初めての敗北となった。

5人は16連勝していた、その内の10勝は1995年と2000年にチームNZであげたものだった。

アリンギのスキッパーでタクティシャンのバタワースは、スイス・シンジケートは戦いはいつでも彼らの思い通りになると知っていて、彼は2-0になると感じてもいた。

決定的な瞬間は2回目の風上航で、バタワースが相手に対しリーバウタックを指示した時だった。

しかしチームNZのスキッパー、ディーン・バーカーは冷静にNZL-92を風上位置に保って前進させ、SUI-100からの乱された風の影響を受けないようにした。

バタワースはそのタックが早すぎたことを認めた。

「我々はもう少し近い位置でタックするべきで、そうすれば事態をもっと易しくできただろう」と彼は言った。

「実際には、彼らがタイミング、操作ともにとても良い仕事をし、我々を抑え、レイラインの外へ追いやり、終わりになった。」


| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/06/24

ETNZ1勝

こういうレースを待っておりました。
F1で言えば、サイドバイサイドのデッドヒート。

スタートと第1レグまでは昨日と全く同じ展開で、昨日の再現かと思いましたが、下ゲートの回航がETNZ良かったです。
アリンギが左マークへ行ったのに対し、ETNZは右マークを選択。アリンギは13秒リードで回航。最初の交叉では、アリンギがリードしていましたが、マークせずにサイドを替えます。しかし次の交叉で、ETNZはよく追い上げてアリンギはETNAの風下でタック。ETNZはスピードをつけてアリンギの風上の有利な位置につけ、そのまま抑えて進みます。
しかしアリンギも上り角度良く、じわじわと間隔を詰める。ETNZがこのまま抑えきるか、アリンギが上らせて先に出るか、ぎりぎりの争いでしたが、なんとかETNZが抑えきりタック、ETNZ先行。
そして第2上マークは15秒差でニュージーランドが逆転。
最終レグもアドバンテージを守りきり28秒差でシリーズ初勝利でした。

お見事でありました。
スコア、タイとなって、明日はお休みになります。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/06/23

アリンギ1勝

ルイビトンカップではあんなに強かったエミレーツ・チーム・ニュージーランドでしたが、さすがにアリンギは更に速かったということなのか。
ETNZはスタートも悪くなく、クローズの走りではアリンギに優るスピードを見せていたんですけどね。
明日からに期待いたしましょう。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

会社を捨て、プロになった男の快挙

 6月7日にスペインのバレンシアから電子メールが届いた。

 「昨日、ルイヴィトンカップのファイナルレースがあり、私の所属する“Emirates Team New Zealand”がイタリアのプラダを破り、優勝することができました。1993年ニッポンチャレンジのサンディエゴで、私のキャリアがスタートしてから 14年の長い道のりでしたが、念願の目標の1つをクリアすることができました」

 学科の卒業生で、かつて日本が世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」に挑んだ時に、技術開発で私の片腕だった鹿取正信君からだった。彼は今、エミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ)でレース艇の性能分析を担当している。


続きはこちらです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070620/127849/

こちらもお薦め。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/06/22

アリンギのヘルムはエド・ベアード

アリンギのクルーが発表されました。
ヘルムスマンはエド・ベアードになりました。
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=200&idContent=9979

Bowman:Pieter van Nieuwenhuyzen
Midbowman:Curtis Blewett
Mastman:Francesco Rapetti
Pitman:Josh Belsky
Grinder: Mark McTeigue
Grinder:Matt Welling
Trimmer:Simon Daubney
Trimmer:Lorenzo Mazza
Grinder:Will McCarthy
Mainsail trimmer:Warwick Fleury
Strategist / traveller:Murray Jones
Runner / pitman:Dean Phipps
Runner / grinder:Rodney Ardern
Navigator:Juan Vila
Afterguard – Runner:Ernesto Bertarelli
Tactician:Brad Butterworth
Helmsman:Ed Baird

| | コメント (2) | トラックバック (1)

トップマスト・バックステーに関する回答

6月21日出された、計測委員会の再回答です。
http://www.americascup.com/multimedia/docs/2007/06/pi_43.pdf
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26617

やはりレグによって、あるいはコンディションによって、バックステーを使用したりしなかったりすることは、認められない、と読めるようです。

公式見解 No 43

以下への回答:

1. ルール44.1(f)の二つの例外規定の一つは、ブームを出すためにランナーを前方に解除する事を許可している。ランナーを前方に解除する時点とブームを出す時点との間には、時間的な制約があるか、そしてブームはどこかの位置に出されなければならないのか?

2. ブームを出すために前方に解除されているランナーは、マスト、シュラウド、あるいはその他の艤装品、すなわち荷重調節用の索、紐、あるいはレース中に動いたり損傷を避けるためや、クルーを怪我から守るためのhandy-billy(どの様なものか不明)に対してある形態にあるように固定してよいか?

3. ルール44.1(f)の目的として、一つは”バックステー、トップマストバックステー、チェックステー”についての当該ルール内での言及と、もう一つは”ランナー”に対する例外規定内での言及の間で、材質の区別や違いはあるか?

見解:

修正ルール44.1(f)の記述

44.1 レース中;

(f) バックステー、トップマスト・バックステー、チェックステーは、マストとハル、デッキあるいはコクピットの固定位置に、変わらずに装着され、かつ同じ荷重調整の位置で、レースを通して保たれなければならない。疑いを避けるため、備品の故障による脱落は、もし再装着が可及的速やかに行われれば、このルールを侵害せず、またブームを出すためにナンナーを前方に解除することも同じである。

ジュリー通達 JN084[36]の記述

”計測委員会はそれが草案された目的と言葉の意図と、修正された時のルールの草案者の目的と意図を考慮するべきであった。”

ジュリー通達 JN084[46]の記述
”この声明は前述の目的と意図を確認する、すなわち固定が不変であることと、固定地点が移動されたり解除されないこと、そしてランニング・リギンの移動を、通常のブームの移動に必要な時以外では認めない事を、確認する。”

ジュリー通達 JN084[32]の記述

”ACCルール44.1(f)は全体として読まれ解釈されるべきであり、ジュリーは基本的ルールから分離した例外として解釈したことを不適切であると考えた。”

JN084[32]を考慮し、もしランナーがブームを出す時はいつでも前方に解除されることが許されるならば、ブームが出ていようがいまいが、ランナーがレースを通して同じ荷重調整位置に置かれるという要求は、意味がなくなる。

したがってルール44.1(f)の意図は、”ブームを出すために前方に解除する”という例外は、ブームを出す目的でランナーを解除する必要がある時だけに適応されることは、明らかである。

1. ”レース中”と”レースを通して”を除き、時間の概念は修正ルール44.1(f)では言及されていない。

修正ルール44.1(f)の意図は、”ランニング・リギン他の動きは通常のブームの動きを行うために必要になる”(JN084-46に発表されているように)ことを、ある程度、禁止している。ルール2.2(CC)は、ランニング・バックステーとチェックステーをランニング・リギンとして定義している。したがってランナーは、通常のブーム移動のために必要があって移動される時を除き、レースを通して荷重位置に置かれるべきである。

修正ルール44.1(f)の目的のため、通常のブーム移動とは、その時のレースの状況において通常起こるであろうブームの移動の事である。例えば、風上へのセーリングの時は通常のブーム移動はそのヨットのセンターラインに近い狭い範囲内であろう、プレスタートでのマニューバリングであれば、通常のブームの動きはヨットのセンターラインから両サイドへ90度近くになるであろう。

第1の質問の最後の部分に”そしてブームはどこかの位置に出されなければならないか?”とある。その答えは否である。

2. 可。公式見解 No.39は、解除されたステーを固定するための、二次的にテンションをかける装備を許可している。

3. 否。

公式見解41と42は撤回される。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/21

本番2日前

いよいよ本番、アメリカズカップ・マッチまで、あと2日!
Notice of Raceです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26591

そしてディフェンダーのアリンギは、最も新しいACボートであるSUI-100でレースを行うと発表。
計測も昨日水曜日に完了。しかし、ヘルムスマンの発表はレース前日の金曜日になる模様です。
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=200&idContent=9809
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26597
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10446991&ref=rss

SUI-100はこれまでのアクトでも使用されておらず、そのパフォーマンスには大いに注目です。
特に新しい方式として、この艇に装備されているバックステーがあります。それは、通常のランニング・バックステーとチェックステーの他に、マストトップから別に取られたもので、中等度の風から強風の風下航で使用され、レース前に使用するか否かチームが決定するとのこと。使用しない場合はマストに収納(?どのような方式か分かりませんが)されるのだそうです。
アリンギはこのバックステーをレグ毎に使ったり、使わなかったりしたかった様ですが、計測委員会は当初これを認めませんでした。アリンギはこの判断に対し委員会の管轄権の逸脱であると抗議、ジュリーは3-2でアリンギを指示する判断を下しました。
しかしルールにはステー類はレース中固定して取り外したりは出来ないことになっており、まだもめそうであります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/16

アメリカズカップのガイドブック

Seahorse International Sailing: Guide to the America’s Cup

Guidebook今回のアメリカズカップのガイドブックです。Royal Ocean Racing Club(RORC) からの発行で、pdfファイルで68ページの大変立派なものです。
ダウンロードはこちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/12

ターニング・ポイント:ファイナル、レース5

LVCファイナル、第5レース(6月6日):エミレーツ・チーム・ニュージーランド vs ルナロッサ・チャレンジ
解説:ファブリス・レベ、アレバ・チャレンジ

5-0! 2007年のルイビトンカップ・ファイナルのスコアとしては何と厳しい結果であろうか。セミファイナルの結果が出た後、セーリング界はファイナルが接戦になることを期待していた。

Fr51Fr52Fr53
今日(6月6日)ルナロッサにはもう後がなく、生き残りをかけて戦うだけであった。プレスタートで彼らは、位置取り、右サイドのプロテクトにとても良い仕事をして、ディーン・バーカーはスタートラインに向かうタイミングを、早くし過ぎてしまった。右サイドは今回のファイナルではそれ程重要であった。

Fr54Fr55Fr56
トーベン・グラエルは風が右へシフトすることを確信していて、極めて長いポートタックのセーリングになった間も、待って、待って、そしてスターボードレイラインにどんどん近づいて行った。

Fr57Fr58Fr59
残念ながら右へのシフトは時間内には来なかった、そしてイタリア艇は僅か10mのアドバンテージでタックすることを選択し、そしてそれはニュージーランド艇の風上位置を、第1マークまで保つには不十分であった。

Fr5d0Fr5d1Fr5d2
マークを先に回るという望みは絶たれた。それはルナロッサのアフターガードの大きな賭けだった、しかしこの程度のリスクはゲームの一部だ。第1レースを思い返してみれば、テリー・ハッチンソンは同じことをした-しかし結果は違っていた。

我々はキウィの完璧なセーリング・マネジメントを賞賛する。彼らは力強く自信にあふれて見える。しかし、シャンペンで乾杯した後には、もう一つ別の戦いが待っている。
ザ・マッチだ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/06/11

トレーニングでのアリンギは全くぱっとしない

あくまでもニュージーランド側からの見方であります。レースの評価もこちらのものとちょっと食い違っています。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10444761&ref=rss
確かにアリンギはアクト13以来実戦はないが、艇の開発クルーのトレーニングに専念、ETNZは厳しい生き残り戦を勝ち抜いてきました。有利なのは果してどちらか。

チーム・ニュージーランドが2日間のご褒美の休暇を楽しんでいる間、アメリカズカップのライバル、アリンギは地中海でルナロッサと対戦していた。

アリンギは昨日2日連続でルナロッサとレースを行った。

再び両艇は2回づつのスタート練習と2レースとを行った。一日目はスタートの達人、ジェームズ・スピットヒルがルナロッサITA-94のヘルムをとったが、昨日は控えのフィリップ・プレスティが舵をとった。

エド・ベアードがSUI-91と思われる艇でヘルムをとり、非常に軽風のコンディションの中、アリンギが2レースとも勝った。

スタート練習は初日のレースにも予定に組まれ、その時はベアードとスピットヒルだった。どちらのスタートも全くアグレッシブに見えた。

その後両チームはほぼ全コースを使い、ルナロッサが勝った。

レースでのアリンギのクルーでいくつか注目すべきは、決して滑らかでなかったということだ。スピネーカーも破いてしまった。

アメリカズカップまで2週間を切った今、アリンギはクルーワークを、エミレーツ・チーム・ニュージーランドと同程度に洗練されたものにしたいと思っているー彼らはルイビトン・チャレンジャー・シリーズを勝ち抜き、実戦で鍛えられている。

*ドイツの雑誌のインタビューで、アリンギ・シンジケートのヘッド、エルネスト・ベルタレリはもし防衛に成功した場合、レガッタの間隔が2年か3年に短縮されるだろうと語っている。
「短ければ短い程よい」ベルタレリは言った。「我々はセーリングしていたい、ソファーに座っているのではなく。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ターニング・ポイント:ファイナル、レース4

しばらくレースもありませんので、ちょっと古くなった話題等も今のうちに拾っておきます。
アレバ・チャレンジのティエリー・ペポネの解説による”ターニング・ポイント”です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=25678

第4レースの鍵となったのは、スタートの後12分15秒の時点で、2艇が最初の風上レグで2回目に接近した時だった。

Fr41その3分前にはルナロッサは、最初に交叉した時100mのアドバンテージを得て、ETNZを既に左サイドに追いやっていた。

Fr42Fr432回目に双方が接近した時、そのリードは60mに縮まっていて(多分風が左にシフトして)、ルナロッサのタクティシャン、トーベン・グラエルは、相手を反対側へ追いやろうとはせずに、NZL-92の風下でタックして同じ風を得る決定をした。

Fr44複数のオリンピック・メダルを持つグラエルに不運だったのは、彼らがタックした後十分な艇速をつけるまでに、キウィは風上の良い位置にあり、レイラインまでそれを維持したことだった。

Fr45Fr46NZL-92のテリー・ハッチンソンはレイラインの外までルナロッサを押し出し、トップ・マークでのリードを確実にした。

Fr47第3レース同様に、ETNZはリードした後継続してその差を広げ、最後の風下航でITA-94が2-3m挽回できただけであった。しかし時既に遅く、ETNZの4-0となった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/10

アリンギ、ルナロッサとトレーニング

ディフェンダーのアリンギ(スイス)は、23日からのカップ本戦に向けて、バレンシア沖でルナロッサを相手にトレーニング中です。
Valencia Sailingから。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/06/luna-rossa-and-alinghi-trained-off.html
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/06/alinghi-dominates-luna-rossa-in-second.html

6月8日(金曜)、ルナロッサはITA-94、Aクルー、ヘルムがスピットヒル、アリンギはSUI-100を使用し、ヘルムはエド・ベアードだった。なおアメリカズカップ本戦でもエド・ベアードがヘルムをとると見られている。

第1レース
プレスタートとスタート後最初に交叉したところで中止、アリンギが優勢。
第2レース
左右スプリット・スタートで、アリンギは右。スタート後風が大きく右シフトしアリンギが10艇身リード。その後中止。
第3レース
スタート後風が20度右にシフトし、マークが移動された。風速は7ノット。スタートはアリンギが取ったが、上マークはルナロッサが前述の右シフトを得て8艇身リード。次のレグでも6.5ノットの風の中、ルナロッサがゲインしたが、風下ゲートでアリンギがスピネーカーをジャンパーで破いてしまい、レースは中止された。

6月9日(土曜)は、アリンギはSUI-91で、ルナロッサはITA-94を使用。ルナロッサのクルーは前日と異なり、セカンドクルーでヘルムもスピットヒルに代わりフィリップ・プレスティだった。
2レースを行い、どちらもアリンギが容易に勝利した(2レースともしもマーク回航後200m程で中止)。レース中問題は起こらなかったが、ゲストが二人乗艇し、新しいギアがテストされた模様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/07

日本人が初めてアメリカズ杯へ

【バレンシア(スペイン)6日共同】
http://www.kyodo.co.jp/

ヨットのアメリカズカップ(ア杯)の挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)決勝は6日、当地沖で9回戦制(5戦先勝)の第5レースを行い、ア杯奪回を目指すエミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)がルナロッサ・チャレンジ(イタリア)に5連勝し、ア杯進出を決めた。
ETNZで艇の性能分析を担当する鹿取正信は、150年を越える歴史を持つア杯に日本人として初めて参加することになった。
ETNZは今月23日から同じバレンシア沖で行われるア杯で防衛艇のアリンギ(スイス)に挑む。

第4レース
http://www.47news.jp/CN/200706/CN2007060501000889.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

LVCファイナル5日目

エミレーツ・チーム・ニュージーランドがスコア5-0でルイビトンカップを勝利しました。
ファイナル第1レース以来の接戦で、最後まで分からないレース展開ではありましたが、きっちりとETNZが勝ちきりました。
振り返ってみれば唯一つのマークも取らせない、圧勝でありました。
6月23日からのアメリカズカップは、前回2003年と同じ対戦になります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/06/06

エインズリとギルモアの話題

エインズリ、オリジンに加入
グラント・ドルトンは、ベン・エインズリがETNZを止めてイギリスのオリジンに加入する意向を持っていることを明らかにした。
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/AC33.htm
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/post_4f0d.html
http://www.originsailing.com/da/48709


ピーター・ギルモアはアメリカズカップには出ない

コンサルタントとしてアリンギに加入したピーター・ギルモアは、7月2-8日にスウェーデンで行われる、ワールド・マッチ・レーシング・ツアーに出場するため、SUI-100にヘルムスマンとして乗艇する可能性はなくなった。
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/AC33.htm
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/post_00e7.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

LVCファイナル4日目

風は8~9ノットで不安定な予感。ということはセミファイナルで風の読みが冴えた、トーベン・グラエルのいるルナロッサが有利か・・と個人的に期待。

スタートはETNZ左からスターボード、ルナロッサ右からポートで、スプリット・タック・スタート。
ルナロッサは狙い通りの右サイドだったと思われます。1回目のミートでは約100mのリード。ところが2回目のミートで、何故か随分手前でタック。ここはもっと近い位置でリーバウタックだって出来たのでは? 
ルナロッサの予期したシフトが来なかったのか、あるいは逆に左へのシフトだったのか? それなら何故タックした?

結局そのままETNZに抑えられる格好で、スターボードレイラインまで進み、ようやく両者タック。
この頃から風が右にシフト。結局上マークは19秒差、そのあとも差は広がり、ETNZの4連勝。

なんかルナロッサの流れ悪いですねぇ。作戦は裏目に出ますし、今日の風下ゲートの回航は、明らかに遠い方の左サイドを回って行きました。もうやけくそなのか、と思ってしまったぞ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/06/05

もし戦いがオークランドに戻るなら

LVCファイナルでも大変強いETNZですが、もしアメリカズカップも勝った場合どうなるのだろう、という記事です。
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/AC33.htm

彼らの今のパフォーマンスから考えれば、真面目にTNZはカップに勝つことが望めるだろう。

もしそうならば、そしてオールド・マグがオークランドに戻ったなら、彼らがカップ戦を続けたいと表明しても、幾つかのシンジケートは次回のアメリカズカップへの参加について条件を持っている。

「もしチーム・ニュージーランドが勝てば、我々は次のカップには出ない」とは誰も実際には言っていないが、何人かはとても近い事を言っている。

「もしカップがニュージーランドに行くなら」ショショロザのマーク・サドラーは、地元スペインチームに負けてLVCセミファイナル進出と言う夢が消えた後に語った、「我々はカップがヨーロッパに留まって欲しい。」

幾つかのドイツのスポンサーを持つ、南アフリカ最初のチャレンジャーは、明らかにヨーロッパでもう一度開かれることを望んでいた。

「アリンギがまた勝つ可能性が最も高いが、もしそうなれば、確定はしてないが、99%確実に、次はバレンシアだ」と創設者でマネージング・ディレクターのキャプテン、サルバトーレ・サルノは言った。「もしそうなれば、来年2月までにRSA-101を建造して、5月の最初のアクトに間に合わせたい。私の計画は2艇によるプログラムでそれが出来れば我々はアメリカズカップに勝てる。」

デサフィオ・エスパニョル会長のアガスチン・ズルエタは彼のチームのチャレンジャー・シリーズ敗退後に、チームのメイン・スポンサーがもしカップがヨーロッパに留まるなら、スペイン・チャレンジを継続することを既に決定した、と語った。

「問題は、もしカップがニュージーランドに行った場合だ」とズルエタは言った。「ニュージーランドはとても良い場所だ。2000年の大会の時私はそこで暮らした。しかし、明らかに、投資の回収という面で興味を示すスペイン企業は多くはない」。

「私にとってはアリンギが勝つ方がより良い」デサフィオ・エスパニョルの会長は付け加えた。「しかしデサフィオ・エスパニョルは、もしそうなった場合、単独でも、ニュージーランドに行き挑戦するだろう」。

ドイツのシンジケートは計画を進める意向を述べている、しかしシンジケート・ヘッドのマイケル・シェーレンは「スポンサーとの取り決めは、将来の開催地に非常に大きく依存している」と述べた。

「もしニュージーランドに行くなら、我々は続けられない」ドイツ・チームのメインスポンサーの一つの設立者で、チーフ・エグゼクティブのラルフ・ドマムートは母国のメディアに対し語った。

「チーム・ニュージーランドが次の大会の前段階として、ヨーロッパでレガッタをいくつか開催しない、という理由はない」ニュージーランド・ヘラルドのジャーナリスト、ジュリー・アッシュは言った。「もしそう出来れば、ヨーロッパ市場を意識する幾つかのスポンサーにとって、参加を継続する助けとなり得るだろう」。

しかし、今回の勝者が分かるまでは、多くのチームの将来はこのバランスの上に置かれている。

カップがヨーロッパへ来て以来、かつてない盛り上がりで、大成功となっています。ETNZがカップを取って、世界のどこからも遠いニュージーランドに、また行ってしまうのは、確かにもったいない気がします。恐らくまた3-4年待たされることになるでしょうし。
アメリカに行く可能性が消えた今、個人的にはヨーロッパに留まって欲しいと思っております。(TNZファンの皆様ごめんなさい)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/06/04

ターニング・ポイント:ファイナル・レース3と2

いつも大変勉強になる、公式サイト掲載のレースと戦術の解説記事、”ターニング・ポイント”。
ファイナルの2レースと3レースについて、アレバ・チャレンジのティエリー・ペポネによる解説です。

レース3(6月3日)
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=25432

このレースの鍵はスタートの最後の1分前に起こった。これはジェームズ・スピットヒルの素晴らしい仕事で、彼はスターボード・エントリーから、10ノットのシー・ブリーズの中、長いポートタックのダイアルアップでディーン・バーカーをコントロールした。スピットヒルは、スタート1分前までETNZの変化に対し、状況の限界まで戦った。それからルナロッサはスピードを上げてスタートラインに戻って来た、その時ディーン・バーカーは避けながらスターボードにタックしていた。

最後に、ルナロッサがポートにタックしてラインへ先行して進み、スタート40秒前、バーカーはジェームズ・スピットヒルが、二つの選択のどちらを採るかという重要な決定を待たなければならなかった。

選択1は、右サイドをプロテクトするべきという、気象からの指示を捨てて、まずジャイブしてライン中央からフルスピードでスタートをする、相手艇はタックして戻るため減速し、スピードでも差がつく。

選択2は、スタートラインからさらに風下に進み、タックしてスタート時間丁度にラインに戻ってくること。この場合のリスクは、相手艇に対し同じスピードで、風下で接近したスタートになること。

ジェームズ・スピットヒルとチームは、選択1を選び、NZL-92に4秒差をつけ、より速いスピードでスタートした。しかし、アフターガードはこのアドバンテージを確定させるため、この30メートルのリードを生かし、直ちにタックして右へ進み気象の指示に従うべきであった。もしイタリアがキウィの前を横切れなかったとしても、彼らはリーバウ・タックをしてETNZのスピードを落としてタックさせ、彼らのアドバンテージを広げることが出来ただろう。

しかしルナロッサはタックせず、時間は過ぎ、しばらくしてキウィは右サイドでゲインし、ルナロッサは挽回する機会を得られなかった。エミレーツ・チーム・ニュージーランドはこの日速く流れるように走った。


レース2(6月2日)

http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=25193

このレースの鍵はスタートの1分前、短目のダイアルアップがあった後にエミレーツ・チーム・ニュージーランドが早目のサークリングをおこなった時、ルナロッサが本部船のスターボード・レイラインの4艇身下で風下位置をとった、虐殺40秒前。

本部船でドアを閉じるのが難しいと見たか、或はETNZに風下位置に閉じ込められるのを避けるため、アグレッシブなジェームズ・スピットヒルは素早くタックし、ETNZの背後を通りスタートラインの右サイドを取ろうとした。

しかしながらディーン・バーカーは絶えず警戒し、ルナロッサを激しくベアウェイして相手を衝突コースに置くことで捕まえて、イタリアに避けるために更に深くベアウェイをさせた。ETNZのバウがルナロッサのスターン後方を通った時、ETNZからY旗が揚がった、しかしアンパイアは、ITA-94はタック終了時から常にNZL-92を避けており、ルール違反はないと判定した。正しい判定であった。

ルナロッサはその位置でETNZの風上方向にタックを返し、本部船を通るレイラインの風下に勝負を移してチャンスを得ようとした。ディーンと彼のチームはスタートラインまでの距離と時間を合わせ、フルスピードでルナロッサのすぐ風下に付いて完璧なスタートを切り、ルナロッサは直ちにポートにタックしなければならなかった。

スタートしてイタリアをカバーするタックをした後、NZL-92は次にリーバウタックする絶好の位置にあり、正に最後までレースをコントロールできるスピードを持っていることは明らかであった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

LVCファイナル3日目

もうETNZは強いです。ルナロッサも直線でのスピードは負けてないと思いますが、ETNZはミスもなく安定しており、付け入る隙がないとといった感じです。BMWOには鋭かったルナロッサのプレスタートも、ETNZには通用しないのか・・。
さて、何かまだ秘策はありますでしょうか?明日はお休みです。もっともつれてくれる事を望む者としては、火曜日からの、ルナロッサの巻き返しを期待いたしたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/02

LVCファイナル2日目

今日のスタートはルナロッサが右サイドを取り、昨日とは2艇の位置関係が逆なだけで、昨日と似た形のスタートになりました。
ちょっと違ったのは、スタートでの2艇の間隔が昨日より近かったことで、風上のルナロッサがスピードに乗れなかったこと、そしてもう一つはポートにタックした後、恐らく良いシフトが来なかったこと。
このため、最初の風上レグの前半で、ETNZはリードを確保します。
上マークで25秒差になり、そしてフィニッシュでは40秒差をつけて、ETNZの貫録勝ちでした。
ルナロッサには悔しい2敗目となりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ターニング・ポイント:ファイナル・レース1

ファブリス・レベ(アレバ・チャレンジ、コーチ)による、ルイビトン・カップ・ファイナル、第1レースのレース評です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=24946

ルイビトン・カップ・ファイナル、第1マッチの鍵は、最初のアップ・ウィンド・レグでの右への風のシフトだった。ルナロッサの狙いは、明らかに左海面でキウィに対しタイトにセーリングすることだった。

この狙いを持って、スピットヒルは風下の良い位置を取り、スタートでは勝った。ディーン・バーカーの最初のタックに続き、彼らは安定した風の中でさらに強力な位置になるはずであった、しかしこうならなかった。

両チームは長いポートタックで全く同等のパフォーマンスだった、しかしルナロッサにとって不運だったのは、12分経った時に風が5-8°右にシフトした。

エミレーツ・チーム・ニュージーランドは良い風速の中でスターボードにタックすることが出来た。イタリアはキウィから60メートルの距離でリーバウタックをしたが、ETNZは楽にリードを奪いトップマークを回った。

最終的なタイム差(8秒)は、ルイビトン・カップ・ファイナルが、ハイレベルなチーム同士のエキサイティングな接戦になると期待させるものであり、良いシーブリーズと相まって、全ての要素がそろった最高のマッチレースを、観衆およびセーリング界は楽しめるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

LVCファイナル1日目

1レース目から大接戦になりました。
スタートはまったく互角、第1マーク(上):12秒、第2マーク(下):9秒、第3マーク(上):11秒、そしてフィニッシュが8秒差。
終始ETNZがリードしておりましたが、ネットのバーチャル映像で見る限り、どちらかにミスがあったわけでなく、走りはまったく互角。
勝因を探すとすれば、右サイドを取ったETNZが、多少の右シフトの風とスターボードの優位を得たことが、最後の8秒になったのか、と思います。
明日からが益々楽しみになってまいりました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/06/01

ETNZとAlinghiがウォームアップ

いよいよ今夜からLVCファイナルが始まります。
ETNZとアリンギが5月30日トレーニング・レースを2レース行いました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=24592
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/TNZ.htm

コンディションは10-14ノットの風。2レースとも2回目の風上レグの途中で中止されたが、1レース目はアリンギが優勢、2レース目はETNZが優勢(Cup In Europeでは2レースともアリンギの勝利)。
アリンギのヘルムはエド・ベアードで、両チームとも古い方の艇を使用したらしい。

ETNZのグラント・ドルトンは、「2レースともスタートはディーンが勝った。我々はキール、バルブ、ラダーの設定の異なる、古い方の艇を使用した。マストもセールも古いものだった。」と述べた。

レースを見たYachting Worldの記者によると、アリンギはスピードはあるが安定性に欠ける。キウィに比べセール・ハンドリングが巧くなく、特に風下からの取り込みと、ジャイブでぐらついていた、とのこと。

| | コメント (0) | トラックバック (5)

2007/05/29

ジェームズ・スピットヒル、インタビュー

期待の新星、ジェームズ・スピットヒル(ルナロッサ、ヘルムスマン)のインタビュー記事です。
Valencia Sailing より。

VS:セミファイナルから始めましょう。BMWOにこんなに差をつけて勝ったことに驚いているのでは?
JS:レース・スコアに驚いた。正直我々は最後の9レースまで行くと考えていた。この2チームを準備しながら見ていた時、どちらも大変強く9レースまで行かないという理由は見出せなかった。だから私の答えはYesだ、我々は驚いているがスコアは接戦だったことを表してはいない。

VS:それでも、レース・スコアは大きく開いた。これはルナロッサが相当に向上したためか、あるいはBMWOがセミファイナルの間に自滅したのだろうか?
JS:BMWOの内部で何が起こったのか、私が言うことは難しいのは分かるでしょう、なぜなら私はそのチームの一員ではなく、今まで3年間そのためにやって来て、全てを海の上で出し切ることを目指し、そして我々はラウンドロビンを通じてとても良く進歩前進出来たと思っている。であるから、ステージ毎に進歩しつづけ、ステップアップしつづけることが、常に我々の目標だった。

VS:疑いもなく、BMWOに対しての勝利では、あなたのプレスタートが奏効したことが、とても重要な意味を持っている。あなたはAC艇のレースにおいて、時々あまりに多くのリスクを取りすぎているのではないか?
JS:いや、なぜならこれはチームの中でやって来たことだからだ。我々が出て行って激しい圧力を、自信を持ってかけられる唯一の理由は、チーム内のレースでとても激しく圧力をかけ合って来たからだ。フィリップ・プレスティとITA-86の男たち全員は、ITA-94を限界まで圧力をかけてきた。さらに彼らはレースの間は、改善が必要な分野を見つけ出して分析をするなどの、多くの支援をしてくれた。フィリップ・プレスティとチャーリー・マッキーはファンタスティックな仕事をしてくれた。

VS:エミレーツ・チーム・ニュージーランドに対しても、同様にアグレッシブに行くつもりか、あるいはもっと慎重なプレスタートにするのか?
JS:レースに出てチャンスがあれば、我々は仕掛けて行くだろう、それがアドバンテージを取るためのプレスタートでも、ボート・ハンドリングでも、さらには風に対してもだ。

VS:確かにそうでしょう、しかしBMWOにセミファイナル第2レースを失ったのは、トーベン(グラエル)が運まかせにサイコロを振ったからだと、多くの人は考えている。彼は今はもっと定跡に従ったマッチ・レース戦術(タクティクス)を採るようになっているか?
JS:私のチームとタクティシャン、チャーリー・マッキーとトーベン・グラエルを見れば、艇の中で戦術を指揮する者は、他に誰も要らないだろう。彼らは二人とも極めて優秀で、世界でも最高の中に入る。私が感心するものの一つは、ゲームの中で多くの違ったスタイルの事が出来るということだ。風を読み、スプリットし、あるいは緊迫したマッチレースをし、競り合う。我々にとってそれは、一生懸命行ってきた事で、十分に上手くやって見せることが出来るのだ。我々は我々がこれまでやって来たことを継続し、同じ様にトレーニングを続け、何も変更しない。

VS:他のセミファイナルに注目すると、デサフィオ・エスパニョルが懸命に戦い2勝をあげたことに、あなたは驚いたか?
JS:いや、全く驚かなかった。私は常に彼らをとても尊敬していた。ルイ・ドレステとカロル・ジャブロンスキはファンタスティックな仕事をし、ホーム・チームとして格別の運動と支援を行った。私は感銘を受けたが、驚かなかった。彼らが強いチームであることを知っていた。

VS:スペインが2勝したことで、今あなたに自信はあるか? あなたにとって決勝が、以前考えたよりも容易なものになると思っているか?
JS:いや思っていない。ラウンドロビンを見るならば、ショショロザが我々を敗り、デサフィオ・エスパニョルがBMWOを敗り、マスカルゾネ・カピタリアがETNZを敗っている。6艇があって、艇速は驚くほど接近している、したがってたった一つのミスでレースを失う。私はキウィにはBMWOと同じくらいに敬意を払っており、確実に厳しい戦いになるだろう。

VS:7年前アメリカズカップにおいて、ディーン・バーカーはフランチェスコ・デ・アンジェリスを5-0で破った。今度はリベンジの様になるか?
JS:えー、あれはルナロッサに勝ったのは正確にはバーカーではなかった。最初の4勝はラッセル・クーツの功績だった。このレースから2人のセーラーが我々のチームに関わっていて、多分2-3人はETNZにいる。確かに彼らはまたレース出来ることを楽しみにしているだろう。

VS:ニュージーランドの何を最も恐れているか?
JS:注意深く観察して見た事実として、彼らに何の弱点も見当たらない。きっと彼らが我々を見た時も同じように彼らは感じるだろう。私には、極めて対等に戦えるのはこの2チームだ、そしてきっと海の上で本当の戦いが見られることだろう。

VS:今度の戦いの中でボート・スピードは重要なファクターとなるか? 2艇(NZL-94とNZL-92)の中ではどちらが速いか?
JS:そうだ、ボート・スピードは、いつもそうであったように、とても重要になろう。私には2艇はとても似たように見える。最近の2ヶ月で我々は彼らと2回戦っただけだ、どちらのレースもとても接戦で、結果はイーブンだ。1勝1敗だ。私が言ったように、我々の艇とBMWOの艇、ニュージーランドとスペインは全く接戦だった。同じ事になると予想する。

VS:最後に、ルイビトン・カップの決勝で決定的要因となるのは何か、あなたにとって、また或はニュージーランドにとって?
JS:個別の要因はない。私にとっては全体だ。これはチーム・スポーツで、一つの事を正確に行うだけではだめで、全てをうまく行わなければならない。これがBMWOに対して我々が成功した要素であり、我々が決勝に向けて懸命に努力している何かなのだ。

| | コメント (3) | トラックバック (3)

2007/05/25

クリス・ディクソン辞任

BMWオラクル・レーシングは5月24日、クリス・ディクソンがチームCEOを辞任すると発表しました。
今後はしばらくの間、現在の管理グループがチーム運営を行うとのこと。
http://bmworacleracing.com/en/news/articles/05_Mai_SF/24_cd.html?track.refer=/en/index.html&track.type=home

ある程度予想されてはおりました。仕方ないかとも思われます。
あとは「次があるか?」ですが、アメリカズカップについて言えば、厳しいでしょうかね。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/05/24

ターニング・ポイント:レース7

ETNZ VS デサフィオ・エスパニョル、の7レース目(5月23日)、キャメロン・ダン(マスカルゾネ)による、レース評です。

今日のプレスタートでは、カロル・ジャブロンスキはディーン・バーカーに対しゲームを取ろうと、アグレッシブな姿勢できた。初めキウィ・チームがダイアルアップをとらず、デサフィオ・エスパニョル2007はポートで追走位置に入った。

エミレーツ・チーム・ニュージーランドはスペインに攻撃される不利な位置を避けるため、早期にサークルを行った。ETNZがジャイブしたすぐ後、ジャブロンスキは相手に着くようにサークルを行い、キウィがポートで戻って来るのをブロックした。この攻撃は実際にはデサフィオを風位に立たせ、これはこの日の気象状況ではとるべき位置ではなかった。

バーカーはジャブロンスキに接近した位置を続け、スペイン艇が風位からポート・タックになる様に仕向けた。デサフィオがタックして行ったので、キウィ以上に相当失速してしまった。バーカーはかなり良い角度に持って行くことが出来、素早く加速しデサフィオを完全にコントロールし、彼らを逃れることもスタートに戻ることも出来なくした。

ETNZはその後のプレスタートを容易にコントロールすることが出来、60mリードしてスタート・ラインを切った。レースは終わり、シリーズは終了した。


http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=24519

| | コメント (0) | トラックバック (1)

LVC、セミファイナル、7日目

6月1日から始まるLVC決勝は、ETNZ 対 ルナロッサ となりました。

20ノット前後の風に波もあるコンディション。プレスタートでETNZはデサフィオをスタートライン右後方に追い込んで動けなくし、30秒前になってから反転してラインに向かい、遅れたデサフィオに約4艇身差をつけてスタート。
出遅れたデサフィオにさらに悪いことに、強風のためコクピット内に風下から水が入り込むトラブルが発生。そのためスピードに乗れず、有効な攻撃のチャンスもなく、差は広がるばかり。

この浸水のトラブル、全く同様の事が前回31回のアメリカズカップで、ディフェンダー、チームニュージーランドの艇に起こりました。そのためもあって、ニュージーランドはスイスのアリンギに負けましたが、さすがに今回はそのような事もなく、5勝目となってETNZは決勝進出を決めました。

地元スペイン残念でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/23

グラント・シマー(アリンギ)インタビュー

昨日は、強風、高波のためノーレースとなりました。
Valencia Sailingに掲載された、アリンギのマネージング・ディレクター、グラント・シマーのインタビューです。

VS:クリス・ディクソンがチームのCEOでスキッパーでヘルムスマンだったことがチームに悪く影響したのか?
GS:これは我々のチームとは形態が違う。もちろん私は艇に乗らないし、ブラッドと私は一緒に働いている。特にアメリカズカップの丁度1月前となるこの期間、私はチームのあらゆる問題からブラッドを守っている。

VS:セミファイナルの4チームで、あなたはどのチームが最も大きく向上したと見るか。
GS:ルナロッサが現時点で確かに最高にある。

VS:エド・ベアードとピーター・ホルムバーグは、スピットヒルのBMWOに対するスタートを研究していると思うが。
GS:もちろん我々はチャレンジャー候補チームを研究している、正にそれをすることが我々の仕事だ。エドもピーターも良いスタートができる、我々は非常に多くのプレスタートをやってきており、今の彼らのレベルはとても高い。

全文はこちら。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/05/alinghis-grant-simmer-talks-to-valencia.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

セオドア・ルーズベルトの言葉

まさかの敗北から、5段階を経て希望を取り戻しつつあるBMWOチームに、ファンが送った数々の暖かいコメントに対し、5月22日のBMWORブログは感謝の言葉と、その送られたあるコメントに引用された、第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの言葉を紹介しています。

批評家は、人がどうして躓くかを論じ、人の仕事の欠点をあげつらう。
だが、人の批評をすることに、どれだけの価値があるのか!
批評家などをあてにしてはいけない。信用できるのは、実際に現場で、血と埃にまみれた顔で立っている人間だ。勇敢に闘う人間であり、何度も何度もしくじり負ける人間である。
挫折や敗北を伴わない努力など無い。それでも立ち上がって闘う人間・・そういう人間はうまくいけば最後に勝利の喜びを知ることになるし、うまくいかなくても精一杯闘ったのだから、勝ち負けを知らない冷めた臆病者に落ちぶれることはない。
http://blog.bmworacleracing.com/stories/3317303/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/22

SUI-75チーム・オリジン(英)へ売却

前回2003年のアメリカズカップ(ニュージーランド、オークランド)の時に建造された、SUI-75(スイス、アリンギ)が、次回33回のアメリカズカップを目指す、イギリスのチーム・オリジンに売却されることになりました。5月21日チーム・オリジンより発表されました。
SUI-75は前回のルイビトンカップ、アメリカズカップでは、レースに使用されませんでしたが、2005-2006年のルイビトン・アクトでは、バージョン5に改修されてレースに使用されておりました。

http://www.teamorigin.com/da/48709

http://valenciasailing.blogspot.com/2007/05/teamorigin-buys-sui-75.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/05/21

昨日のプレス会見

LVCセミファイナル6日目、レース後の会見でのコメントです。クリスのコメントからは、寂しさが伝わってきます。結果出せなかったので、チームも去ることになるのかなぁ、なんて考えてしまいます。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idIndex=0&idContent=24311
http://www.cupinfo.com/

クリス・ディクソン、BMWO
セミファイナルで敗退したことについて
見ての通り我々は非常に失望している、この退場は我々が望んだものではない。心からおめでとうを言う、ルナロッサとジェームズとフランチェスコと、そしてベルテリ氏に。我々がここから離れることになったのは、今週彼らが秀でていたからだ。それは単に一つの事柄ではない。彼らは黙々と力を積み重ね、大きく進歩してより強大になった。今週彼らはレースコース内の多くの所で我々より良く走った、アップウィンドでは素晴らしく速く、そしてダウンウィンドでは充分に速く、スタートも良く、真っ先にシフトをつかみ、良い戦術をとった。これがスポーツだ。彼らはファンタスティックな仕事をした。

チームの今後については、チームを存続させることを、ラリーが約束している。これはしばらく前に決められて、変わっていない。

クルーの変更が遅れたことについて
振り返ってみれば、我々は目立った弱点はない、あるいはその辺りの何かをしたかもしれない。我々は明らかに今週数々の所で大きく負けた。我々に出来ることは全てやった。私はチームに心から感謝する、彼らは信じられないほど一生懸命働いたし、全員とてもがっかりしている。私を降ろしたのはラリー(エリソン)の決断だ。彼の指示だった。彼はオーナーで、彼が今日行った指示だ。私はそれを受け入れ、ステンが乗ってくれることに感謝する。チームで誰もまずい仕事はしていない。ただ彼ら(ルナロッサ)がもっと良くやったのだ。ルナロッサが決勝を前に、多くのアドバイスが必要だとは思わない、きっと今は私からのアドバイスは必要ない!

フランチェスコ・デ・アンジェリス、ルナロッサ、スキッパー
大きく向上したパフォーマンスについて
レースはスコアに表れている以上に、とても難しかったと私は思う。我々は一歩一歩努力し、艇と我々自身を向上させてきた。ゲームはそれ自体複雑で、各チームはそれぞれ自身の道を歩んでいて、各チームには優秀で才能ある人間がいっぱいいる。人間と自分のスピードで取って行く段階を明確にしなければならない。

どこが相手にいいか
それはこの二人が自分たちで順位を決めることだ。

ジェームズ・スピットヒル、ルナロッサ、ヘルムスマン
BMWOに順調に勝ったことについて
決して気を緩めてはいけない、シリーズの第2レースを見なければならない。BMWOのようなチームはとても強く、もし一つ小さなミスをすれば、彼らは飛び掛かって来て、その代償を払うことになる。我々はそれを見、重要な事に我々の教訓とした。今日、我々は確かに再びあのミスを犯しそうにはならなかった。どんなにリードが大きかろうが小さかろうが、我々は集中を保ち、仕事を成し遂げた。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

LVC、セミファイナル、6日目

デサフィオとBMWO、どちらも後のないレースでした。

BMWOはクリス・ディクソンに代えて、ステン・モーアがヘルムスマンとして臨みましたが、ルナロッサのスピードが勝り、BMWOは1-5で敗退が決まりました。
BMWOがこんな結果で早々に姿を消してしまうとは、誰が予想できたでしょう。なにせ私はBMWOがカップをアメリカに持って行くと、期待を込めて予想しておりましたもので、、。(金賭けとかなくて良かった)

今日のレースに表れている様に、USA-87もUSA-98も騒がれたほど速い船ではなかった、ということだったのでしょうか。だとすると、超革新的といわれたUSA-87は、その後の大改造が物語るように、やはり極端すぎた失敗作で、その間の時間をロスし、USA-98にもデータをフィードバックすることが出来ず、艇の開発が遅れてしまった、ということになるかと思います。

一方、デサフィオは最後まで僅差のレースでしたが、きっちりリードを守りきり、崖っぷちを凌ぎました。週末の地元スペインチームの頑張りで、バレンシアの観客はさぞや喜んだことでありましょう。
最後第4レグの途中から、2艇ともいわゆるデッド・ランの状態でフィニッシュラインに向かって真っ直ぐ走ってました。あれはどうしてだったんでしょうかね。

明日はオフデイです。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007/05/20

クリス・ディクソン艇を降りる

ちょっとショックなニュースです。

クリス・ディクソンが乗艇メンバーからはずれることになりました。
彼に代わり、スキッパーにギャビン ブレディ、ヘルムスマンはステン・モーアが就きました。

http://www.americascup.com/en/news/detail.php?extended=0&idPage=0&idRubr=70&idIndex=0&idContent=24033

| | コメント (6) | トラックバック (0)

LVC、セミファイナル、5日目

昨日は週末につき外出しており、今朝リプレーにて見た感想です。
デサフィオ vs ETNZ
デサフィオは、ジャストのタイミングでスピードに乗った良いスタートでしたが、タックする度に差がどんどん広がり、フィニッシュでは1分49秒差になりました。
キャメロン・ダンのレース評によりますと、ETNZの勝因は右へのシフトもありましたが、何といってもETNZのボート・スピードが勝っていたから、と言っております。

BMWO vs ルナロッサ
このレースは、プレスタートでBMWOが2つのペナルティーを受け、勝負がついてしまいました。
その時の状況は次のようなものだったようです。
長いダイアルアップの後、ピンエンドに進んだBMWOが戻ろうとしてジャイブし、スターボードのルナロッサの前のスペースのない所を横切って、まずペナルティーを一つ。次にポートで2艇並んでいて、風下のBMWOがスタートラインに進もうとして、ベアした時にBMWOのスターンが回って、ルナロッサに接触して更にペナルティー1つ。

さて、今夜で決まるのでしょうか?

| | コメント (3) | トラックバック (2)

2007/05/19

ジェームズ・スピットヒルとは何者か?

快進撃の、ルナロッサとジェームズ・スピットヒルの注目度が上がっております。

フィリップ・プレスティ(ルナロッサ、アフターガード)、インタビュー

27歳にして3度のルイビトン・カップ。オープニングのプレス会見で、ルナロッサのヘルムスマン、ジェームズ・スピットヒルは、迎えるクリス・ディクソンとのプレスタートの戦いについて語った:”トレーニングで、フィリップ・プレスティが私を本当に強くプッシュしてくれて、準備が整った。” その時から、オーストラリアの若者は3レース続けてスタートを制し、ルナロッサはアメリカのライバルに先んじて、全ての第1マークを回った。

ジェームズ・スピットヒルとは何者なのか?
彼は真に才能豊かな人間だ、むらのない落ち着きと行きたい所に進むエゴを持っている。動いているときは、彼は誰にも止められない機関車だ。彼はメディアの注目を求めず、そしてとても謙虚だ、しかし進歩するために必要な事は正確に知っている。彼は最高を目指しており、そうなることだろう。


続きはこちらです。
http://www.bymnews.com/news/newsDetails.php?id=8659

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/05/18

LVC、セミファイナル、4日目

ルナロッサとETNZが勝ちました。

ルナロッサ vs BMWO
第1マーク13秒差でルナロッサ、第2マークは12秒差でルナロッサ、の僅差の序盤でしたが、風下マークを回った後、BMWOは左へ、ルナロッサは右へ深く突っ込みました。しばらくは左へ行ったBMWOが良かった様に見えましたが、やはり後半右が良くなって、ルナロッサがリードして第2上マークを29秒差で回航。結局そのままルナロッサの勝利となりました。

2勝2敗になるのと、3勝1敗になるのでは大違い。なんとなく、流れが見えてきた感は否めませんが、今日敗れたチームの、明日からの挽回を期待したいと思います。何が起こるかわからないのが、アメリカズカップですから。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

エリック・ドイル、コメント訂正

昨日のエリック・ドイル(BMWO)のコメントで、一部充分意味が掴めず、いい加減な訳文を付けましたが、CupInfoのサイトにより完全な形で載っておりましたので、以下のように訂正いたします。

我々は2、3小さなチャンスをあちこちで逃した、しかし、殆どのところで彼らが、あらゆる事を100%とても良く行っていたことを、我々は言っておかなければならないだろう。彼らは昨日ダウンウィンドでちょっとした失敗をして、我々に油断を突かれた、しかし彼らには脱帽だ、彼らは本当に良い仕事をした。

スタートでレースが終わっていたのでは、と聞かれ、”我々はそうは思わない、しかし結果から見れば、そうだ。良い風が右手から来ていた、それはとても良い右へのシフトで、コースの右サイドが約85%の時間帯で良かった--そして彼らはその良いサイドに85%の時間いた。彼らは良い左へのシフトを2回目の上りで拾い、ダウンウィンドでとても良い仕事をした、我々がジャイブをして彼らが少しつまずくよう最善を尽くしたにもかかわらずだ。それで一方のサイドが良いことで、明らかにこの2、3日より、ずっとチャンスは少なかった。”

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/17

ターニング・ポイント:レース3

キャメロン・ダン(マスカルゾネ)によるセミファイナル3日目のレース評です。
どちらもスタートで、これまでの3日間でスタートが取り上げられたのは4回で、如何にスタートが重要かが分かります。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=23506

デサフィオ vs ETNZ
このレースの第1レグで行われたことは、スタートで如何に右を取ることが大切であったかという事を示している。デサフィオ・エスパニョル2007は、プレスタートの間コントロール・ポジションである中央地点に進み、ETNZに対し大きなプレッシャーをかけて、スタートラインに戻れるようにし、彼らのまさに狙い通りになった。

そう、ETNZはペナルティーを受けた、しかしこのレースの結果には影響はなかった。ETNZは実際デサフィオに比べ良い位置からスタートし、早い時期に左サイドでゲインした、しかしデサフィオはスタートでは強い位置にあり、ポートにタックして右へ進み、ドラッグ・レースをリードできる主導権を得ていた。この優位は、風が強まり右へシフトして、重要なものとなった。デサフィオは充分なゲインを得てタックし、レースをコントロールすることができた。

BMWO vs ルナロッサ
この日の第1レース同様、スタートの右サイドを取ることが、ターニング・ポイントであった。見ていて感じたのは、二人のアフターガードはスタート前この日のコースに対し、非常に異なった見方をしていたようだ。BMWOは左を、ルナロッサは右を狙っていた。

もしBMWOが右を狙っていれば、スタート号砲の1分30秒前には全く違った事をしていただろう。スピットヒルのアプローチのタイミングは、ほぼ完璧だった。スピードに乗ってラインを切りゲインしたスピットヒルに比べ、ディクソンはピンエンドでラフして減速し、これが終わりの始まりであった。

デサフィオ同様、ルナロッサは右サイドでリードし、良い風とシフトを得て、そこからはコントロールする位置に入った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スペイン、アメリカ艇の修正とレース後のコメント

昨日-5月16日、ESP-97(デサフィオ・エスパニョル)とUSA-98(BMWオラクル・レーシング)について、新しい計測証書が提出されておりました。
変更点はキール・バルブのウィングで、これまで両艇ともダウンウィンドでは素晴らしいスピードを見せていたものの、アップウィンドで苦しんでいました。この度の変更は、そのアップウィンドでのパフォーマンス改善が狙いのようです。
一般的に、大きなウィングはアップウィンドでのパフォーマンスを改善するが、抵抗も増やすため、ダウンウィンドではスピードが落ちるとのこと。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=23284

そして昨日のレースだったわけですが、スペインは1勝を上げ、アメリカは勝てませんでした。

各チームコメント
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idIndex=0&idContent=23528

カロル・ヤブロンスキ、デサフィオ、ヘルムスマン〜ETNZのペナルティーにつて
とても接近した状況では、プレスタートはどれも緊張状態だが、ペナルティーだけではレースに勝ったことにならない。それは小さなアドバンテージに過ぎない、我々はレースをするのに有利な、コースの右サイドを取らなければならなかった。戦いは終わるまで続く。我々はトップ・チームに勝つことが如何に難しいことか知っている、勝負になってきたことに満足だ。1-2は0-3よりずっと良い。

カロル・ヤブロンスキ、デサフィオ、ヘルムスマン〜これからもマジックを見せてくれるのか
もっとあるだろう。プレスタートは複雑だ、そして簡単に英雄からゼロになる。鍵となることは、リスクを最小にして、良い形でスタートを切ること。スタートとペナルティーが全てではない。今の艇種では、時間と距離に集中しなければならず、プレスタートで何かをすることは難しい、でも必ずもっとやってみることは約束する。

エリック・ドイル、BMWO、ストラテジスト〜何が良くないのか
我々は2、3小さなチャンスをあちこちで逃した、殆どのところであらゆる事に100%釘付けになってなければ。ルナロッサには脱帽する、彼らはとても良い仕事をした。彼らは85%の時間帯で正しいサイドをとり、我々がジャイブで抜こうとしたにもかかわらず、良い左シフトの風を拾った、一方のサイドがあまりに有利であり、殆どチャンスがなかった。彼らは昨日エラーを犯して我々に抜かれたが、今日はより堅実であった。彼らがやるべきしっかりとしたゲームを行った。

ジェームズ・スピットヒル、ルナロッサ、ヘルムスマン〜BMWOの”マイナー・チェンジ”後の変化について聞かれ
ラダーだ。私の推測だが。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/05/16

LVC、セミファイナル、3日目

ETNZはプレスタートでペナルティーを受け、さらにスタート後も精彩を欠き、良いところなく初の1敗。スペインはニュージランドのペナルティーなど必要のない、1分14秒差の堂々たる勝利でした。

デサフィオの1勝2敗です。

BMWOは昨日ほどは悪くないスタートで左から出ましたが、でも右が有利だったようです。スタートでBMWOは積極的に有利なサイドを取ろうとはしていないように見えました。アップウィンドで離されなければ、ダウンウィンドで充分挽回できる、と過信があった訳ではないと思うのですが、、。
第2レグでのジャイブの応酬の時、確かにその差は縮まりましたが、ルナロッサがジャイブに応じなくなって、それ以上のことは起こりませんでした。
結局風下ゲートも、ルナロッサが右を取り、BMWOは左へ行き、第3レグ、アップウィンド、ルナロッサが右サイドで有利な風を受けてリードを広げ、最終レグでもこれまでの様なミスを犯すことなく、ルナロッサが勝ちきりました。

ルナロッサ、2勝1敗。

どちらの対戦も面白くなってまいりました。特にルナロッサ、ジェームズ・スピットヒル/トーベン・グラエル組はクーツ/バタワース組以来の最強コンビでは、と妄想してしまいそうであります。

明日はオフデイです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ターニング・ポイント:レース2

キャメロン・ダンによる昨日のレース解説です。
とりあえずBMWO vs ルナロッサのレースだけですが次の内容ですが、このケースはすごく勉強になりました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=23233

BMWO vs ルナロッサ
このレースの第1マークでは、私はジェームズ・スピットヒルのファンタスティックなスターとのことを、ターニング・ポイントとして書こうと思っていたが、しかしそうではなく、レース後半に多くの事が起こった。

最初の風下航でレースはBMWOに開けてきた、しかし私にはこのレースのターニング・ポイントは最終レグでフィニッシュまでのBMWOが見せた、優れたボート・スピード、加えて優れた艇とそのトリム、タクティクス、そして操舵であった。

ルナロッサ・チャレンジがポート・レイライン上をBMWOにポートジャイブでアプローチした時、彼らはBMWOとミートする時の事を決めていた。上手く有効な方法は、実際彼らが行ったBMWOの風上でジャイブすることだ、なぜならレイライン上のポート対スターボードの状況になってBMWOが横切れば、レースはそこで終わってしまう。

ルナロッサは良い位置であるが厳しい位置でジャイブし、彼らの風の影(ブランケット)がBMWOの前になるようにして、アメリカ艇が悪い風を避けるために深めにゆっくりと走らざるを得なくした。ITA-94は徐々にUSA-98に対し挽回し、じわじわと圧力をかけて、USA-98の前にバウを出せるところまで行こうとした。

BMWOは完璧な行動をとった、それは彼らが完璧なタイミングでルナロッサに”飛びかかり”、風位の高い位置に移動し、風上艇の前のクリアーな風を得ようとした。彼らはそのために、それまでのコースより約30度高い位置までラフした。ルナロッサは即座には反応できず、BMWOは厳しい位置から、コミティー・ボートを真っすぐ狙える強力な位置へ動き、ルナロッサの前のクリアーな風を得た。
この時点でレースは終了した。


参考画像
Sft1Sft2
2艇が接近して、ルナロッサがジャイブするまで。

Sft3Sft4Sft5
BMWOによる約30度のラフと、フィニッシュラインとの位置関係。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ターニング・ポイント

公式サイトに1日目の“BMWO vs ルナロッサ”での、第2レグ下ゲート手前のラフィングにつき、ライブセーリングの映像付きで、キャメロン・ダン(マスカルゾネ)の解説が載っております。
大変参考になりますので、以下訳文のみ引用いたします。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=22982

私の見解では、このレースで重要な場面は、第2レグの終わり、風下ゲートへのアプローチである。BMWOは第2レグで大きなゲインを得た、しかしルナロッサはコースの左サイドを防いでいた。ルナロッサは左に風があるのを見つけ、次の第3レグの風上航で左に進むために、左のゲートマークを回航したいと考えた。彼らはジャイブしてBMWOの風上位置に接近した、このためBMWOにルナロッサをラフして左に追い出し、その後リードしてゲートに進入することを許してしまった。

ルナロッサはその時にとても上手くオーバーラップを切り、BMWOにルール17.1の状況を作り、ジャイブさせて進路をゲートに戻させた(プロパーコースを帆走する)。ルナロッサは直ちにBMWOと同時にジャイブを返し、そして左ゲートマークの3艇身ゾーン内側で少しだけオーバーラップすることに成功した。これによりルナロッサは望んだ左ゲートマークを回ることが出来、BMWOを右ゲートマークに追いやる事が出来た。
この後大きく分かれて、トーベン・グラエルが予期したように、コース左サイドの風でルナロッサは第3マークで大きくリードを広げ、フィニッシュした。

もしルナロッサがあの時さらに10秒ほど決定的なオーバーラップを切れないでいたなら、レースは全く違う展開になっていたと私は思う。


今朝サイトを見たところ、このターニング・ポイントがシリーズ化されておりました。
毎日欠かさず読みたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

LVC、セミファイナル、2日目

BMWOが逆転勝利いたしました。

ところで今夕、NTT東日本において、広範囲な接続障害が発生し、その時せっかく書いておりました、キャメロン・ダンのレース解説の訳文が、吹き飛んでしまいました。
書き直しまして、明朝アップしたいと思います。

さて、BMWO vs ルナロッサ。
スタートでルナロッサに頭を押さえられ、第3レグではスラムダンクで競り負け、1対1のマニューバリングでは完敗のBMWOでしたが、ダウンウィンドの驚異的スピードで、最終レグで追い抜き、ルナロッサに逆転勝利いたしました。
何というレースでありましょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/15

LVC、セミファイナル、1日目

BMWO vs ルナロッサ
風速、風向ともに大変変わりやすいコンディションの中、主にBMWOが右、ルナロッサが左へコースを取る展開で、ルナロッサが上手くシフトを利用してリードを広げ、フィニッシュは2分19秒の大差になりました。
途中第2レグ、風下ゲート手前のミート時に、BMWOがルナロッサによく追いつき、ラフィングを仕掛けましたが、ルナロッサは上手く反転し、ゲート左マークの内側を取りました。
このルナロッサの勝利には、タクティシャン、トーベン・グラエルの抜群の風の読みがあったようです。

トーベン・グラエルのコメント、

今日のような日では、普通のマッチ・レースのスタイルでは良くない。風のある所とない所ががまちまちで、シフトと風速に合わせることが重要だ。下マークでは岸寄りが常に風が強く、この様なコンディションでは相手をカバーすることは大変だ。我々は良い方向へジャイブする選択をし、相手は風のある所で良く走り、風下航で大きくゲインした、それで風下マークの状況(ラフィングのこと)になった。彼らは良いチャンスを生かしたが、ジェームズ(スピットヒル)が素晴らしい仕事をして、ゲートのピンチを防いだ。

そういえば、彼が金メダルを取った2004年のアテネ・オリンピックも、大変風が難しい大会でした。
http://blow.air-nifty.com/mlog/2004/08/_9.html

デサフィオ・エスパニョル vs ETNZ
スペインチームは、18thに国王フアン・カルロス1世が乗艇し、とても良い走りをしておりましたが、ETNZに追いつくことができずに43秒差で惜敗しました。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/05/13

次回へ向けたチームの動き

Marianticのサイトが久々に更新され、次回33回に向けたチーム動向がまとめられております。

マスカルゾネ
は、チームサイトに"The America’s Cup will not escape so easily from Mascalzone!”と継続する意志を表明

ユナイテド・インターネット・チーム・ジャーマニー
はすでに艇の建造に取り掛かったとの情報もあります。

イギリスのオリジンはすでに表明済み。

ショショロザも、アリンギが勝ち次もバレンシアで行われた場合、2月までに新艇を建造するとのこと。

セミファイナル進出を決めたデサフィオ・エスパニョルは、次回に向けめでたく新規のスポンサーシップがきまったようです。

一方、+39内部崩壊です、イアン・パーシーやイアン・ウォーカーはオリジンに行きそうですし。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/05/11

次の就職活動

上位4チームのセミファイナル進出が決まりましたが、敗れた7チームはバレンシアを去って行くことになります。キャンペーンを継続するチームもあれば、挑戦を断念するチームも出てくるものと思われます。そしてそれに伴って当然人間の移動も起こるわけです。
先週のものですが、NZHerald.co.nzの5月5日の記事です。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10437970

Peter Lester:ヨットマン達は次の仕事が気にかかっている

今後の雇用がこのところアメリカズ・カップ・チームにとって気にかかっている。

今はルイビトン・カップ決勝とカップ本戦が近づき、人々が彼らの次の仕事について考え始めているのは尤もなことだ~それが別のカップ・キャンペーンになるか、TP52サーキットになるか、あるいは世界一周レースであろうとも。アメリカズカップについて言えば、アリンギの鍵になるニュージーランド人たちが、カップ後に移籍すると言われており、これはシンジケートが売りに出されるかも知れないことを意味している。

BMWオラクル・レーシングのボス、ラリー・エリソンは次のカップも戦うと言った、一方ルナロッサとデサフィオ・エスパニョルは、もしカップがヨーロッパに留まるのであれば、継続することにいくらか興味があると表明している。

マネージング・ディレクター、マイク・サンダーソン(NZL)を含む英国チーム・オリジンの代表団もバレンシアに来ている。将来のチーム・ニュージーランドついては少々不確定だ。今の段階ではマネージング・ディレクター、グラント・ドルトンがチームのメンバーに何でも提供できるのか、確かではない。

我々は皆、2000年のカップ防衛の事を覚えている、その時チームメンバーと知的財産の大量流出があった。チーム・ニュージーランドにはライバル・チームが目を付けている多くの人間がいる。これはチームにとって、とても気がかりなことである。彼らは一方の目でレースを見ながら、もう片方の目で次の仕事の方を見ている。

彼らには同情しなければならない。彼らの多くには家族があり、仕事が必要だ。彼らがオファーを考えたり、いくつか調査をしても、彼らを責めることはできない。

雇用に関し何でもすることはチームにとってとても大変な事だ。2-3週間のうちに、多くの知識が丸ごとドアを開けて出て行く危険性を、彼らは心配することになる。そこには何が誰のものなのか、はっきりできないグレーの領域がある。各チームが、雇用契約の中に知的財産の条項と、人員の保証を入れていることは、確かである。

しかしながら、個人的な知識をコントロールすることは、少しだけ難しい。チームが出来ることは、カップが終わるまで彼らのチーム・メンバーの誠実さに訴えるしかない、と私は考える。

しかし生活は続いて行く。人々が売ろうとするものが、彼らのセーラーとしての、あるいは設計者としての、技術者や造船技師としての専門知識である時、この世界ではその商行為を禁止することは出来ない。

| | コメント (0) | トラックバック (20)

2007/05/10

ETNZはスペインを指名、BMWOはルナロッサと

下のYUTA様からのコメントにもありますように、ETNZはセミファイナルの対戦相手に、スペインのデサフィオ・エスパニョルを指名しました。

プレス会見から
http://americascup.com/en/news/detail.php?extended=0&idPage=0&idRubr=32&idIndex=0&idContent=22667

ディーン・バーカー、ETNZス、キッパー:指名できることの危険性について
相手を指名できたとしても、どのマッチ・レースも何時もタフだ、なぜなら上位4チームは速いからだ。自分で自分の毒を選ぶようなもの、我々はスペインとのレースを選択した。

BMWOに対しては、やはり皆無気力レースと感じたようで、その辺に質問が出たようです。

クリス・ディクソン、BMWO、スキッパー:ラウンド・ロビンには勝つ価値が有るのか
確実に勝つ価値はあると思う。それがETNZがそちらへ出て行った理由で、我々がこちらに出て行った理由だ。(1レグのコース取りを言っているのだと思われます)
悪い知らせは、我々がレースに敗れ、自分で毒を選べなくなったこと。良い知らせは、選ばなくても良くなったこと。

フランチェスコ・デ・アンジェリス、ルナロッサ、スキッパー:チーム内レースと比較して実戦レースの価値について
チームメイトについては、他のチームとのレースの時にはより効果がある、なぜなら全てがかかっているからだ。自分のチームとのレースでは、もしミスをしても、練習をやり直すことができる。公式なレースでは、チャンスは1回で、それで終わりだ。全く別のゲームだ、そしてレースの中では常に得るものがあり成長できると確信する。セミファイナルの組み合わせには驚いていない、これを突破すれば皆さらに強い競技者になれると確信している。

カロル・ヤブロンスキ、デサフィオ・エスパニョル2007、スキッパー:ニュージーランドに選ばれたことについて
容易な選択などない、ここのチームはとても手強い。与し易いと思ったチームを選んで、そこに負けることは間々あることだ。ディーンは正しい選択をした。これは彼らにお返しをする機会が我々に与えられたのだ、だから我々を選んだことにたいし感謝する。ニュージーランドとのレースは我々にとって素晴らしいことだ。本当にレースを楽しみにしている

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/05/09

LVC、RR2、最終日

多少は期待して見たBMWOとETNZのレースでしたが、どちらも(特にBMWOは)本気でやる気はなかったようで、これといった競り合いもなく、大差の結果となりました。

スタート後左右に大きく分かれ、風が右にシフトしたため右に進んだETNZが大きなアドバンテージを得て、そのままフィニッシュとなりました。
考えてみれば、この2チームで1位2位は決まっており、どちらが1位になってもセミファイナルでお互いを指名することはありえず、セミファイナルの相手がルナロッサ、デサフィオ、どちらになっても勝つ自信は十分ある、風も12ノット以上吹いてるし、どこか壊しでもしては大変、ということなのでしょう。

さて勝ったETNZはこの後どこをセミファイナルの対戦相手に指名するのでありましょうか?
この後のプレス会見で明らかにされるようであります。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

LVC、RR2、フライト10:デサフィオ、ベスト4進出

スウェーデン、ビクトリー・チャレンジのセミファイナル進出は叶いませんでした。

ビクトリー vs ETNZ
セミファイナル進出には1敗もできない状況で、この日もビクトリーは大健闘。対戦相手のETNZに対し、スタートでは上手く相手を押さえ序盤をリード。スタートは18秒差、上マークでは10秒差をつけます。しかしETNZはぴったりと追走し、虎視眈々とチャンスを狙います。そしてジャイブの後、次にミートした時には逆転し、後はビクトリーを寄せ付けませんでした。

では各チームのコメントを。
ビクトリーはどうしようもない力負けに皮肉っぽく、デサフィオは地元でのセミファイナル進出に喜びを隠せない様子です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idIndex=0&idContent=22430&idRubr=32

Pepe Ribes、ビクトリー・チャレンジ、バウマン
鍵はスタートだった、そして我々は完全に彼らを打ち負かしたはずだった。我々は15秒エミレーツ・チーム・ニュージーランドに先行したが十分ではなかった、それは彼らの艇がとても速く、恐らくタッキングがフリートで最も速いからだ。しかしもしエミレーツが今日のようなスタートをするなら、彼らは決勝には行けないだろう。

Vi'ctor Marin~o、デサフィオ・エスパニョル、トラベラー
今日はいつもよりは甘美な敗北だ。我々はレースの間ずっと集中していた、そして最終レグだけ、エミレーツのフィニッシュを見て、少しだけ緊張を解いた。今我々は得たことのない目標に届いた。2年前我々の夢はセミファイナルに進出することだった、だから今から我々が達成すること全てが夢になる。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007/05/08

LVC、RR2、フライト9

ビクトリー vs デサフィオ
Vd2セミファイナル最後の椅子を争う2チームによる直接対決です。
スペインが勝てばセミファイナル進出決定。
スウェーデンが進出するには、残りを全勝しなければなりません。

スタートはスターボードで2艇並び、ほぼ同時のスタート。ビクトリー左、デサフィオ右ですが、すぐにタックしてポートでしばらく並走。
まず先にデサフィオからタックして仕掛け、その後も激しいタックの応酬になりますが、ビクトリーが22秒リードして上マークを回航。
次の風下レグでは差は縮まりませんでしたが、風下ゲートの回航で、ビクトリーはスピンを降ろすタイミングが遅れ、スピンを海に流してしまいます。しかし大事には至らず、その後も僅差ながらリードを保持。
後半ビクトリーはあまり相手をカバーしようとしません。フィニッシュ直前の最後のジャイブ(図)でも、相手のジャイブ後かなり経ってからジャイブし、7秒差の際どい勝利にしてしまいました。
もう少し早くジャイブしていれば、こんなにハラハラしないですんだと思われます。

ところで、ビクトリー・チャレンジが風下ゲート回航で、スピネーカーのシートを切って流した時、すぐ後方にデサフィオが迫っており、もし流したスピンが相手の航行を妨害すれば、ケースになるところだったようです。
実際スペインは抗議しましたが、認められませんでした。

この件について両チームのコメントです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?extended=0&idPage=0&idRubr=32&idIndex=0&idContent=22110

Santiago Lange、ビクトリー、トラベラー
風下ゲートの進入で我々は上手く行かなかった。レイラインから1分の所で、後2回ジャイブが必要だった。我々はスピンを放棄する決断を下さねればならなかったが、実際上手に操作すれば、スピンを降ろすよりも速い。今日のミーティングで、何が上手く行かなかったのか、たくさん質問が出ることは確実だ。

Matt Wachowicz、デサフィオ、ナビゲータ
スピネーカーを降ろす時はいつもリスクを伴う。明らかに彼らは戦術的理由からそれを行い、スピンを回収する意図を全く見せることなく、ラインを切断しそして流し去った、しかしそれは規則違反ではない。でもそこにはリスクがある、スピンが自艇に絡まる可能性があり、他の艇が接触する可能性もある、そうなれば問題となる。他のチームも過去のアクトにおいて、多かれ少なかれ同様の事を行って来た。そこにはリスクがある-全てはチームがどれだけリスクを取ってまで、勝ちたいのかに掛かっている。スウェーデンはこのケースでは、本当に今勝つことが必要だったのだ


このレースで、スウェーデンは希望を繋ぎ、スペインは今日のレースに望みを託します。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/05/07

LVC、RR2、フライト8:マスカルゾネ敗退確定

3チームがルイビトン・カップのリーダー・ボードでの安全圏を確保した。日曜日、BMWオラクル・レーシングとルナロッサ・チャレンジは、5位チームが追い付けないだけのポイントを上げた。エミレーツ・チーム・ニュージーランドも、同じように日曜日の勝利で安全圏を得た。

4位のセミファイナル最後の地位は、現在デサフィオ・エスパニョル2007であり、彼らは週末の日曜日、大観衆の前で大きな1勝を上げた。スペインはラウンド・ロビン2の7レース中6レースに勝利し、ビクトリー・チャレンジに5ポイント差をつけた。スウェーデン・チームは3レースを残しており、6ポイント取得可能だ。もしスウェーデンが1レースを失うか、スペイン・チームが1レースを勝つことにより、デサフィオ・エスパニョルは念願のセミファイナルの地位を得ることになる。

このことはトップチームにとって、残りレースが意味を持たない、ということにはならない。1位から3位まで2ポイント差しかなく、1対1のトーナメントとなるルイビトン・カップ、セミファイナルで、1位チームは対戦相手を指名する権利が得られるからである。フライト9は月曜日に行われる。http://www.americascup.com/en/news/detail.php?extended=0&idPage=0&idRubr=22&idIndex=0&idContent=21803

マスカルゾネ vs ショショロザ
プレスタートでマスカルゾネがペナルティーを受けます。スタート後マスカルゾネが終始リードしますが、ショショロザはしぶとく食い下がり、最後まで接戦となります。フィニッシュ目前で、差は僅か4〜5艇身。ペナルティー・ターンを残すマスカルゾネはライン・ピンエンドを目指して必死で逃げ、ショショロザは何とか離されずに最後スターボードの権利を生かしたいところ。ペナルティー・ターンを行ったマスカルゾネが先か、ショショロが先か。僅か6秒差でショショロザが逆転フィニッシュ。
マスカルゾネのセミファイナルへの道は潰えました。

ヴァスコ・ヴァスコット:マスカルゾネ、ヘルムスマン
我々は2年半のファンタスティックな年月を過ごすことができた、そしてたぶんイタリアで最も多くのファンを得たチームだろう。我々はルイビトンカップで多くの事を学んだ、しかし多くのレースを落とした。この経験を捨てることは残念な事だが、もし我々が挑戦しカップを勝とうとするなら、いくつかビッグネームと組んでチームを高めなければならないだろう。これまで見てきたレースで、私はトーベン・グラエルとジェームズ・スピットヒルの、艇における素晴らしい仕事に対し拍手を送りたい。エミレーツ・チーム・ニュージーランドは私が最高と思うチームだ。アリンギはカップを勝つための全ての準備がなされている、しかし彼らを苦しめるチームが三つある。 http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idIndex=0&idContent=21835&idRubr=32

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/03

LVC、RR2、3日目

今夕日本に帰還。実質2日の短い上海滞在でありました。
チャイナチームのBMWOからの歴史的1勝ですが、現地では殆ど全く報道されておりませんでした。
CCTVの体育チャンネルでも、通りの売店の新聞にも、サッカーやNBAが中心で、アメリカズカップのニュースは見当たりませんでした。
BMWOの敗因は、LVA13同様ヘッドフォイルのトラブルだったようですね。

さて今ショショロザがBMWOに対し、とても良いレースをしておりましたが、2回目の風上レグで逆転され、負けてしまいました。結果から見れば、ショショロザは右に突っ込まず、BMWOをカバーするべきだったということです。

マスカルゾネは連敗により、今日からヘルムスマンをキャメロン・ダンに変えました。
今のところ、接戦ではありますが、マスカルゾネがリードしています。

* 明日からも、連休に伴う個人的事情により、情報収集・記事の更新が滞ると思われます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/29

LVC、RR1最終日

フランス、アレバ・チャレンジがジュリーに提出していた、27日に行われたショショロザとのレースで受けた、ペナルティーの修正を求める再審査の要求は、却下されました。

BMWOまさかの1敗

RR1最終日BMWOはスペイン、デサフィオに対しスタートから良いところなく、初の1敗となりました。

クリス・ディクソン:BMWOスキッパー
今日はとてもシフティーで、他のレースでも良かったり悪かったり瞬時に変化していた。デサフィオは我々の前を取りそして前を抑えた。我々はチャンスを待ったが、だめだった。デサフィオは勝つべくして勝った。

続くETNZとのレースでは、プレスタートから積極的に出て、両艇牽制しあいスタート時間を過ぎてもしばらくにらみ合ったままでした。
BMWOはそのスタートで出遅れましたが、よく追い上げて上マークでは2艇並んで全く同時に回航。その後はBMWOの走りがまさり、勝利しました

私事ですが、本日より連休のため遠出いたします。出先のネット環境が全くつかめませんので、情報収集及びこちらの更新も、どうなるか分かりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/28

LVC、RR1、フライト10、11

アレバ、ペナルティーターンが不十分で勝利を逃す
また風が安定せず、行われたのは4レースのみ。その内の1レースは前日に続いてチャイナが棄権。
アレバ対ショショロザのレースについて。昨日は寝てしまって見ておらず、今日もLive Sailingにデータがアップされていないのですが、フィニッシュでアレバの行ったペナルティーターンが不十分と判定され、ショショロザの勝利となりました。
理由は、ターンの時にアレバのマストが、ラインのコース側に十分戻っていなかったから、と言うことのようです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idIndex=0&idContent=19002&idRubr=22

でもInternetTVの映像を見ると、アレバはラインのピンエンドを一回りしているんですけどねェー。
よくわかりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/27

LVC、RR1、フライト8、9

1フライト目は中位チーム同士、2フライト目は上位チーム同士の対戦となり、接戦となりましたがペナルティーも多かったようです。

ビクトリー vs アレバ
最初の上りレグ、ビクトリーがタッキング・マッチでペナルティーをもらう。
第1上マーク、アレバ7秒リード。
2回目の上りでビクトリー逆転し、第2上マーク9秒リード。
フィニッシュでビクトリーはペナルティーターンを行ない、両チームほとんど同時のフィニッシュとなったが、5秒差でビクトリーが勝利した。

ETNZ VS ルナロッサ
ETNZがスタート前にペナルティーをもらう。
フィニッシュ直前、後方のルナロッサに対し解消に出たが、かわされて失敗。

BMWO vs マスカルゾネ
1回目の上りレグ、激しいタッキングマッチとなる。ここでマスカルゾネ、ペナルティーを受ける。
上マーク手前、マスカルゾネ(スターボード)ややリードしてポートレイライン上でミート。BMWOが相手のスターンをかわそうとするところを、ルナロッサかぶせてスラムダンク。
しかしBMWOはうまく風下を回って相手をタックに追い込み、逆転して上マーク20秒のリード。
その後もリードを広げてBMWOの圧勝。

BMWOのUSA-98は、かなりのポテンシャルを持った船ではないかと、思えてきました。
今日のBMWO対ETNZに注目であります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/04/26

LVC、RR1、フライト6、7

やっと風も安定してきたようです。
昨日は下位チームが上位チームに対し、とても良い戦いを挑みましたが、結果はランク通りとなりました。

ルナロッサ vs +39
ようやく+39の元気が戻ってきました。
スタート後+39が右、ルナロッサが左で、激しいタッキングマッチとなりました。そしてルナロッサが+39の風下でタックした時、その位置がやや低く(+39に僅かにリードがあり)、+39は上らせながら直進してルナロッサの風上を突破。その後ルナロッサが抑えられる形で、両艇並走。しかしルナロッサは上り角度が良く、2艇の間隔は徐々に狭まり、そして+39に対しラフィングを仕掛けます。+39は堪えきれずにタック。結局これで逆転されてしまいました。
+39はこのラフィングにもう少し頑張れそうに見えたのですが、、。
(残念ながら、Live Sailingでフライト7が見られないので、詳しく確認できません。)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/04/25

レース運営に対する批判

連日レースが出来ない状況の、今回のレース運営に対し、批判が出ています。
CCBlogにも引用された、イギリス人ヨット・ジャーナリスト、ボブ・フィッシャーの意見です。

何というレース運営か

“我々は[気象]統計を分析し、バレンシアは常にベストであった”とアメリカズカップ・マネージメント(ACM)のCEO、ミシェル・ボネフューは今朝のプレス会見で述べて、集中した質問に反論した。“我々は正確な調査を行い、良い記録を得た-最悪のケースが出て4日を失った。”

ETNZのクルーの一人がプレス会見の後、昨年の4月は9日間セーリングが出来なかった事を思い出した。これはACMの“正確な調査”を合致するものだろうか。否だ。ボネフューは今年の無風状態を“通常にはない軽風の悪い広がり”と呼んだ。

これは大会全体を今年の広範に開催すれば避けられたであろう、しかしボネフューは、ACMがアメリカズカップ・マッチに、理想的な日程を選び、そこから遡って日程を決めた。と言う事は、チャレンジャーには殆ど配慮がなされておらず、ディフェンダーにとっては好都合の相手にしてしまうのだ。

プレス会見が召集され、公式にレガッタの日程変更が発表された。これはボネフューやチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO:ビジネスサイドのトップ)のミシェル・ホデラにとっても好ましいことではないであろう。彼らの決めた日程は変更が難しい固定した計画であるが、“通常ではない軽風の悪い広がり”によってやむなく変更された。

レガッタ・ディレクター、ダイアー・ジョーンズの説明によると、変更の基本は、ラウンドロビン1とラウンドロビン2の間に日を置かない、というものだった。これは艇の変更が許される期間を、11時間にするという効果を持っている。これはケン・マカルパインと計測員達が忙しくなるだろう。ジョーンズは、変更はコンスタントに可能であり、浮力テストや計量を求めてはいない、と付け加えた。

ジョーンズは、明らかに日程を組み直すことに賛成だが、この様にも言っていた、ラウンドロビン2は1日1レースに制限するために可能なことは全て為されるだろうと、しかしもしボネフューの“通常ではない軽風の悪い広がり”が居座れば、不可能になるであろうことを認めた。2日間の予備日は、今は5月8日と9日だ。これではセミファイナルに進む4艇には、たった3日間しか調整に当てる日が残されていない。

この状況はどのチャレンジャーにとっても利益とはならず、一つの組織が、チャレンジャーとディフェンダーのレースを運営している結果なのだ。全ての利益はディフェンダーのものとなり、アリンギの能力を増強し、防衛を成功させることになる。これは決して繰り返されてはならない状況である。

今回のレガッタ責任者達は、ポール・エルブストロームの言葉に、注意を向けるべきだろう。
“もし勝ったレースにおいて、対戦相手の尊敬を失ったのであれば、勝ったことにならない”


ポール・エルブストロームは、若い方には馴染みがない人でしょうが、4回連続でオリンピックで金メダルを取った、ヨットの神様であります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

LVC、RR1:ショショロザ2勝!

デサフィオ vs マスカルゾネ
セミ・ファイナルを目指す、ライバル同士の一戦。
マスカルゾネが右、デサフィオが左でスタート。最初の上りで、お互いタッキングを繰り返すも、スターボードのイタリアは優位に立てず、スペインにスターボード・レイラインの外側に追い出され、結局最後までこの差を挽回することができませんでした。

ショショロザ vs ルナロッサ
素晴らしいスピードを見せたショショロザが、ミスなくリードを守り、見事に上位チームに勝ちました。
後から見て、目立つ戦術もなく、どうってことないような勝ち方が、本当に強い良い勝ち方なんですよね。

ルナロッサ vs BMWO
結果は6秒差でしたが、私はBMWOが余力を残して勝ったように想像します。
両艇スターボードで並走する形でスタートしましたが、BMWOは風下のルナロッサがタック出来ない間合いを保って走り続けます。この間合いが絶妙で、これより開きすぎれば相手に攻撃(タック)のチャンスを与え、狭すぎれば相手の風の影響やラフィングを許すことになります。
結局そのまま抑え続け、ポート・レイラインの外まで行ってからタック(タックはこの1回だけ)。次のレグでルナロッサがオーバーラップして攻撃を仕掛けましたが逆転できず、ルナロッサの2連敗となりました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/04/24

CCミーティング4月21日

昨夜も結局レースが出来ませんでした。

4月21日に行われたチャレンジャー・コミッション・ミーティングで話し合われた内容です。
主に、延期の影響が及ぶと思われる、RR2以降の日程についてで、おおよそ次のような内容のようです。CCBlogより。

前回のCCミーティングの議論を再度確認。
RR2のレース日程については、
RR1とRR2の間のオフ・デイは取らない。RR1の進行状況により、RR2の開始も遅れる。
No Change Period(艇の変更の加えられない期間)の変更。
予備日をRR2終了後5/9と5/10に追加する。全ての予備日が延期レースに取られた時は、延期レースは翌日の最初のフライトに行われる。
セミ・ファイナルの開始は1日遅れ5月15日になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/23

LVC、RR1、フライト3

昨夜は1フライト目が終わったところで、寝てしまいました。結局その後はまたノーレースとなったようで、寝て正解でした。

BMWO vs ショショロザ
ショショロザの、早い時期に艇を造り、必要があれば大改造を加え、時間をかけてじっくり熟成させる、という作戦は大成功のようです。

レース経過は、
BMWO:スターボード(以下S)左、ショショロザ:ポート(以下P)右でスプリットスタート。ショショロザよく走って第1第2レグを僅差ながらリード。風下ゲートでスピンを流すも対処は素早く、ロスは最小。第3レグ上りも、ショショロザ右、BMWO左を進む。1回目のミートでショショロザ(S)がBMWO(P)のリーバウでタックし、BMWOはタックして逃げる。2回目のミートでBMWO(P)が抜き返しショショロザ(S)の風上でタック。スターボード・レイラインに近かったため、ショショロザ(S)はタックせずに直進して、BMWOの風下で並走することを選択。しかしBMWOに風上からブランケット攻撃されて、勝負あり。試合巧者のBMWOが優ったレースでした。

Paolo Cian、ショショロザ、ヘルムスマン
BMWOは我々よりもよく走ったが、確かに我々は彼らを助けてしまった。軽風で我々の船はとても良い、ミスをしなければ無敵のチームにさえ勝つことができる。さあポイント挙げていかなければならない、なぜならビクトリー・チャレンジには何度か負けているからね。

デスマストの修理がやっと終わった+39ですが、調子が出ません。

Luca Devoti、+39、スキッパー
我々はアペンデージに大きな問題があり、走らなくなっている。軽風のレースでは、我々の船は9ノット以下で、前というよりは横に進んでいる。我々は為すべき修正を分かっており、アクト13の後に行う計画であったが、不幸にもマストの仕事があった。今夜フォイルの前部形状を変更するつもりだ。

http://americascup.com/en/news/detail.php?extended=0&idPage=0&idRubr=32&idIndex=0&idContent=17097

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/21

いきなり番狂わせ

reboot、仕切りなおしで、RR1がようやく始まりました。

ETNZ vs マスカルゾネ
番狂わせと言っては、マスカルゾネに失礼か。それ程先日のアクト13(フリートレース)では素晴らしく、マッチレースではどうなのかが注目されました。
ところが、と言うか期待通りと言いますか、LVランク1位ニュージーランドの最終兵器NZL-92と真打ディーン・バーカーを相手に、スタートでは有利な右サイドを取り、アップウィンドではスピードで優り、終始リード。最終レグ後半、右海面にポートで進み、スピードを上げて追い上げたETNZを、的確なジャイブで抑え、見事勝利しました。
マスカルゾネの実力は本物のようです。

BMWO

下位チームを相手に2レースとも余裕の勝利でした。
スタートはどちらも1艇身先行してラインにアプローチし、相手の風下から、受けて立つようにスタートし、後はスピードで圧倒。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/20

今朝のCCミーティング

バレンシアにて今朝8時より行われた、チャレンジャー・コミッションのミーティングで話し合われた議題です。
CC Blogより。

レガッタ・ディレクターにより提案された、ラウンドロビン1の”リブート”は満場一致で支持された。すなわちフライト1と2は本来予備日であった今日に組み入れられていたが、そのように行われる。それ以後のフライトは当初の順序で行われる、1日2フライトづつ。例えば、今日のフライトの一方あるいは両方が延期されれば、明日に再度組み入れ、順序は保たれ、RR1の日程はそのまま順延される。RR1はRR2の開始前に完了される。しかし、フライト内のいくつかのマッチが行われなかった時は、レガッタ・ディレクターが公正適切に判断し、未消化マッチをRR1の後半に再編する。

レガッタ・ディレクターは次の点に配慮してペアリング・リストを作製する、ブイの置かれたコースと、LVC後半とACマッチで使用される北コース(所謂”スタジアム・コース”)の使用を公平にする、そして2レース行われる日にはどのチームにもコース交換の必要性を除外しない時は最小になるようにする。

最低風速7ノット、コースの短縮、1日2フライトの取り決めは緩和しない。

今日(金曜)、土曜、日曜と軽風が続くとの予報がでている、RR1の終了日をどの位越えるかに関しては、CCはその選択に制限を設けない。制限をしない問題の中には、RR1がいかに遅れて終了するかにかかわらず、RR1に”オフ・デイ”を予定に組み入れるか否かの問題も含まれる。さらにRR2の1日2日の超過により、LVCセミファイナルの開始を遅らせるか否かについても、現在検討中である。

CCはこれまで長く持たれていた見解を確認した、すなわち、RR2は1日1レース以上行わないこと、長距離コース(3.3海里以上)をLVC準決勝、決勝そしてACマッチで使用すること。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レースが中止で喜んでいるのは

前代未聞の4日連続レース中止ですが、喜んでいるのは、アリンギと+39だけのようです。
各チームのコメントから、

ミシェル・ボネフュー:ACM、CEO
大会の主催者として、皆さんお分かりなように、現在の状況はとても残念だ。4日間のレース日が、南ヨーロッパを通過中の通常ではない気象状況により失われた。このような状況は予想できなかった。バレンシアの過去に記録されたどの気象データも、4日もセーリングができなくなるなどと言う可能性は、示していなかった。実際、当地で行われた8回のルイビトンアクトで、失われたのは2日間だけだ。

この状況は明らかに競技の進行に影響し、現在我々は、レガッタ・ディレクターとチャレンジャー・コミッションと、今後数日間のレース・スケジュールで、何ができるか協議中だ。

ステファノ・リッチ、+39トリマー
現在の全てに満足だ。新しいマストは今夜取り付けられる、そして明朝先ず出艇してテストすることになる。私はレース・コミティーのレース中止の決定に賛成だ。バレンシアに2年半居るが、この様なことが起こったことがないのは確かだ。2日以上レースが出来なかったことはなく、最低でも4時間だった。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2007/04/18

開店休業

今日も結局全レース、キャンセルされました。
一体いつになったらレースが出来るのやら。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

アメリカズカップ資料

一向にレースも始まりませんので、今さらではありますが、レース・大会関係文書、データ、リンクなどを整理しておきます。

Deed Of Gift:アメリカズカップの憲法(1887/10/24)
第32回アメリカズカップ・プロトコル:今回の大会規程
クラス・ルール、バージョン5:使用艇のアメリカズ・カップ・クラス
ノーティス・オブ・レース:ルイビトンカップ、アメリカズカップ、レース実施要項
セーリング・インストラクション:帆走指示書
ISAFレース・ルール2005-2008
ISAFマッチレース・ルール

ルイビトン・アクト13までのレース結果とルイビトン・ランク
リーダー・ボード
ルイビトン・ランク・サマリー
ルイビトンランクについて

ルイビトン・カップ
ラウンドロビン対戦表
公式サイトレース結果・成績表

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/04/17

次回カップ戦ドバイ開催の続報

昨夜は残念ながら風がなく、全レースがキャンセルされ、予備日に延期となりました。

4月13日の記事で取り上げた、ETNZがカップを取った場合、UAEのドバイで次回カップが開催される可能性があるとの話題の続報です。
どうやらこの事を最初に報じた地元紙の希望的観測だったようです。
この件に関する、関係者の発言です。

グラント・ドルトン
チームの姿勢はこれまで、アメリカズカップ防衛を開催する立場にある時には、常にニュージーランドで開催する、というものであった。ニュージーランド国民もニュージーランドで開催されることを望んでいる。
エミレーツとは命名スポンサーとして強力な関係にあり、今後も継続することを望んでいる。我々はドバイでの開催の可能性についてこれまで話し合ったことはない。
私には、この記事が将来の開催地になることを望んで書かれたもので、エミレーツがドバイでの防衛戦を望んでいるとは読めないと思う。

ヘレン・クラーク:ニュージーランド首相、LVカップの開始に合わせバレンシアを訪問中
ニュージランドが防衛する開催地に疑問はない。スポンサーでもある政府と、チーム・ニュージーランドとの契約には、勝利した場合はニュージーランドで防衛戦を開催する、と明記されている。

Boutros Boutrosエミレーツのスポークスマン
次回のアメリカズカップに関して私の行ったどのコメントも、予測に基づくものである。
私は、もし機会があればエミレーツは次のアメリカズカップをドバイで開催したいか?と尋ねられたのだ。
ドバイは設備も整っており、確かに我々は関心があると、私は言ったのだ。
これはチームや他の関係者と話し合う必要があるだろう。我々はETNZとこの問題で話したことはない。
今彼らには、バレンシアでのチャレンジャーシリーズに集中して、挑戦権を勝ち取ることが先決だ。

http://www.sportal.co.nz/othersports.asp?i=news&id=97156
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/TNZ.htm

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/04/16

レースが始まらない

ただ今11時を過ぎたところ。風が安定せず、今のところスタートしておりません。

公式サイトに、Live Picturesと言うのがあり、今のバレンシアの様子を静止画ですが見ることが出来ます。
そこに+39を確認することが出来ました!本当に間に合うのか、一抹の不安がありましたが、やっと戻って来てくれました。

そして、ETNZはついに新艇のNZL-92を、BMWOも同じくUSA-98を投入してきます。
いよいよもって、全チーム本気モードであります。

ところで、何と、Valencia Sailing氏がマスカルゾネの18番目のクルーとして、開幕レースに乗艇するそうです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

4年待ちました、ルイビトンカップ

お待ちどうさまでした。これからが本番であります。
上位チームは、セミファイナル辺りに調整してくるのでしょうが、中位チームも力を付けており、前回よりも接戦になるでしょう。
なぜなら、これまで3年間ルイビトンアクトをやってきて、各チームはスタートが上達し、艇差もなくなっているからです。

今日の注目は、フライト1の1レース目、マスカルゾネ vs ETNZ。
ルイビトンランク1位のニュージーランドに、先日のアクト13で素晴らしいパフォーマンスを見せた、マスカルゾネが挑戦します。
果たしてラテン・ラスカルズが、マッチレースでどんなレースをするのか楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2007/04/14

+39セーリングを再開

アクト13でドイツチームとの接触によりデスマストした+39が、4月13日午後よりセーリングを再開しました。
マストはアリンギから貸与された古いバージョン4の物を使用し、来週から始まるルイビトンカップ・ラウンドロビン1にも、このマストで臨むことになります。
破損したマストは、ショショロザからオーブンを借りるなどして、ラウンドロビン1の半ばまでには間に合うように、全力で修理中。
ドイツチームからのバージョン5マストの提供は、他の挑戦チームの了承が得られなかったようです。

http://www.americascup.com/en/americascup/news_official/index.php?idIndex=0&idContent=15964
http://www.piu39challenge.it/eng/news_template.asp?id=726

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/13

ETNZが勝てば次はドバイで開催

UAE、ドバイの新聞Xpressが伝えました。
ETNZのメインスポンサーであるエミレーツ・グループ副社長のBoutros Boutrosは、ETNZが7月にカップを勝ち取った場合、2010年のカップ防衛戦をニュジーランドではなく、ドバイで開催するようにチームに要請したとのこと。

http://www.xpress4me.com/sport/uae/watersports/20000710.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/04/11

チーム分析

Yachting Worldから。アクト13での上位チームの分析です。
http://www.ybw.com/auto/newsdesk/20070309124848ywamericascup07.html

アリンギ
これまでよりも強い。新艇SUI-91はパワフルでパフォーマンスは均整がとれている。他の最も優れたチームよりも、2-3段上のギアを持っていることを再び示した。
何度も何度も(ブラッド・バタワースによると7レースの内5回)良くない形でスタートし、切り抜けて行って4勝したことは、こんなに強いチームが何故、どのようにして、何度もスタートラインで間違いを犯すのだろうか、と言う疑問を起こさせる。
”いくつかショックな事があった、7レースの内2回は良いスタートだった、しかしあとは本当に悪かった。”;スキッパー、ブラッド・バタワース。

エミレーツ・チーム・ニュージーランド
どのレースに於いても真に際立ったものではなかったが、再度トップチャレンジャーとして終えることが出来た。本番と別のシリーズを、別の方法で、まあまあの勝利。
NZL-84はスピードに乗った時、直線で良いようだ、しかし加速が遅くコースでは苦しんでいるようだ。クルーは、ボート・ハンドリング、アフターガードとも、堅固であるようだ。

BMWオラクル・レーシング
USA-87はとても良いオールラウンダーで、今回以上のパフォーマンスを持っていないとは思えない。2艇ともデザイナーやセーラー達に広く驚嘆され、そして相当な才能の質と量とで、彼らは依然としてスーパーパワーの一角である。弱点があるとすれば、今だに小さな間違いが連鎖反応してコントロール困難となっている。1回のマーク回航で3つのヘッドセールと1つのスピネーカーを失い、最終レグをメインセールだけでのセーリングを強いられたことは、暗示的であり、彼らを総合順位の1位から蹴落とした。ランク2位は危機とは言えないが、後になって重要な意味を持ち得るものである。

ルナロッサ
キウィと同様、イタリアのチームもこのアクトでは真に輝いていなかった、そして今回の結果は彼らがビッグ4に入っていることを確定させるものである。今回もう一つのイタリアチームであるマスカルゾネ・ラティノに負けたことは、彼らのプライドを傷つけるだろうが、それ以上のものではない。結局彼らの艇については、何故チームが2つの非常に異なるスタイルを採ったのかを確証できる者はおらず、この様に極端なハルシェイプが正しいのかは、全く確信されないままである。ITA-94はダークホース足り得るだろうか?

マスカルゾネ・ラティノ
チャレンジャー・キャンプの中で最も大きく進歩した。レースコースでの堅固にして慎重なパフォーマンス、そして艇はパワフルにして異なるコンディションに対しても柔軟であり、準決勝進出が期待される。このラテンのならず者達は昨シーズンとは全く別のチームである。ただ彼らのフリートレースでのパフォーマンスは、何時もマッチレースよりも良かった。現在のルイビトン・ランキングは望んでいた4位に入った。この好調とパフォーマンスをラウンドロビン1に持続できるだろうか?

デサフィオ・エスパニョル
週末(観衆が一斉に出て来る)には勝利を上げることが出来る一方で、派手に失敗する傾向もある、好不調の波のあるチーム。最終日のレースにおける、単純な判断の誤りから1回の上マーク回航で2つのペナルティーを受けたことが、その証拠である。もし彼らが冷静になり、パフォーマンスの波を無くすことが出来れば、彼らは依然として4位を望める強力な対抗馬である。ESP-97は、目立った欠点の無い力のあるオールラウンダーである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/10

カップ保持者の威嚇射撃は大きく明瞭だった

NZHerald.co.nzより、Peter Lester氏による今回のLVA13の総評です。

アリンギが今度のフリートレースを容易に勝ったことに、私が驚いているかというと、ノーである。彼らにはチャレンジャーに比べ、得るものは多いが、失うものは無かったからだ。

エミレーツ・チーム・ニュージーランドは古い方の艇を使用し、使っていたセールも新品ではないように見えた。そしてベン・エインズリに舵をとらせた。

アリンギは12-14ノット以上の風に優位なスピードを持っていた、そして今回のレガッタでは殆どがこのコンディションであった。

彼らには多くの時間があるので、たぶん彼らは今回のレガッタ用に艇を調整したのだろう。チャレンジャーには、この様な贅沢は出来ないと私は思う。しかしアリンギは、とてもとても良く走った。彼らは何度か中位からスタートして、トップでフィニッシュした。

これはチャレンジャーに対して、もっと良くしなければ駄目だという、威嚇射撃だと私は考える。

気象状況は例年になく寒く風は強かった。アメリカズカップが行われる6月の気象状況ではなく、したがってチーム・ニュージランドのパフォーマンスにも同じことが言える。

NZL-84は強いウィンドレンジでは強くないと私は思っている、彼らはもう少し弱めのレンジでとても良いパフォーマンスを発揮する。最終日の1レース目、風はやや軽く最初の上りで、ニュージーランド艇は速く見えたーたぶん9-10ノットの風だったろう。

エインズリは良くやった。
彼はチームにとても大きな貢献をしていたので、舵をとる機会が得られたことはとても良かった

彼にとって初めてとなるレガッタでの彼のパフォーマンスはーAC艇のセーリングは常に難しいものだがー称賛に値し、あるいはそれ以上のものだった。

確かに2-3のミスはあった、しかしそれには時間がかかるー丁度1992年にニュージーランド・チャレンジでラッセル・クーツがロッド・デイビスに取って代わった時のことを思い起こせは良いだろう。それは容易なことではない。

チーム・ニュージーランドにとって最も残念だった事は、ストラテジストのアダム・ビーシェルが、レガッタの初めに手に大怪我を負ったことだ。彼の復帰がいつになるか、復帰できるかどうかも分からない。彼が居ないことは重大だ。

BMWオラクル・レーシングは2-3問題を抱えている。土曜日ギアに関してショックな事があった。彼らは艇のサイドからセールを失い、ヘッドフォイルを損傷しジェノアを上げられなかった。

マスカルゾネ・ラティノがオラクルとルナロッサの2艇を抑えて3位でフィニッシュしたのは興味深かった。

マスカルゾネの艇は素晴らしいようだ。

スペインのチーム、デサフィオ・エスパニョルも良いようだが、彼らはファールと間違いを犯し続けた。

ルナロッサは最新のITA-94でレースを行い、強い風では良かったが軽風ではそれ程良くなかった。

以上だ。プレレガッタは終った。これからが本番だ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/04/08

LVA13 5日目

アリンギ優勝、ETNZチャレンジャー・ランク1位
スペインチームは十分戦闘力があることを示しました。マスカルゾネはトップ4チームに優るとも劣らない。ETNZは初めぱっとしない印象でしたが、徐々に調子を出し、チャレンジャー1位。
そして、やはりアリンギは頭抜けていた。その強さは安定性にあると思います。極端な戦術は取りませんが、確実に上位でフィニッシュする。十分なボートスピードと、ミスのないクルーワーク、そしてメカニカルなトラブルもありません。
ルイビトンカップは16日からになります。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/04/07

LVA13 4日目:エインズリ、フリートレース初勝利

古いマストでレースに復帰する予定(チームサイト)の+39でしたが、ルールの問題と思われますが、ドイツから借りた新しいマストの準備が出来てからの復帰になりそうです。

そして遂にベン・エインズリがフリートレース初勝利をあげました。
マッチレースでは、昨年5月LVA10、チャイナとの対戦で勝利しておりますので、LVA2勝目ですが、フリートレースで全てのチームに勝ったのは、初めてです。
圧巻は最終レグ、フィニッシュ直前、アリンギ、ルナロッサとの3艇での競り合いでした。
わずかに先行するルナロッサに対し、その右後方から攻撃。その隙をついて後方を突破しようとしたアリンギに対しては、素早くジャイブしてしっかりガード。
さすがは2つのオリンピック金メダル、8つのフィン級世界選手権とヨーロッパ選手権の王者であります。
フィニッシュは、2位ルナロッサと4秒、3位アリンギとは6秒の僅差でした。

その他の感想としては、マスカルゾネが相変わらず素晴らしいです。完全にトップ4チームに食い込んでいます。
ショショロザもスピードがあり健闘していますが、序盤の優位をなかなか最後まで維持できない。
あと、アリンギはやっぱり速かった、悔しいけれど。昨日の2レース目で、最終上マークを回った直後のペナルティーターンが、恐ろしく素早かったのに驚きました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/06

+39救われる

たった1本しかないバージョン5マストと共に、+39のカップ・キャンペーンも真っ二つになるかと思われましたが、ジュリーの裁定により救われることになりました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idIndex=&idContent=14916

海上の事故について;ドイツチーム(UITG)は、レース・ルール10(反対タック)と14(衝突の回避)に違反した。

アレバ・チャレンジ〜UITGによる抗議〜は、この事故の責任は赦免される。

+39への補償として、ジュリーは+39にLVA13、第3レース5位を与える。
加えて+39は、LVA13の結果に関わらず、現在のルイビトン・ランクで得られるべき、ボーナス・ポイント、2ポイントが保証される。

さらにジュリーは、全艇にとって最も公正な解決法として、UITGから+39に対するバージョン5マスト使用の申し出を許可する。

全費用はUITGが負う。

裁定の結果如何では、古いマストで今後戦って行かなくてはならず、しかもそのマストは半分のスピードしか出ず、さらに新しいマストのフィッティングの際、使える部品や電子器機などを取り去っているため、再び使える状態に戻すのも大変な状況にありました。
今夜のレース復帰には、ファンとして、拍手で迎えることに致します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/05

その時の状況はこうだった

ただ今11時26分。今日のレースは風が安定せず、先程2レースとも中止となりました。

そこで、昨日の+39の事故について、BMORブログにその時の状況が大変良く分かる画像が載っております。Daily Sailからの画像のようです。

1枚目:接触前。GER-87はベアしておりマストはほぼ垂直。ITA-85は大きくヒールし、マストトップがドイツ艇のマストに交叉。

2枚目:接触直後。ITA-85のジャンパーがなくなっており、GER-87のステーも断裂。

3枚目:+39のマストが真っ二つに。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

LVA13 2日目、+39デスマスト

LVA2日目。前日ノーレースとなった第2レースと、第3レースが行われました。
ここまでではっきりしてきたことは、トップ4チームと中位チームとの差がなくなって来ていること。
マスカルゾネ、デサフィオがコンスタントに上位に着け、ショショロザ、ビクトリーも悪くありません。

そんな実力が伯仲してきた状況の中で、事故が起こりました。
第3レース1回目の上マーク回航で、スターボードタックの一団(アリンギ、マスカルゾネ、+39)とポートタックの一団(6艇)がミート!
この混戦で、スターボードの+39の直前をフランスがポートで通過。続いてドイツが+39を避けて、スターン後方を通過しようとした時に、マスト同士が接触。+39がデスマストでリタイアし、ドイツもダメージを負いリタイアしました。
Gilles Martin-Raget.comValencia Sailingの一連の画像を見ますと、ドイツはセールも開いておりはっきりと避けて通ろうとしていることが分かります。しかしこの時+39はかなりヒールしており(風は20ノットまで出ていたとのこと)、そのため接触しデスマストに至ったものと思われます。
結局このレースは、フィニッシュ直前に風が180度ふれて、大混乱のレースとなってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/04/04

LVA13 1日目

昨夜はサッカーファンの息子にならい、+39のポロとキャップを身につけ、9時前からPCの前で待機しました。
その+39がやってくれました。大きく右海面に出る得意のギャンブル走行(?)で、レースの90%を支配しました。終盤スピントラブルと、大きな風のシフトによる大混乱で、一気に10位まで沈んだことは大変残念でしたが、大いに楽しませてもらいました。
スタートはBMWOが左エンドいっぱいから、マスカルゾネが右サイドから、両者素晴らしいスタート。ETNZはBMWOをマークする様にすぐ右手に続きます。アリンギは右を狙いましたが、風下からドイツに押し出されてリコール。
スタート後のスピード競争では、ルナロッサとビクトリーが良く見えました。
ベン・エインズリのETNZはちょっと期待はずれ。スピードもそれ程でなく、この日はUSA-87のマークがテーマだったのでしょうか、第2レグまでぴったり付いてましたから。

レース後、ETNZのグラント・ドルトンのコメント。
分かったことは、いくつかのチームはとても伸びて来ているということだ。今日終って一つ確実なのは、これからも予想外の逆転がいくつか起こるということ。

| | コメント (0) | トラックバック (31)

2007/04/03

アクト13第1レース

今夜9時5分、今シーズンの開幕を告げる最初のシグナルが鳴ります。
皆さま、ライブセーリングのお申し込みはお済みでしょうか?

エントリーリストによると、アリンギとBMWOとETNZは、2艇の新艇のうち、1艇目を使用。ルナロッサとデサフィオとマスカルゾネは、2艇目の新艇を使用します。

上位チームがどこまで本気を出して来るのか分かりませんが、とりあえず初登場の各新艇のスピードと、ベン・エインズリの走りに注目して見ることにします。
彼にとっては少ないチャンスですので、一生懸命やってくれると思います。そして財政難の中、やっと戦える艇を得た+39にも、頑張って欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/02

アリンギのヘルムはエド・ベアード

アリンギのスキッパー、ブラッド・バタワースがオープニング・プレス会見で明らかにしました。

エド・ベアードが艇の舵を取ることになる。でもレガッタの後半にピーター・ホルムバーグに機会を与えるかもしれない。カップ本番を誰で行くのかは、まだ決めていない。それで出来るだけ彼らに多くのレースが出来るようにしていきたい。
アリンギはいまだにヘルムスマンの選定に苦労しているようです。
アクト13が終わると、アリンギはカップ本番まで公式レースがありません。ルイビトンカップを何十レースも戦うチャレンジャーに比べると、ぶっつけ本番になってしまうアリンギは大いに不利と言えるでしょう。

でも2000年のラッセル・クーツ(当時TNZ)は、いきなり本番で5-0で勝っちゃいましたけどね。

http://www.americascup.com/en/news/index.php?idContent=14362&idIndex=0

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アクト13はエインズリがヘルム

明日4月3日から始まる、アクト13のフリートレースには、ベン・エインズリがETNZのヘルムスマンとして出場することになった。
正ヘルムスマンのディーン・バーカーは、マッチレースで行われるルイビトンカップに集中するために、今回は休養する。

ベン・エインズリは、フリートレース(フィン級)では全くの敵無しですので、今回のアクト13はETNZの優勝で決りでしょう。
Telegraph.co.uk

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Unveiling Day #2

月初の仕事の合間を縫っては情報を集めております(遅れ気味)。

各艇の特徴が良く分かる画像を提供してくれているのがCupInfoです。

ハルの形状の比較です。

アリンギは、とてもボリュームのある半円形に丸みを持ったバウです。
これに比べ、ほとんど真四角に見えるルナロッサのハル。

ETNZ(NZL-84)のバウもボリュームを持っています。
BMWO(USA-98)のハルは丸みを持っていますが、バウはシャープに感じます。

バルブにしてもハルの形状にしても、こうして見ると、随分と各チーム違っているものだと思います。

その他
BMORブログ。昨日のシーズン開始の華やいだ雰囲気が伝わって来ます。
BMWOのチームサイトも模様替えしました。


情報が前後しますが、各チームから発表された使用艇です。

Teams declaring two boats:

Alinghi SUI 100, SUI 91
BMW ORACLE Racing USA 98, USA 87
Luna Rossa Challenge ITA 94, ITA 86
Emirates Team New Zealand NZL 92, NZL 84
Desafío Español 2007 ESP 97, ESP 88
Victory Challenge SWE 96, SWE 73
Mascalzone Latino-Capitalia Team ITA 99, ITA 90


Teams with one declared boat:

+39 Challenge ITA 85
Team Shosholoza RSA 83
Areva Challenge FRA 93
United Internet Team Germany GER 89
China Team CHN 95


| | コメント (0) | トラックバック (0)

Unveiling Day

ディフェンダーを含む各チームの艇が4月1日、一斉に公開されました。
注目のキールは各チーム色々な形をしているのが分かります。葉巻型の太目のもの、細くて長いもの、そしてウィングも様々。
以前マスカルゾネのトム・ウィーバーの話にもありましたが、細くて長いバルブのメリットは重心を低くでき、その分復元力を大きくできること。デメリットは表面積が増え抵抗が大きくなることです。

公式サイトの画像から、バルブの長さの比を取ってみました。キールの深さはどこも最大限取るでしょうから、バルブ長をキール長で割って出しました。モニターに直に定規を当てる、原始的な方法で測定しましたので、厳密な数字ではありませんが、傾向はつかめると思います。

アリンギ  SUI-91:1.98
ETNZ         1.61 1.96
BMWO   USA-87:1.54 USA-98:2.19
ルナロッサ      1.68
デサフィオ      1.50
マスカルゾネ    1.54 1.76?
アレバ        1.79
ビクトリー      1.52
+39          2.15
ショショロザ     2.12
チャイナ       1.67
ジャーマニー    1.62

上の数字から分かったのは、チャレンジャーのETNZ、BMWOは、建造した2艇にそれぞれ異なるタイプのバルブを採用し、ディフェンダーのアリンギは2艇とも細いタイプのバルブを採用していること。アレバは中間型でしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/29

今季はPCでのレース観戦が充実

今回のルイビトンカップ、アメリカズカップのレース観戦は、昨年までのLive Sailingが、AmericasCupAnywhereとなって、3Dヴァーチャル映像に加えInternetTVというビデオも見られるようです。

またニュージーランドからToyotaDesktopTVというのも出ております。こちらはLive SailingとチームNZ中心のビデオが見られるようです。RR1-2は機能限定バージョンで無料となっております。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

予想

ルイビトンカップ、アメリカズカップを前に、どこが勝つか予想しました。
データーに基づいた予想ではありません。希望を入れました。

ルイビトンカップ
ラウンドロビンでは順当に来るでしょうから、1位:ETNZ、2位:BMWO、3位:ルナロッサ、4位:スペインの順。
しかしディーン・バーカーの弱気により、ETNZはセミ・ファイナルでスペインに負けるか、ファイナルでBMWOに負け、BMWOが優勝。

アメリカズカップ
BMWOが、今一つヘルムスマンがぱっとしないアリンギに勝利。
もしクーツが戻って来るようなことがあればアリンギが勝つかも。


私はBMWOに、是非カップをアメリカに持って帰って欲しいと思っております。
理由は、10年以上カップがアメリカを離れ、アメリカ国内でのアメリカズカップの人気、注目度が低下しているからです。アメリカのチームが一つだけというのは寂しすぎます。
今後このイベントが更に発展していくためには、アメリカ国内の盛り上がりが絶対に必要と考えます。
お小遣いを少々賭けてみようかな。
odds list

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/26

ブックメーカー

アクト13の開始まであと8日ほど。
オーストラリアのブックメーカーのオッズです。

ルイビトンカップの1番人気はETNZ、以下ルナロッサ、BMWO、デサフィオの順です。
アメリカズカップは、1位アリンギ、2位ETNZとなっております。

締め切りは4月3日。興味のある方はどうぞ。
https://sports.centrebet.com/

ルイビトンカップ

EMIRATES TEAM NEW ZEALAND (NZL)  2.55
LUNA ROSSA CHALLENGE (ITA) 2.95
BMW ORACLE RACING (USA)  3.15
DESAFIO ESPANOL 2007 (ESP) 10.00
MASCALZONE LATINO - CAPITALI (ITA) 17.00
VICTORY CHALLENGE (SWE)  26.00
TEAM SHOSHOLOZA (RSA) 51.00
+39 CHALLENGE (ITA) 67.00
AREVA CHALLENGE (FRA) 67.00
UNITED INTERNET TEAM GERM (GER)  126.00
CHINA TEAM (CHN) 151.00

アメリカズカップ

TEAM ALINGHI (SUI) 1.90
EMIRATES TEAM NEW ZEALAND (NZL)  3.75
LUNA ROSSA CHALLENGE (ITA) 5.00
BMW ORACLE RACING (USA)  5.25

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/24

ショショロザ1日繰り上げて艇を公開

南アフリカのチーム・ショショロザは、予定を繰り上げ3月31日にRSA-83の公開(unveiling)を行うと発表した。
当日チームベースでは新しい革新的な設計や多くのサプライズを用意しているとのこと。

今回のルイビトンカップ、アメリカズカップの規定-Notice of Raceでは、3月31日に使用艇(1〜2艇)を発表し、4月1日に各チーム一斉に艇を公開。
各チームの使用艇(1艇)は、各レース(アクト13、RR1、RR2・・)開始24時間前までに登録し、その期間中は承認を受けたダメージ修理などを除き、変更できない(No Change Periods)。

http://valenciasailing.blogspot.com/2007/03/shosholozas-rsa-83-to-go-naked-one-day.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/19

SUI-100初セーリング

http://valenciasailing.blogspot.com/2007/03/alinghis-sui-100-sails-for-first-time.html

最新のAC艇となるアリンギのSUI-100が3月17日進水式を行い、セーリングを開始致しました。
バレンシアのチームベース前のセレモニーでは、チームオーナー、エルネスト・ベルタレリの夫人がモエエシャンドンのボトルを割り、新艇とチームメンバーの幸運を祈りました。

注目の新艇は、バウスプリットはなく、マストはジャンパーレスに見えます。またブームはマスカルゾネと同様の細いパイプの骨組み構造です。

アリンギのSUI-91とSUI-100は、4月1日に他のチャレンジャーチームの艇とともに公開され、キールその他が明らかにされます。
チャレンジャー勢との最後の対戦となるアクト13には、SUI-100は間に合わないでしょうから、SUI-91が出て来ることになるでしょう。そのときのデータを元に、ルイビトンカップ中にチーム内で2ボートトレーニングを行い、どちらか1艇が本番アメリカズカップに出て来るものと思われます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/15

臨戦態勢

プロ野球もオープン戦真っ盛りでありますが、バレンシアでも4月3日の開幕に向け、各チームが練習レースを行っているようです。

ETNZのNZL-92がルナロッサと初レース
http://www.sail-world.com/index_n.cfm?nid=31702

ETNZは艇をニュージーランドから空輸した後、今月5日からバレンシアでトレーニングを再開している。
3月14日NZL-92は、他チームとは初めてのレースを、ルナロッサITA-94と行った。今週はさらにイタリアのマスカルゾネ・カピタリアとBOWOとのレースの予定が組まれている。
グラント・ダルトンの話:
これらのレースでは結果を求めるものではない。去年7月以来の相手のハードウェアーとクルーワークの進歩を確かめるためのものだ。そして我がクルーの動きを維持し、バレンシアの風や海のレースコンディションを確認するためでもある。
艇のテスト期間はオークランドで完成した。デザイナー、ボートビルダー、ショアクルー達が、競争力のある信頼性の高いヨットをセーリングチームに準備してくれたと確信している。
プログラム通りにオークランドからバレンシアに真っすぐに移行できてとても嬉しい。今はセーリングチームの精度を更に上げているところだ。

主なレースの結果
Cup in Europeによると
NZL-84はルナロッサに2連勝
FRA-93もRSA-83に同じく2勝
BMWOの2艇はデサフィオ・エスパニョルのESP-88とESP-97の2艇より良かった。
チーム・ジャーマニーのGER-89は殆どの相手に負けていた。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/03/13

次回カップは2009年に

http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/AC33.htm

BMWOとアリンギが2年毎のカップ開催を検討していることに関して。

ACMのCEO、Michel Bonnefousは3月12日、もしアリンギがカップを防衛した場合、次回アメリカズカップは2009年に行われることになるだろう、と述べた。

”2009年はとても良い年だと思う”、マドリードでのプレスカンファレンスで彼は述べ、その場合の新しい開催地については明らかにしなかった。

”バレンシアはとても魅力的だ、しかし他のいくつかの都市にも興味がある”、”数ヵ月の内に分かるだろう”と語った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

NZL-92に関する噂

先週末から、ETNZのNZL-92がトレーニング中、構造的な損傷を負ったという噂がネット上に流れました。
その噂とは次のようなもの、

3/7(水)ETNZの2艇がトレーニング中、折りから風が強まり何かが突然壊れた。両艇のセールは直ちに降ろされ、ハーバーに戻された。マストが倒され、艇庫のドアは閉められ、徹夜で修理が行われた。

その後、週末までNZL-92は艇庫の中で、姿を現わさなかった。

注目の3/12(月)。ETNZの2艇は曳航されハーバーを出艇、トレーニングに向かった。
Valencia Sailingにレポートあり。)

ETNZはこのダメージに関する噂を一笑に付し否定。

3/13(火)NZHeraldは、噂について否定記事を掲載。それによると、

3/7はバレンシアを強風が襲った日であった。ETNZは早めに練習を切り上げ、リグは取り外され、艇庫のドアは閉じられた。他チームも同様。 3/9(金)NZL-84はルナロッサとレースを行い、NZL-92は陸上で計測が行われた。週末はオフであった。

Sail-World.comも、もし構造的損傷があれば、予定内で修復することは困難と、同じく否定的記事を掲載。

3月7日から8日にかけ、バレンシア地方を60ノットをこえる強風が襲っています。
Valencia Sailing CCBlog
上記のNZHeraldの記事にある事が全てと思われます。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/03/09

アメリカ人にとってのアメリカズカップ:つづき

昨日の続きです。

ライリーは、先週チームのメインスポンサーであるフランス核エネルギー会社、アレバの米国宣伝講演でワシントンを訪れていたが、カップはもはやゲームではなくビジネスなのだ、と言っている。”大きな費用は人間に費されている”、彼女が言うには、それは大会に向けてチーム作りをする上で、プロのセーラーを2〜3年間雇用を確保するためにである。ライリーは2002年にフランスチームと契約した。”私にとってこれまでで一番長い仕事です。”

3,400万ユーロ(約4,500万ドル)で、アレバの予算は、1億ドルを越えると言われるビッグ3に比べると小さい。アレバはワンボート・キャンペーンであり、バレンシアの施設に留まったままである、一方トップチームは今のルール上限である2艇の新艇を建造し、ドバイやニュージーランドのような遠くにまで出かけて、冬期トレーニングを行っている。

しかし何人かのセーラーは最終的に期限が終了する。アメリカのタックス・デー(祝日:4月15日)の翌日に始まるレースで、11のチャレンジャーの内7チームは、3週間で脱落のうきめに会う。総当たりの2回のラウンドロビンは、4月16日から5月7日まで行われ、そこで上位4チームに絞られる。

ライリーは次のように考えている、上位3チーム--ETNZとBMWOとルナロッサ--はかなり固いところだが、番狂わせは不可能ではない。4位、すなわち5月14日からの準決勝の最後の椅子の争いは、熱いものになるだろう。ライリーは言う、彼女のフランスチームと、ポーランド人スキッパーのカレル・ジャブロンスキーのスペインチームと、イタリアのマスカルゾネ・ラティノとマグヌス・ホルムバーグがスキッパーのスウェデーン、ビクトリー、この全てが狙える位置にあり、初参加のドイツ、チャイナ、南アフリカは多分最後尾であろう、と。

レースは二つのコースを使って行われ、どちらもバレンシアの海岸から見える所であり、そして新しいアメリカズカップ・パークが海岸沿いに建設され、バーと間近に観戦できる大きなTVスクリーンを完備している。
この点からライリーは今回のカップをこれまでで最も観衆にやさしいものになるだろうと考えている。”観戦艇に乗って出て行く必要がない--バーに座りながら全部見ることが出来る”と彼女は言った。

BMWOがポイントを取っても祝杯をあげるために国旗を振るアメリカ人の群衆をさがしてはいけない。”国家意識--これは完全になくなった”、とライリーは言う。”アメリカズカップにいるアメリカ人としては、今では小数派と感じる。”


| | コメント (2) | トラックバック (3)

2007/03/08

アメリカ人にとってのアメリカズカップ

washington.comの3月4日の記事から。
アメリカ、特に東海岸からカップが去ってからの、アメリカとアメリカ人のカップへの関わりの変化と、商業主義の導入によるナショナリティーの希薄化について、述べられております。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/03/03/AR2007030301220.html

名前はアメリカズカップでも、もう我々のゲームではない

アメリカズカップが戻って来る、しかしそれはあなたが覚えているようなものではない。
レースは来月スペイン、バレンシアで始まる、そしてそれは154年の歴史で初めてのヨーロッパ開催で、アメリカ人の参加はこれまでで最少だ。ただ1チームだけが星条旗を掲げている--サンフランシコから、大富豪ラリー・エリソンのBMWオラクルである、そしてそこにはニュージーランド人がヘルムを取り、フランス人がタクティクスを指示する。

”アメリカズカップにアメリカ人が多くはないのは事実だ”、と語る、ミシガンの中心地出身のドーン・ライリーはアメリカ人らしい健康そうな顔のブロンド美人だ。セーリングの世界最大のイベントに3回母国を代表して参加した後、彼女はその決りを断ち切った。

4月16日、9ヶ国11チームのチャレンジャーによる、4チームを選抜する最初のラウンドロビンが地中海で始まる時、ライリーはアレバ・チャレンジのジェネラル・マネジャー兼ハリヤード・ハンドラーとして、フランスの三色旗に包まれることになる。彼女のフランス語はどうか? ”pas mal”ライリーは弱気な笑いで答える。”悪くはない。でも我々は船の上では英語を話す。全てのチームがそうだ。”

彼女は、例を上げれば、ニュージーランド、スウェデーン、イタリア、スペインのチームの為に働く、バレンシアで暮らす外国人の一人になる。山に囲まれたスイス代表で、多分アメリカ人がヘルムで、ニュージーランド人がタクティクスを指示する、ディフェンダーのアリンギに対する、6月の挑戦権を賭け、全チームが2ヶ月間の生き残りレースを戦う。

混乱しましたか? クラブに入りなさい。アメリカ以外で初めての防衛戦となった、オーストラリア、フリーマントルに、13チームのチャレンジゃーが集まってから、アメリカズカップは20年間の長い道を歩んで来た。それ以前はニューヨーク・ヨット・クラブが132年間トロフィーを保持していた。

当時に戻れば、チャレンジャーは彼らの母国を代表していた、それは英国、オーストラリア、フランス、イタリア、スウェデーンなど、いくつものご大層な国家的キャンペーンを行っていた。
1983年にデニス・コナーがカップを失った最初のアメリカ人になった時、彼の赤いハルのリバティーは、ウイング・キールのオーストラリアIIに7レースで敗れ、彼は泣き国は彼と共に悲嘆にくれ、一方オーストラリア人は地球の反対側で歓声をあげた。

4年後、コナーがスターズ&ストライプスというガンスモーク・ブルーの艇で、カップを取り戻した時、フリーマントルのハーバーにフルセールで入る時、彼は巨大なアメリカ国旗をバックステーに翻した、栄光の光景であった。その1週間後、ニューヨークのブロードウェーでの紙テープ舞うパレードの後、コナーはホワイトハウスでロナルド・レーガンに会った。

この様な国家の栄光の日々は過ぎ去った、恐らく永遠に。

商業的スポンサーシップの導入と、開催地の選択という初めての概念が現れた事により、単に勝者が地元で開催するというのでなく、コナーはセーリングでプロフェッショナルの時代の先駆けとなった。アメリカズカップという複合体は、一時期古くなった造船所のようであったが、今日では国際的な証券取引会社の実にきれいな団体本部のように見える。

当然のこととして、今年のチャレンジャー上位3チームは、急成長の中東の航空会社の名を冠するエミレーツ・チーム・ニュージーランド;最先端の自動者メーカーと世界的ソフトウェアーの支配者を代表するBMWオラクル、そしてイタリアのファッションハウスのプラダからやって来たルナロッサである。誰かエスプレッソは?

長いので、続きは次回へ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/03/03

ラッセル・クーツ、インタビュー

NZ Heraldに掲載された、元アリンギのスキッパー、ラッセル・クーツへのインタビュー記事です。
後半のカップに関係するところです。

http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10426793&ref=rss

アメリカズカップのためにバレンシアを訪れる計画はあるか?

LVCの期間中に他のイベントの予定が入っているが、状況によるだろう。最終戦を見にバレンシアに行こうと思っている。

今回参加していないことをどう思っているか? 今大会中にアリンギに再加入する可能性はあるか?

私がアリンギに再加入する可能性はない。今回のレースに出場しないのは疑いない。しかしアメリカズカップで競技出来なかったことで、私は少し方向転換し、非常に様々な艇種をセーリングすることが出来た。より高性能の船のセーリングを楽しんだが、多分これがアメリカズカップが将来向かうだろうと言える。

アリンギがカップを防衛すると思っているか?

誰が勝つかを言うことは難しい。しかしチーム・ニュージーランド、BMWオラクル、プラダが、論理的に考えてルイビトン・カップの本命だ。アリンギは多分アメリカズカップの本命だ、しかし誰が勝つかを言うことは難しい。かなりの接戦になるだろう。

このところ将来のカップのあり方について多く語られている。あなたが復帰する条件は?

今大会の後にルール改正があるのは確実だ。ほとんどの人が4年毎から2年毎の開催について話し合われると見ている。


それほど突っ込んだ内容ではないです。アリンギへの復帰は、本人は否定していますが、こればっかりはその時になってみないと分からない。ディフェンダーはLVCに出る必要はないですから。
ともかく、今大会が終わったら、彼の去就が俄然注目されることでしょう。

クーツ問題に関する過去の記事から
http://blow.air-nifty.com/mlog/2004/11/_.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2005/01/2.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2005/03/3.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/02/26

アレバにペナルティー

フランスのアレバ・チャレンジがプラダ艇の写真を不正に所有していた問題で、24日土曜日ジュリーの裁定が下った。

裁定の内容は、
アレバ・チャレンジは、プロトコル11.2(f)および(g)に違反した:
デザインあるいは性能に関する情報を得ることを主要な意図と目的として、他の競技者のACCヨットの画像を撮影あるいは観察することを禁じる。
その競技者にとって不適当となる情報を第三者から得てはならない。

4月からのルイビトンカップに於いて、セール制限を45枚から43枚に減らす。
€21,000を罰金として科し、30日以内に大会本部に納めること。

チャレンジャー・コミッション・ブログ
International Herald Tribune

関連記事
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/02/post_f6ba.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/02/23

SWE-96の命名式

Valencia Sailingのサイトを見ると、アクロバット飛行があったり、とても盛大な式だったようです。いつも素晴らしい画像と記事に感謝です。
デザイナーのMani Frersへのインタビューがありましたので、引用させてもらいます。

Valecia Sailing(VS):何度も聞かれた質問だろうが、新艇で最初のセーリング・テストには満足したか?

Mani Frers(MF):もちろん。我々は最初の結果にとても満足している。我々には失敗している余裕はない。艇、マスト、セールの各性能はとても良いと今は見ている。

VS:ビクトリー・チャレンジは新艇を1艇だけ建造した。これは急進的なデザインを選択したものか、つまり一か八かの賭けなのか?

MF:違う。我々は急進的なデザインは選んでいない。その方向性では、得るものよりも、失うものの方が大きくなる。バレンシアの気象条件は良く知られていて、ルールで認められる最大値を取っている。アメリカズカップで急進的にやるのは殆ど不可能だ。

VS:何故か?

MF:何故ならルールの許容範囲が非常に狭い。今言った様にバレンシアの気象条件は良く解っていて、各要素の範囲は非常に大きい。確かにこれらの要素により、違いが生じる、しかしそれらは極端なものではない。
我々にはただ1艇しかなく、それも遅くなって、修正する時間も殆どない中で、我々はいくつかのリスクを取った、それらはハル、マスト、セール、アペンデージでの計算上の事柄だ。
時間が殆どなく、目標を達成できるか分からないので、リスクなのだ。我々の望むレベルにはまだ達していない、しかしその可能性は十分にあると信じている。


SWE-96の各種データ
Length: 24 metres
Width: 3.7 metres
Weight: 24 tonnes
Bulb & keel: 21 tonnes
Mast: 750 kilos
Hull: 2.250 kilos
Height of mast: 34 metres
Depth in water: 4.1 metres
Main sail: 210-215 sq. m.
Spinnaker: 500-530 sq. m.
Genoa: 130-140 sq. m.
Building material: carbon fibre composite
Design: German Frers Jr, German Frers Sr and their design team in Milano.
Boat building manager: Killian Bushe.
Boat yard: Victory Challenge’s yard in Lindholmen Science Park, Göteborg
Built: 2006
Crew: 17 persons

CHN-95のPress Kit
チャイナチームのCHN-95について詳しく書かれております。
今回とられた建造方法は、オス型のモールドが使われたそうで、通常のメス型のモールドにカーボンなどを積層させる方法よりも、1工程少なくできる分(メス型モールドにはオス型が必要)、建造期間が短く、費用も安くできるのだそうです。この工法は南半球で多く取られている工法のようです。

http://www.china-team.org/china/presse-en/dossier_presse-en/chn95

| | コメント (0) | トラックバック (0)

SWE-96の艇名はJärv

http://www.victorychallenge.com/start.phtml?lang_id=1
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/02/victory-challenge-parties-and.html

スウェデーン、ビクトリー・チャレンジの新艇SWE-96の艇名が決まり、2月22日発表されました。
その艇名は”Järv”(何と発音するのか分かりません)、英語でwolverine、「クズリ 《北米・ユーラシアの周極地方にすむイタチ科の動物》(Excite 辞書より)」の意味だそうです。

ちなみに、SWE-63は ”Örn” eagle(鷲)で、SWE-73は ”Orm” snake(蛇)でした。

SWE-96の進水 2007年2月9日
公式サイト
http://www.victorychallenge.com/show_pic.phtml?pic=moduler_18471.jpg

SWE-96の初セーリング・イン・ザ・サンセット

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/20

アリンギ、ヘルムスマンの指名を延期

UBSドバイ・ディフェンダー・トライアル
2/16-19にラウンド2が行われた。結果はエド・ベアード4勝:ピーター・ホルムバーグ1勝だった。1/31-2/3に行われたラウンド1では両者3-3のタイスコア。
チームは両者の差が極めて接近していることを理由に、ヘルムスマンの指名を延期した。
予定ではドバイでの2回のラウンドの結果で、4月から始まるアクト3のヘルムスマンが決定されることになっていた。
チームは今後バレンシアに戻り、SUI-100を進水させSUI-91とのトレーニングを開始する。

トライアルのレース結果

http://www.alinghi.com/en/defender_trials/round2/index.php?idIndex=338

アリンギ・チームサイト
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=334&idContent=7640

トライアル、ラウンド1
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/02/1_0cea.html
その他
http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_bf78.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_7aae.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/17

CHN-95進水

公式サイト
チャイナ・チームサイト
Valencia Sailing

チャイナの史上初となるAC艇、CHN-95が2月16日水面に降ろされました。
その様子は上記サイトにありますが、やはりValencia Sailingが高解像度の画像と動画もありベスト。
驚いたのは、スカートも着けずキールもウイング付きバルブも丸見えであることと、特別なセレモニーも行われずに進水したこと。
さすが中国、恐いもの無し、であります。

http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/chn95_2e8e.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/chn95etnz_17aa.html

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007/02/16

ポール・ケイヤードのプレス会見

スペイン・チームに新しく加入したポール・ケイヤード(米)のプレス会見が2月15日行われました。
チームサイトにも内容は出ていますが、Valencia Sailingがより具体的で面白いようです。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/02/paul-cayard-everything-is-possible-and.html
http://www.desafioespanol2007.com/english/default.aspx

以下要約です。

ポール・ケイヤードの第一印象
デサフィオ・エスパニョルはポジティブでとてもプロフェッショナルなチームである。
2003年のワンワールドのパッケージで開始したのは、時間を無駄にせず良い決断であった。

ポール・ケイヤードの役割
今回の契約は3月末日までで、その後については何も決まっていない。が、ケイヤードは”全てに可能性がある”ことを強調した。予定は空いており、ヘルムを取る可能性もある。

ポール・ケイヤードの目標
準決勝までは行ける。いつもリーダーボードの通りになるとは限らない。
準決勝に進むためには、アレバとビクトリーとの厳しい戦いになり、ETNZ、ルナロッサ、BMWOが残って来るだろう。彼らの伸びる余地は小さいが、この3チームの伸びしろはより大きい。問題は3ヶ月の間にどれだけ速く発展できるかだ。
デサフィオ・エスパニョルがカップを勝ち取る可能性もある。

アリンギについて
手強い。彼らが始めたルイビトン・アクトにより、ディフェンダーが他のチャレンジャーチームから孤立せずに、発展させて行ける。
アクト13ではチャレンジャーの全ての新艇と対戦して、その実力を見ることが出来るので、アリンギには有利だ。もし自分がアリンギの立場であればアクト13をSUI-75で戦い、そのデータを元にSUI-91とSUI-100の2ボート・トレーニングを行う。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/02/14

アレバにペナルティーか?

チームサイトへのアクセスが不安定で(というか私の場合全くアクセスできない)、情報の少ないフランス、アレバ・チャレンジですが、ここに来てペナルティーを課せられるピンチに陥っているとのことです。
http://www.cupineurope.com/NewsEN/2007/Areva.htm

フランスのアレバ・チャレンジがジュリーによりペナルティーを課せられるかも知れない。理由は、フリーの写真家Philippe De Poulpiquetによって撮影されたルナロッサの新艇ITA-94の4枚の写真を、アレバが違法に所有していたもの。アレバは、他チームの競技艇を200m以内からの観察や写真の撮影を禁止するプロトコル11.2項に違反したことを認めている。
アレバのルール・アドバイザー、George Clydeは、
「幸い、違反が起こった次の日には明らかになり、直ちに適切に改善された。ジュリーには、競技に影響するペナルティーを課すことのない、適切な裁定をお願いしている。この違反により、アレバは何も利益を得ておらず、ルナロッサも他のチームも不利益を被っていない。」さらに、「もしジュリーがペナルティーを課すのが必要かつ適切であると考えるのであれば、プレレガッタである現行のアクトの状況の下に課せられることを我々は望む。」と結んだ。
「ペナルティーがアクト13に課せられればとても重大になる(アレバは現在かろうじて+39と並んで2ポイントである)ので、チームは実際のレースでこのペナルティーを克服しなければならなくなる。」
ジュリーは他チームからの意見も求め協議される模様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/09

USA-71トレーニング中にマストを破損

BMWOのUSA-71が、USA-98とのトレーニング中にマスト上部を破損した。
2月8日ハウラキ湾は15ノットの風で、2艇は風下航でトレーニング中だった。破損したマストはレース用だがジャンパーレスではなかった。破損による損害額は$750,000。乗艇中のクルーに怪我はなく、ハルその他にも損害はなかった。
USA-71の破損したマストは直ちに別のマストに交換され、破損状況を調査中。リグ・チーム、ショア・チームの働きにより、今日9日のトレーニングは通常通りに行われ、時間的損失は生じなかった。
BMWOチームは来週金曜日までトレーニングを続け、その後バレンシアに戻る。

http://bmworacleracing.com/en/4_bor/41_news/411_news/j_new/03_Auckland_Base_Shed.html?track.refer=/en/4_bor/41_news/411_news/00702/0208_71.html&track.type=top5
http://bmworacleracing.com/en/4_bor/41_news/411_news/00702/0208_71.html?track.refer=/en/4_bor/4_home/4_home.4ml&track.type=home

http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/11/post_cd3d.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/07

ETNZ対BMWOは中止?

現在ニュージーランド、オークランドで冬期(夏期)トレーニング中のETNZとBMWOが、練習レースを行う予定がありましたが、天候その他の事情により、中止になりそうとのことです。
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/nzl92usa98_c58d.html

チーム・ニュージーランドとクリス・ディクソンのアメリカのシンジケートによるハウラキ湾での対戦は次第に見込みがなくなって来ているようだ。
明日(木曜)と金曜が予定された日程であったが、天候の悪化が予想される。
BMWOはバレンシアで行われる通常の組合せで、いくつか非公式でのレースを希望していたが、エミレーツ・チーム・ニュージーランドは一般にも公開されたレガッタを望んでいた。
チーム・ニュージーランドのオークランドでのセーリング・プログラムは火曜日で終了する、一方オラクルは金曜日が最終である。
nzherald.co.nz

| | コメント (0) | トラックバック (0)

BMWOデザイナー、イアン・バーンズ、インタビュー #2

前回からの続きです。
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/02/bmwo_6926.html

USA-87には大規模な改修が加えられ、USA-98と同様の設計領域に変更されたと言われているが?

87で進行中の改良作業は常に我々の計画の中で主要なものであり、2007年版の87が対戦相手と同じかより速いことを確実にするものだ。

もし大規模な改修が本当なら、あなたは87に満足していない事を意味しているのでは?ーあるいは98が速いことが分かって87を維持するために改修しなければならなかったのでは?

87は2006年にアクト10を含め、多くの勝利を挙げた。変更無しで、87が今年もまだ十分に勝てる良い艇であることは、あり得ないことだ。USA-87の設計は2005年7月で確定された。それ以来長い期間が経過した。2005年の設計が2006年の終りの設計に勝てる程速いと考えるのは正気ではない。

昨年上位の艇には殆ど差がなかったことで、87を発展させたいという気にはならなかったか?

今日我々が手にした素晴らしい事の一つに、コンピュータ化された機器の登場がある、これは艇の性能を高いレベルでの正確性と信頼性で予測してくれるのだ。我々は対戦相手と87の強さとを調べ、それでチャレンジャーシリーズを勝ち抜き、そしてカップを勝つために必要なものを(87に)結合できたと確認した。
レースのモデリングにおいて、我々は数千の違った風、違った相手についてシミュレーションし、チームに勝つにはどんな特性が必要になるかを正確に計算した。我々は相手が何を出してくるかを、、未だに驚くべきものはないが、理論的に推察しなければならなかった。

USA-98はチームNZの艇によく似ているー今の時点で彼らより遅れている心配はないか?

チームNZは去年トップの艇だ、しかし差は大きくない。我々は、今の我々の順位と彼らがトップのままで、とても満足している。彼らは昨年とても高いレベルにつけた、我々はそこに追い付き、追い越したい。

98は87とは異なった建造方法がとられたと言われている。ポール・ビーカーによって開発された建造技術、それはこれまでこの大きさの船には試みられていない。これは真実か?そして詳しく説明できるか?

98に行われた建造工程はどれも全く見たことのないものだ。これは強度、堅牢性、重量において大きな利点となる。私は実際の工程について説明できないが、デザイナーのポール・ビーカーと、建造技士のマーク・ターナー、ティム・スミス、マーク・サマヴィルも一緒に、彼らをシアトルの航空宇宙資源に行かせれば、新しいレベルに到達できるだろう。


USA-98がこれまでと全く異なる方法で建造された、という点には注目です。
一番最後の文章はちょっと意味が理解出来なかったのですが、質問をはぐらかしているのでしょうかね。
なお、Paul Biekerで検索したところ、こんなのが出て来ました。その他は詳しく調べておりませんが、とても大胆、ユニークな発想が出来る人のようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/05

BMWOデザイナー、イアン・バーンズ、インタビュー

NZHerald.co.nzに掲載された、BMWOのイアン・バーンズへのインタビュー記事です。
USA-87とUSA-98のデザインにつき語られております。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10422206&ref=rss

USA-87が昨年3月に進水した時、BMWOレーシングのスキッパー、クリス・ディクソンはこれまでのアメリカズ・カップ・クラス・ヨットで最も革新的だと説明した。その後シンジケートの2艇目となるUSA-98が進水した。それはチーム・ニュージーランドのヨットに類似していた、そしてバレンシアでUSA-87がチェーンソーで切り刻まれたとの噂があった。アメリカのシンジケートは、二つの異なった艇を造る戦略であるといつも言っていた。しかしUSA-87は失敗作か、あるいは実験台だったのか? ジュリー・アッシュがデザインコーディネータのイアン・バーンズにチームの大いなる計画について聞いた。


なぜ二つの設計の異なるヨットを造ることにしたのか?

前回のカップとプレレガッタで、いくつか設計で挑戦してみたいことができた。操作性とバランスを追い求めることは設計チームにとっていつも興味深いものだ、そしてUSA-87はこれらの多くの点について探求したものだ。我々の最初の艇から得られた教訓を2番目の艇にまとめ上げ、そして2006年に得られた全てをどちらの艇にも盛り込むことが、常に我々の計画だ。

過去に多くのシンジケートでこの戦略が使われたか?

1992年のアメリカキューブ、1987年のデニス・コナー、1995年のチーム・ニュージーランド、2003年のアリンギだ。これまでもアメリカズカップに勝利する上での一般的な戦略だ。

あなたは1艇を設計してそれから2艇目を設計したのか、あるいはあなたの所の二人の卓越した設計者であるブルース・ファーとフアン・コーヨムジャンに1艇づつ機会を与えたのか?

2艇とも彼らは密接に協力して働いた。1艇目は実際の大きさで試さなければ答が出ない疑問-操作性や加速性など、に答える機会だったのだ。我々の2番目の艇には87の良い点に数多くのタンクテストとコンピュータシミュレイションの研究結果を加えている。

二つのとても異なるヨットを開発し続けることは容易か?

そうだ、いろんな事を試して進歩させる上で最善の方法だ。異なる2艇での練習は実際のレースのようだ-我々は2艇であらゆる面での良い点悪い点を試し、あらゆる状況にどの様に対応、影響するかをクルーに理解させることが可能だ。それぞれのヨットは違う事ーマスト、セールシェイプ、アペンデージについて正しく解らせてくれる。それは二つの艇を同時に走らせる恵まれたチームだから可能で、別々の正確な結論が帰って来るのだ。

USA-87のデザインコンセプトは何か?

USA-87は風速に限らずハンドリングやマッチレースなど多くの面に於いて追求されている。USA-98はこれに、開催地で知り得た事、風速や海の状態に、より焦点を当てた直線での速さを結合したものだ。

USA-87はあなたの期待に答えたか?

革新とはリスクを承知の上で全ての可能性を試みた時だけに生じるものだ。いくつかの点で87は期待を越えていた。他の点では最大限の性能を得るまでに長い時間を要した。我々はこの艇から多くの事を学んだ、しかし思ったより時間が掛かった。

以下続く。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

エド・ベアード、ラウンド1勝利

アリンギによる、UBSドバイ・ディフェンダー・トライアルのラウンド1が終了。
6レース行われ、エド・ベアードとピーター・ホルムバーグが3-3で並んだが、レースコミッティーにより最終レースを勝ったエド・ベアードがラウンド1の勝者となった。
ラウンド2は2月16-19日に行われる。
http://www.alinghi.com/en/defender_trials/round1/index.php?idIndex=331

関連記事
http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_bf78.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_7aae.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/31

イアン・パーシーの考えるイギリスチーム

先日取り上げた+39の財政危機に関するThe Daily Sailの記事の全文を読むことが出来ました。
その中からアメリカズカップに挑戦するイギリス・チームについての部分です。
彼の考えるイギリスチームとは?親友のベン・エインズリとのドリームチームの可能性は?など。

パーシーはクルーの中心がイギリス人になるべきであると信じている:”確かに国際的なスポーツではある、しかしマンチェスターユナイテッドが地元選手やイギリス人選手が中心になっているように、国が中心にあることがとても重要だと信じている。それが大きな違いになってくる、なぜなら少しでも上を目指すためには更なる情熱が必要になるからだ、そしてそれは多分私がセーリングを、私自身の国ではないチームに対して欠如しているものだ。だから私はイギリスが中心になることが重要だと思うが、もちろんその場合全員がオープンであって世界中から正に最高の人材を集めなければならない。”

問題はパーシーがチームのどこに納まるのかだ? 2009年に開催される可能性のある次回のアメリカズカップで、彼が優先するのは2008年のオリンピックであり、オリジンは+39ほどは彼が両者を狙うことを支持はしないだろう。”オリンピックは私にとってとてもとても重要で、それは譲りたくない。スター級には世界中からたくさんの優秀なセーラー達が集まる、これは譲れない。だからキースとうまくやれるかを話し合うことになるだろう。”と彼は言う。

これまで多く語られてきたが、イギリスの新しいアメリカズカップ・チャレンジャーに、パーシー-エインズリがアフターガードを組む最上チームを予想してみよう。”ベンとセーリングできればとても嬉しいし、彼の強さは艇をヘルムすることにあると思う。”とパーシーは彼の古い友人について続ける。”彼はプレスタートでは非情だ。私は彼と対戦したことがある。我々二人ともマッチレースについて非常に多くを学び、二人とも非常に良く進歩した、しかし彼の技術は殆ど生かされていない。私の場合は船上のマネージでも陸上でも彼よりも機会は多い。”

そこで、もしエインズリがヘルムを取るのなら、パーシーがスキッパーなのだろうか? この役割について彼は”+39にいてそれが好きになった。”と言う。”船の上でも陸の上でも皆とうまく行っていると感じる。私は凄いグループと難しい状況を除いて何とか協力しており、たぶんその点では私は上手く出来るようになっただろう、そしてベンは世界で最高のセーラーだ。だから我々と他に2〜3人、アンドリュー・シンプソンの様なストラテジストと一緒に組むと思う、彼は風に対し抜群の読みをするのだ。
2〜3人の長い間の友人が中心になる始まりなのだ、これはとても重要な事で、他の者を支え、そして良い時も悪い時も共に出来るのだ。それは全く活気のあるものだ、なぜなら私が直接我々のケース(たぶん+39のこと)でどうなるか見たことだから。最もシンプルに決断し最もシンプルに行動に移す、決断するのに難しくはない、決まるべき所に納まるのだ、そしてこの様に大きな集団では建設的に話し合うこと。もしお互いに支え合う人達がいて、そしてそれが友人で、信頼し合えるなら、それだけで大きく段階を飛び越えることが出来るのだ。”

イアン・パーシーは今、+39でのカップ挑戦を通じ、セーリングの技術だけでなくカップキャンペーンをマネージするための様々な事を学び成長している、ということが窺える記事だと思います。
33回のアメリカズカップでは、彼が率いるイギリス・ドリームチームが見られることを、期待したいと思います。
http://blow.air-nifty.com/mlog/2007/01/post_49ba.html

| | コメント (5) | トラックバック (3)

2007/01/30

CHN-95にもバウスプリット

2-3日中に進水すると思われるチャイナチームCHN-95について。
チームサイトのOperations Manager、Luc Gellusseauへのインタビューより。
http://www.china-team.org/china/news-en/art_290106

噂ではCHN-95は流行を追っていると言われているが?

私は知らない、噂は何の意味もない。コメントするには他の船を見てみないと。これこれの艇が流行を追っているなどと言える程、誰が新艇を実際に見たのか。とにかく私はそうではない。
我々の船はバウスプリットを持っていて、これはボリュームを前方へ持って行ったことを意味する。例えは他の船が我々のようなバウスプリットを持っているのか私は知らない。言えるとすれば我々のハルのボリュームが他の船の大勢と丁度同じ様に前にあるというだけだ。しかし特殊な点での小さな違いが、人に強い印象を与えることはあるかも知れない。NZL84と92を例に取ろう、2艇は似て見える。私の考えでは92は大きく進歩していて最上の艇であることは疑いもない。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ピーター・ギルモア、アリンギに加入

ピーター・ギルモアがディフェンダーのアリンギにコーチとして加入することが発表されました。
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=216&idContent=7511
http://www.americascup.com/en/americascup/news_official/index.php?idIndex=0&idContent=13601

KAZI誌2月号に、アリンギはラッセル・クーツの抜けた穴をまだカバーできていない、という記事がありました。
ピーター・ギルモアがヘルムスマンに就く可能性もあるのでしょうか?
アリンギ、チーム・サイトの上記記事の終りには、太字で「アリンギはUSBディフェンダー・トライアルのラウンド1を1月31日-2月3日に、続いてラウンド2を2月16日-19日に行い、それが終了した時点でLVA13のヘルムスマンおよびアフターガードの発表を行う。」とあります。
あくまでLVA13であり、この構成で固定するとは確かに書かれてはおりません。

http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_7aae.html
http://blow.air-nifty.com/mlog/2006/12/post_bf78.html


ピーター・ギルモア

1960年オーストラリア、パース生まれ。

主な戦績
ワールド・マッチ・レーシング・ツアー:3回優勝 '03-'04-'05-'06
スウェディッシュ・マッチ・ツアー:2004-2005優勝
スウェディッシュ・マッチ・カップ:6回優勝
ニッポン・カップ:8回優勝

アメリカズカップ
1987ディフェンダー、クッカブラIIIのスターティング・ヘルムスマン
1992スピリット・オブ・オーストラリア、ヘルムスマン、LVC6位
1995ニッポン・チャレンジ、コーチ、LVC4位
2000ニッポン・チャレンジ、ヘルムスマン、LVC4位
2003ワンワールド(米)、スキッパー、LVC3位

http://www.hmyc.or.jp/nc2004/j/skipper_profiles/peter.html
http://www.sailing.org/default.asp?PID=16018
http://www.worldmatchracingtour.com/?m=da&id=10936

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/01/29

RSA-83改修される

http://valenciasailing.blogspot.com/2007/01/shosholoza-unveils-overhauled-rsa-83.html

南アフリカ、チーム・ショショロザのRSA-83が改修を受けて1月28日午前公開された。
チームヘッドのCaptain Sarnoによると、RSA-83はすでに2-3日のテストセーリングを済ませており、その結果に満足しているとのこと。今回の改修は昨年(2006)の9月に決定されたもので、チームは新艇の建造よりも現在の艇の大幅な改修を選択し、数ヵ月にわたる設計、23の7.5mモデルを用いたテスト、250以上のアペンデージの組合せが試された。

今回の改修で外観上先ず目につくのはバウスプリットが新たに付けられたこと。Valencia Sailingの写真には切断された古いバウの写真がありますが、塗装のロゴ等から判断すると、マストステップ近くまでのかなり大きな部分が交換されたようです。

SUI-100バレンシアに到着
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/01/alinghis-sui-100-already-in-valencia.html
僅か2日半でスイスより到着しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/25

CHN-95がETNZ艇に一番似ている

チャイナチームのサイトから。
http://www.china-team.org/china/news-en/art_200107

ブルーノ・トラブルがバレンシアのチャイナチームのベースを訪れ、初めてCHN-95を見て語った。

CHN-95を見て何か気が付くことは?
本当の事を言うと、ニュージーランドの友人が3ヶ月前に私に言ったのだが、ETNZの艇に最も良く似ているのは実はCHN-95なのだと。

でもこの艇は3ヶ月前はまだ東莞にあったが?
そう、しかし彼らは話しているのを知ったらしい。そして彼らと意見を交わして、私は製作者ではないが目は良い、本当に、この事については彼らと同じ意見だ。第3世代の艇の最高の形に仕上っていることに私は感心している。一つ上に行けるだろう。最近ルナロッサの新艇の完成式に出席したが、CHN-95と共通の特徴を見ることが出来た。これらは狭い靴箱のようで、側面が垂直でスターンは平坦だ。中間段階を飛び越してCHN-95は実際究極の”上級”世代に属する艇である。私が考えるに、ある面では、もちろん他の面もあるけれども、例えはスペイン艇よりもモダンだと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

SUI-100がもう完成

SUI-100
アリンギのSUI-100がもう完成し、24日朝雪のスイスをトラックにて出発。バレンシアまで5日間1,250kmの旅。
http://www.alinghi.com/en/news/features/index.php?idIndex=227&idContent=7465

ITA-99がバレンシアに到着
イタリア、マスカルゾネの2艇目、ITA-99が22日午後7時バレンシアに到着しました。

http://www.americascup.com/en/americascup/news_official/index.php?idContent=13589&idIndex=0

http://valenciasailing.blogspot.com/2007/01/ita-99-of-mascalzone-latino-capitalia_22.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/19

NZL-92とUSA-98がオークランドで練習レース

ETNZのヘッド、グラント・ダルトンはもしオラクルの準備が可能であれば、バレンシアに向かう前にオークランドでレースを行うだろうと語りました。
またルナロッサとBMWOの新艇について、どちらもETNZの艇とそっくりな点がいくつもある、と言っています。
tvnz.co.nz

トップチームにおける艇のデザインの方向性は共通しているようです。異端だったUSA-87は、結局改修され、やはり実験的なデザインだったようです。
早めに正当適切なデザインで艇を完成させ、チューニングに十分な時間が取れたETNZが現時点では一歩リードと言ったところでしょうか。

でも私はBMWOが今回はカップを取る予感がするんですけどね、根拠は有りませんが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ITA-94進水 USA-87大改造

ITA-94
イタリア、ルナロッサの新艇ITA-94が華々しく進水。全身をすっぽり覆うスカートと満船飾(dressing overall)で着飾っています。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/01/its-showtime.html
http://www.lunarossachallenge.com/landing.asp

ITA-87
ところでBMWOのUSA-87にはシーズン終了後に大きな改造が加えられていたようです。
バウとスターンは切り取られて新しいバウとスターンが取り付けられ、マストとキールの位置も移されているそうです。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10419464

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/01/16

サーバー・メンテの前に

またココログが長いメンテナンスに入るようですので、その前に話題をいくつか。

アメリカズカップは今後2年毎の開催へ
BMWOのオーナー、ラリー・エリソンがこの様な考えを持っているようです。トム・エーマン氏がロンドンボートショーで述べました。
LV Actとカップ本戦を毎年切れ目なく見られて、ファンにとっては素晴らしいことですが、新規に挑戦するチームにとっては準備期間が短くなり、ゼロから立ち上げるのはかなり困難になりそうです。チャイナチームのように既存のチームを買い取るパターンが今後増えるのでは?
先日のイギリスのオリジンも、+39が殆どそのまま移るような気がします。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=a7wxzfMjhfXE

SWE-96がバレンシアに到着
ビクトリーチームの新艇が1月13日到着し、全チームの新艇が出そろいました。
http://www.americascup.com/en/americascup/news_official/detail.php?idIndex=&idContent=13570

ESP-97にバウスプリットがない
輸送の時スペインチームのESP-97に見られたバウスプリットはダミーだったようです。
バウの形状も随分違っています。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/01/spanish-joke.html

ドバイのアリンギ
アリンギはUAEのドバイでトレーニング中ですが、あまりコンディションには恵まれていないとか。
http://elblogdejaumesoler.blogspot.com/2007/01/simulacro-fallido.html

USA-98にバウスプリットはなかった
Sailing Forumの投稿によると、バウスプリットはなく、ハルのラインは滑らかで、バウはETNZの様な上方に持ち上がったラインではないとか。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/01/12

+39危うし!!

会員制のため全文は読めませんが、The Daily Sailに"Percy's predicament"という記事が出ております。
抜粋のみ読むことが出来、それによりますと、彼の所属する+39は財政的にかなり困っているようです。
昨年3月にも財政危機が伝えられながら、何とか新艇を、予定から大きく遅れながらも、完成させましたが、ここに来て再び危機に陥っているようです。
+39は個人的に大好きなチームなのですが、4月からの本番にその姿が見られるのか、大いに心配されます。

これまでの数ヵ月間はイアン・パーシーにとって困難なものであった、それは彼が金欠に陥ったイタリアのアメリカズカップ・キャンペーンである+39のスキッパーとしての役割と、スティーブ・ミッチェルとのスター級のキャンペーンを並行して行っていたからであった。シドニーオリンピック、フィン級金メダリストの彼にとって、状況は両者で厳しいものになった。この春と夏に戦うことになる、12のアメリカズ・カップ・チームの中で、+39はこの数ヵ月間最も不安定に見えていた。ルカ・デヴォッティのチームは、1994年(こちらでは2004年となっている)3月のチャレンジ復帰の発表で、一度経済的危機から脱したにもかかわらず次の危機に陥った。イタリアはアメリカズカップに最も有頂天になっている国の一つであろう、しかしそうであっても、+39は今年の大会を目指すイタリア3チームの中で、3番目の最も弱いチームとして苦戦している。

+39は新艇のITA-85を10月に完成することが出来た、しかしその一方でクルーの報酬は数ヵ月分支払われていない様で、そのため新艇はたった2回しかセーリングを行っていない。”我々は経済的に困っているためセーリングをしていない”と、パーシーは認めており、チームの財政危機を解決のために、今は後回しになっていると彼は言っている。”うまく行けば私より力のあるその筋の有力者が解決して、我々は大会に進んで行ける。我々は大幅に妥協することになるだろう、、”


追記:
Cup in Europeの記事によりますと、”ホワイト・ナイト”が現れる可能性があるようで、そのホワイト・ナイトはイタリア南部にあるグループで、1,500万ユーロを出す準備をしている、とあります。

過去の記事から

新艇の話題:#86と#85と#91 2/20/2006

+39財政危機! 2/27/2006

+39は今どうなっているか? 4/22/2006

ITA-85とESP-88の情報 5/9/2006

遅い船で大暴れ:+39 5/30/2006

+39新艇は6月24日バレンシア到着 6/16/2006


+39新艇ようやく進水
10/23/2006

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/11

100番はスイスに

記念すべきAC艇ナンバー100は、アリンギの新しい2艇目に発行されました。
艇は今、スイスのヴェヴェイ(ネスレの本社があるそうです)の造船所で建造中。

AC艇は、1号艇のIl Moro di Venezia(伊1991)以後、欠番の13や完成しなかったものもいくつか有ったようなので、100艇目ではないようですが、目出度く16年目にしての大台達成です。

チャレンジャーは3月31日に使用艇を発表し、4月1日には船のベールを取り払わなければなりませんので、早く艇を完成させる必要がありますが、ディフェンダーにはその制限はないようなので、ゆっくりチューニングを行い、LVCの成り行きを見て、使用艇を決定すれば良いようです。
http://www.alinghi.com/en/news/features/index.php?idIndex=227&idContent=7373

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/08

USA-98オークランドに到着

噂どおり、BMWOの2艇目の新艇USA-98が、1月8日早朝、現在”サマートレーニング”を行っている、ニュージーランのオー