2007/07/06

AC33プロトコル

次回の情報を一つだけ。
AC33のプロトコルが発表されました。

Mariantic より、
http://www.mariantic.co.uk/ac/Site/news.asp

Key points:-

* New AC Class - 90ft LOA - 6.5 mts draft with lifting keel
* New Rule in 2 months
* Initial regattas will be in v5 ACCs
* No nationality rule
* Challenger Commission replaced by Competitors Commission (includes Defender)
* "the Match will not be held before 2009 nor after 2011"
* It will be in Europe

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日本の報道から

アリンギ勝利後の、日本国内での報道です。

宮田秀明先生のコラムです。

真似をしたら、勝てない
「船は飛行機である」と考える発想転換の思考法
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070703/128994/?P=1

朝日新聞
ヨットアメリカ杯次回開催地は? 防衛のアリンギ決定権
http://www.asahi.com/sports/update/0704/KYD200707040007.html

毎日新聞
ヨット:アリンギがアメリカズカップ防衛
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070704k0000m050175000c.html

時事通信社
アリンギがア杯防衛果たす=ヨット
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_spo&k=20070704013204a

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2007/07/05

レース後のコメントより

公式サイトに載ったコメントから引用。
今回のシリーズから、またこの4年間で得たこと、感じたこと、そしてチームの事など、深い内容のコメントが載っておりますが、ここでは技術的なものだけ取り上げました。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idIndex=0&idContent=28944

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):レースの鍵は?
1秒差のフィニッシュが非常に重要だった。

ブラッド・バタワース(アリンギ、スキッパー):最後のランについて
風下航が少々難所になった。私は風が持ちそうにないという事に否定的だった、しかしワーウィック・フルーリが皆にジブを上げるよう説得し、その様にした、そして結局ペナルティーでその価値が出た。もし風のシフトがなかったなら、我々は100m以上の差で勝っていた。素晴らしいクルーワークだった。

エド・ベアード(アリンギ、ヘルムスマン):ダイアル・ダウンについて
チーム全員がこの6ヶ月以上努力してきたことだ。ピーター・ホルムバーグと私は、出来るだけ難しい状況にお互いを置いてやって来た、そしてそれが全て上手く行く事につながった。我々はこの6ヶ月以上多くの間違いを犯してきた、そしてその全てから学んできた。今日あそこで自信を持って全てがうまく行く事を確信でき、ファンタスティックだった。そして結局我々の方に良く出たのだ。

テリー・ハッチンソン(ETNZ、タクティシャン):フィニッシュ前サイコロの最後の一転がり
投げられたサイコロの問題で、我々はサイコロを投げたが、ただ十分ではなかった。”ただ十分でない”は最後の3レースのテーマだった。最後の3レース中2レースでリードしてトップマークを回った、それでレースに勝てなかったことが残念だ。

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2007/07/04

ターニングポイント

取り急ぎ、公式サイトのターニングポイント、昨夜の第7レースです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idContent=28929

何というレースなのか!両チームは15ノットの風の中、巨大な艇を10mの船の様に操った。もつれる場面の多かったレースの中で、私はトップ・マークでのダイアル・ダウンをこのレースでの重要な場面として取り上げたい(フィニッシュラインでは心臓が止まりそうだったけれど)。
これは航路権の威力が、完全にイーブンなレースを決定した、一例であった。2回目の風上航でニュージーランドは、アリンギが右に行くことを再び許した。

第6レースの再現で、アリンギは右のコーナーで風のシフトを得ることが出来、ニュージーランドの1艇身以内に差を詰め、彼らの通過を防いだ。ここで再び両艇はタッキング・デュエルとなった。アリンギは右をキープしニュージーランドの通過を防いだ、そしてニュージーランドはアリンギをポートレイラインへ追い込もうとした。同様にアリンギはタックを繰り返して僅かにゲインしたように見えた。ニュージーランドがアリンギをレイラインまで追い込むことが出来ないと分かった時、彼らはポートタックで高く保つことを選び、レース域から出る前に左海面で何かを得ることに望みを託した。
アリンギはこれを見て、スピードを上げるやいなやポートにタックを返して、ダイアルダウンに対して優位な位置を取った。ニュージーランドがレイラインに達した時、彼らは恐らく最悪のポジションに居て、先行していたが、タックした後前を横切るには充分ではなかった。彼らは先行していたので、このことがダイアル・ダウンを防ぐことをより難しくしていた。

ニュージーランドがタックしてすぐに、アリンギは完璧なダイアルダウンを行った。ニュージーランドを狙い大きく動いた。ニュージーランドは、リードしていたが、アリンギのスターン後方を回るため大きくベアウェイしなければならなかった。ニュージーランドはアリンギのスターンを通過して上マークでルームを要求することに望みをかけた。
アリンギのダイアルダウンが強烈だったので、彼らはスムーズに回り込みタックしてリードを奪った。彼らはニュージーランドに、避けなかったことによるペナルティーも与えた。

アリンギはダイアルダウンを始めた後にコースを保ち、ニュージーランドは大きく避けていたように見えた。これはどちらでも良いように見えた、しかしアンパイアはリグがかなり接近したと考えていて、ニュージーランドはもう少し大きく避けることが出来た、と判断したのだと思う。レース終盤の出来事から見れば、このペナルティーは大きな分かれ目となった。アリンギはフィニッシュで最も僅差で入り、信じられないほどタイトなシリーズを勝つことが出来た。

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2007/07/03

アリンギ、カップ防衛!

何というレースでありましょうか。
15ノットの風で、前半は全く互角の戦いでした。ところが、第2上マークのアプローチで何が起こったのでしょう。今ひとつ分からないのですが、こんな状況でした。
マークに向かってポートにタックしたETNZに、スターボードのアリンギがベアして進みます。ETNZはアリンギの後ろを通過しようとしたのでしょうが、さらにアリンギがベアしたため、衝突しそうになって、ETNZがペナルティーを受けます。
これで万事休すと思われましたが、最後のラン、フィニッシュ直前でアリンギがスピントラブルで急ブレーキ。ETNZが逆転。
ライン直前でETNZペナルティー解消してフィニッシュに向かいますが、アリンギもトラブルを解消して追いつき、両者並んでフィニッシュ! 
なんと2秒差でアリンギでした。
まだ状況が良くつかめません。明日のレポートと両チームのコメントを待ちたいと思います。

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ベルタレリとキース・ミルズによる興行

アメリカズカップはこれまで、決してきれいな手段だけで戦われて来た訳ではありませんが、カップそのものは、スポーツの勝者の崇高な象徴でありました。
しかし将来は、イベント興行権のバトンのようなものになって行くのかもしれません。
次の記事を読んで、そんな感じを受けました。

http://sport.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-6748884,00.html

終了が近づきチームは次のアメリカズカップの準備をする

アリンギが日曜に地中海に出て行く時、彼らはチームニュージーランドを破って32回アメリカズカップ勝ち、セーリングの最高の賞を防衛する初めてのヨーロッパチームとなることを、心に思うだろう。

一方彼らのヨットクラブであるソシエテ・ノーティーク・デ・ジュネーブのヘッドは、ナンバー33にある部分関心が向かうだろう。

アメリカズカップを規定する文書、”ディード・オブ・ギフト”の下、カップ保持者はいかなる挑戦も受けなければならず、彼らは賛同して次の大会のルールとフォーマットをライバル・ヨットクラブと一緒に作成することになる。
それは1988年の27回アメリカズカップの様な不愉快な驚きが出てくることがあり、その時防衛のサンディエゴ・ヨットクラブは、ニュージーランド人のマイケル・フェイからの論争となった直接の挑戦を、裁判により受ける事になった。
今各チームは最終レースを前に好ましいチャレンジャーを揃え、彼らのヨットクラブはレースが終わるやいなや契約にサインし、友好的なクラブとで次の大会を組織することが確定できる。

「やりたい事をやりたいと思っているところを捜すこと」アリンギの弁護士ハミッシュ・ロスはロイターに語った。
アメリカズカップは、会を重ねて多くのチームが増えて、より大きくなったため、最初に挑戦を表明するチームがチャレンジャー・オブ・レコードの役割を担い、他チームを代表してディフェンダーとの交渉をおこなう。

今回それは、大富豪のラリー・エリソンに率いられたBMWオラクルで、彼はアリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリと協同して156年の歴史のカップを、21世紀のスポーツ・スポンサーシップとメディアと企業接待の世界へ引き入れた。

この数週間、アリンギとチーム・ニュージーランドは、様々なクラブと将来のバージョンについて話し合い、新しいチャレンジャー・オブ・レコード候補を捜してきた。

カップを追う多くの人達は、ベルタレリは新しいイギリスのシンジケート、チーム・オリジンをチャレンジャー・オブ・レコードに選ぶと信じており、それで彼はこれまでカップでやって来た事に、リーダーのサー・キース・ミルズ氏のビジネスとマーケティングの才能を取り込んで加えることが出来るのだ。

「彼らは基本的に全てのカードを持っている、彼らは一枚の紙を渡し、そして、ここにサインしろと言う。それは交渉ではない、それは既成事実だ。」ミルズはロイターに語り、チャレンジャー・オブ・レコードになれば満足である、と付け加えた。

オリジンはロイヤル・テムズ・ヨットクラブから参加する。

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カップ・スポンサーと大きなトラブル(トルブレ)

Cup sponsor could be in big Trouble
http://www.nzherald.co.nz/section/4/story.cfm?c_id=4&objectid=10448879

アリンギが防衛するか、ニュージーランドが奪還するか、どちらになるかによって、次回以降のアメリカズカップの姿は大きく変わりそうです。

ブルーノ・トルブレ、25年以上にわたり変わらないアメリカズカップの顔であり、彼は何の問題もなくこう言う:チーム・ニュージーランドが勝つこと望んでいると。

なぜならもし勝たなければ、これがルイビトンにとって最後のアメリカズカップになるかもしれないからだ。
とても考えられないことと思うかもしれない。トルブレは近代アメリカズカップの象徴的存在の一人だ。オリンピック選手で、アメリカズカップ・セーラーである彼は、ルイビトン・カップというスポンサー大会を考えつき、実現させた。

ルイビトンはスポンサーとして、大会の不可欠な存在となった。25年間という、スポーツ界で最長の冠スポンサーである。

しかしもしアリンギが第32回アメリカズカップに勝利するなら、この全ては脅威にさらされる。もしスイスが勝った時、強く予想されることは、大会のスポンサーシップが最高額を提示する企業に公開されることだ。ルイビトンはどうか? もっと出すか、後がないかだ。

ルイビトンは既にアメリカズカップを世界に伝える権利を失っているーその機能は今やアメリカズカップ・マネジメント(ACM)という、アリンギのボスであるエルネスト・ベルタレリの100%所有でカップを運営する会社に移っている。

「もちろん私はチーム・ニュージーランドに勝ってほしい」彼は言う。「今回、物事は馬鹿げたことになっている。前回オークランドでは、組織のコストは、?2,500万($4,370万)だった。今回は、?2億5千万ー10倍だ。」

アリンギ・チームがより多くの収入を求めたので、彼らはそのネットをさらに広げ、商業集団は一杯に膨れあがり、トルブレの言う”ペット・フード・カンパニー”になった。

「レース艇のメインセールにピザ会社のブランドを付ける日が、アメリカズカップが終わる日だ、今そうなっている。」トルブレは不満気に言う。

ルイビトンや、オーデマ・ピゲ、BMWのようなスポンサーにアピールするのは、高級な大会なのだ、と彼は言う。それはビトンの様な会社に正に打ってつけで、同じ生地からスポーツ用に切り取られた部分として、そのブランド・イメージにぴったり合い、同じ高級指向の人達を集めることになる。

「それは我々が求める視認性(広告の)ではない」ビトンのハットをかぶったトルブレは言う。「もし我々が視認性を求めるなら、サッカーの試合の広告板を持ち出すことになるだろう。」

分かるだろうか、これが問題だ。彼らはサッカーのワールド・カップにしようとしている。「私はアメリカズカップが今大きくなりすぎていると思う。オークランドの時と同じ大きさに留め、それ以上大きくするべきではない。」

彼はカップのオークランドでの開催を望んでいた。「キウィ達が20年間アメリカズカップにいて、その価値と歴史的価値そして大会の重要性を理解している事を我々は知っている。ACMとは違って、過去の重要性を理解している。」

トルブレは変化を仲介してきた、しかし常にカップのコアを心の中に持ちつづけた、大会がアマチュアからプロフェッショナルのものに発展した時でさえも。

そして今や、ルイビトンはアメリカズカップからいなくなるのだろうか? メ・ノン、決してない。

ブルーノ・トルブレ氏につてはこちらこちらも参照。

ETNZが勝てば商業化の問題は多少落ち着くかもしれませんが、ルールの問題が起こってくるかもしれません。特にナショナリティーに関する項目が、より厳しくされる可能性があります。
何しろアメリカズカップ・チームの中に占める、ニュージーランド人クルーの割合は多いですから。

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2007/07/01

ノーレース、火曜日まで延期

7月1日第7レース、アリンギ4勝2敗でむかえた重要なレースでしたが、風が安定せず中止となりました。
無理にやって第3レースのようになり、それでカップの行方が決まっては大問題。
こちらとしても情報整理する時間ができて好都合です。
第7レースは、2日おいた火曜日になります。

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アリンギ4勝王手

昨夜は人と会う用事のため、レースは今朝リプレーで見ました。ETNZは第1レグ、素晴らしいセーリングでリードしましたが、第3レグ、アリンギが逆転し、今ACマッチに王手をかけました。ETNZにミスがあったにしろ、僅かな差ですので 、このまま終わってしまうことはないと信じております。

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2007/06/30

アリンギ3-2でシリーズリード

これまでETNZは、風上からスタートしても(1、2レース)、風下からスタートしても(4レース)、最初の上マークをアリンギにとられておりましたので、今日はどこからスタートするのかと期待しておりました。
3レース目のような①スプリットタックスタートか、②風下からもっと相手にぴったりと付いたスタートか、はたまた本部船の外側に追い出すような③過激なスタートか。

実際は結構アグレッシブに行って、②の風下ぴったりスタートでした。アリンギたまらずすぐにタックしましたが、ETNZもタックして追いかけます。
14ノットの風でアリンギに有利かと思われましたが、ETNZ全然走り負けせず、上り角度もまったく遜色なし。
アリンギのタックも今日は速かったようですし、弱点をしっかり調整してくるあたり、カップを争う2チーム、さすがであります。

勝負の方は、第2レグでETNZのスピンが破れ、アリンギに逆転されて終了となりました。
スピンが破れた時は、ライブセーリングに表示される画像に出ておりましたが、初めスピンのリーチ近くに小さな穴が開き、そのあと真っ二つに裂けたようです。

でもフィニッシュのタイム差19秒は、ETNZ恐るべし。

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2007/06/29

ターニングポイント:ACレース2

2007年6月24日の、ACマッチ第2レースの解説です。イアン・エインズリ、チーム・ショショロザ。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?extended=1&idPage=0&idRubr=22&idIndex=0&idContent=27285

Acr2012回目の風上レグで、アリンギはETNZを少し有利にさせ、差を詰めさせてしまった。コースの上方(風上)近くは最近のコンディションでは、右サイドでとてもパワフルのことが多かった。それで左シフトの中で2艇が交叉しようとした時、アリンギはスターボードで、戦略的、戦術的理由によりコースの右サイドを維持する考えでいた。

Acr202Acr203このレースでの鍵となるところは、ETNZがアリンギのリーバウタックに対し、防御することが出来た時であった。2艇が交叉しようと接近した時、ポートのETNZは少しだけ低く走って艇速を上げた。これによりアリンギは、予定より少しだけ早くタックしてしまった。

Acr204Acr205またETNZはそのスピードを生かして艇を上らせて高い位置を取り、アリンギがタックを完了した時には、2艇間の間隔も広く取ることが出来た。この十分な間隔によって、ETNZは”生きる”ことが出来、スターボード・レイラインまで優位に立つことが出来た。

Acr206Acr2072艇がレイラインまで行った時には、ETNZがレースをコントロールしていた。アリンギはリーバウタックの時、ETNZの風下でもっとタイトに付く必要があった。そうすることにより、ETNZに乱れた風を送り、レイラインに行く前にタックさせて、アリンギが右海面を制することが出来ただろう。

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2007/06/28

ターニングポイント:ACレース4

全レースフォローしきれておりませんが、昨日の4レース、イアン・エイズリの解説です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=27937

Acr401スタート2分前アリンギはスターボードにジャイブして、スタートラインへの最後のアプローチに入った。ニュージーランドはその内側でジャイブし先行して戻る決断をした。

Acr402アリンギは「フック」すると見せてベアし、そして「フィッシュ・テイル」の操作で再び切り上がった。
ニュージーランドはこれに応じた、しかしアリンギは彼らには合わせないように少しベアし、そして2艇が時間を使いながら高さを保ってラインへ戻って行く時には、アリンギは相手との充分な間隔を置くことができた。重要な瞬間は、スタートラインを”切る”ときになるだろう。

Acr403良いスタートをするために艇は、号砲と同時に風を受け上りのスピードより加速して、ラインを出なければならない。さらにアリンギはできるだけ長くスターボードタックを保つため高い位置を取りたかった、そしてニュージーランドはアリンギに行く風を乱そうと相手の風下にできるだけタイトにつきたかった。スタート30秒前、2艇はバウを下げ、スピードを上げた。

Acr404Acr405スタートを成功させるためには、出来るだけ短い間に最大限艇を加速し、それから風を受けて号砲と同時にラインを切ることが出来るかにかかっている。重要な要素はタイミング(ナビゲーターとバウマンとヘルムスマンによる時間と距離の判断)と良い角度付けと、滑らかなターン(ヘルムスマン)と”グラインド・オフ”(グラインダーとトリマーによるセールの引き込み)である。2艇はセールを正しく出して最高に加速し、そして高さを得るため可能な限り速く再度セールを引き込まなければならなかった。スタート前の最後の10秒で、アリンギは”彼らの”スタートを少しだけ良く行うことができた。

Acr406その結果は、2艇間の間隔を充分取ることが出来、ニュージーランド艇からの乱れた風で攻撃されることを防ぐことが出来た。このスタートは、良いスピードも得て、アリンギがポートレイラインに行くまでずっと、彼らのポジションを保つことを可能にした。その後もレースを通して接近したカバーを行い、これが今日(6月27日)の唯一の”ターニング・ポイント”になった。

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2007/06/27

アリンギ2勝2敗タイ

スタートしてから最初のタックをするまでの勝負で、勝敗が決まりました。

スタートは、これまでの3レースとは違って、ETNZが左(風下)アリンギが右(風上)の位置から、並んでスタート。
そのまま長いスターボードタックの並走となりましたが、このクローズホールド一本勝負は、ETNZ決して遅くないけど、上りの良いアリンギの勝ちでした。

ETNZは左が有利と見てのスタートだったのかもしれませんが、右(風上)から出た方が、タッキングマッチに持ち込めて、まだ良かったのではないかな、という印象です。

まぁ、いずれにしても、連日30秒以内の接戦が続く、未だかつてないアメリカズカップになっております。

明日はまたお休みです。

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プレス会見:3レース後

アリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリが怒っております。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=32&idContent=27657

この日のレースを失ったことについて
ちょっとラスベガスみたいなもので、レースをやるべきでなかったと思う、しかし実際この結果で、我々はこれを受け入れる。明日に期待したい。我々は良いレースをしたと思う、ただツイていなかっただけだ。ETNZは、我々がやったと同じようにレースで復活して来た、多分もう1レグあれば、また違った展開になっただろう。レガッタを制するために、右へ行くか左へ行くかは人間が決めていた。(今日は)風がそれを決めた。

軽風でシフティーなコンディションに準備をしていたか
もちろん、あなたはするだろう。私はレマン湖からやって来た。そこはこれと同様だ。私はこの様なレースをしにアメリカズカップに来たのではない。結局マッチレースなのだから。風によってレガッタが決まるオフショアレースではないのだ。風がレガッタを決定するべきではなく、競技者が彼らの能力で決定されるべきと思う。レースを行うには今日よりももっと安定した風で行われるべきだ。確かに見ている人達にとってはエキサイティングだっただろうが、それならラスベガスへ行けばいい。本当にセーリングをするべき状況でなかった。

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ETNZ2連勝

風の変わりやすい不安定なコンディションで、激しいレースになりました。

一時はETNZが300mほどリードしましたが、第3レグ風下ゲートの後ETNZにミスがあり、上マーク手前ではアリンギが厳しいリーバウタックで攻撃し逆転に成功。
しかし最終レグ、フィニッシュ直前ETNZが再逆転し、25秒差で勝利しました。

内容的にはちょっと荒かったけど、十分楽しませていただきました。

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2007/06/26

SUI-100の性能分析

Yachting Worldの記事の中に次の記述が有りました。

SUI-100は2レースとも最初の5分間、鬼(demon)の様にスピードをロスすることなく上った。
ダウンウィンドでもアリンギの球状の艇は良いようで、1日目の強風のコンディションで容易にサーフィングした。2レース目のフラットな海面でのダウンウィンドは、優位性は少ないようだ。

この様なアップウィンド、ダウンウィンド両方での広い性能はコース上全般で印象的に速い艇にしているが、アキレス腱と思える点は、進路を変える時に特にタック、ジャイブで、エド・ベアードが加速を保つため幾分大きな角度で操作することだ。
これはキール・フィンとラダー・フォイルの問題で、多分細い断面か短い長さのフォイルのせいで艇をトリッキーにしている。


上り角度については、ライブセーリングの画像を見て、同じように感じた方も多いことでしょう。
特にSUI-100とNZL-92が並走している時の角度の違いには驚きました。でも上マークでのタイム差を見ると大差になっている訳では有りません。
ということは、LVCの時から言われてましたが、NZL-92のタックのスピードが速く、SUI-100のタックはこの記事に有るように、動きが大きくタイムと高さをロスしているということになるかと思います。

今日のレースはこの辺にも注目して見ることにしましょう。SUI-100は上り角度を生かすため、また風下からスタートするのか。NZL-92はどちらのサイドからスタートするか。

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ターニングポイント:ACレース1

公式サイト連載の”Turning Point”です。
今回からチーム・ショショロザのイアン・エイズリによる解説です。

Acr101Acr102ポートエントリーのアリンギは通常のダイアルアップを行い、エミレーツ・チーム・ニュージーランドを優勢にしてしまった、船首から船尾まで一定の距離を置き両艇は風位に立った。ETNZは先にポートで風下に落とし、ポンポンとダブルジャイブを行い、アリンギを引っ掛けて捕まえようとした。

Acr1025アリンギはポートで高い位置を取って捕まらない様にし、そして風下へ落としてETNZの背後に付き、両艇は3艇身の間隔でポートジャイブでラインから離れた。スタート1分40秒前、ETNZは本部船レイラインの上でスターボードにジャイブし、スタートラインに戻ろうとした。

アリンギがとるべき重要な決断は次のどちらか;船尾に付いて攻撃するか、ETNZの前でジャイブしスタートで相手の風下位置を取るかだった。きっと彼らは左へのシフトが来ることと、もしそうなった時のコンディションで、ETNZとセーリングして充分にスピードがあるとの自信があったのだと思う。

Acr103Acr104Acr105
彼らがジャイブを完了した時、本部船にかかるレイラインの風下にあり、右にいたETNZの位置へは脅威はなかった。スタートするためにETNZはちょっと良い仕事をして、バウを前進させて大きく間隔を取り、右からの風が得られる優位な位置を取った。

Acr106Acr107アリンギは忍耐強く左シフトが来るのを待った、そしてシフトが来た時、スタート後約7分半の頃、彼らはETNZをコースの右サイドに追い返した。2、3回のリーバウタックの後、アリンギは先行して優位に立ち、ETNZの前方を横切ることができた。

以上の様に、ETNZがスタートラインへの最後のアプローチに入った2、3秒後、アリンギはETNZの内側でジャイブする正しい選択をし、コースの左側を取った。一旦前へ出ると、彼らはとても良い風を得てほぼ安全な2、3艇身のリードを保った。左側を取る決断は、気象チームからの最後の指示に、アフターガードが見極め、ヘルムスマンが実行したものだった。

http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=27038

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2007/06/25

勝利でチームNZの士気上がる

前回のアメリカズカップを含め、ニュージーランド初の1勝でした。
とりあえず地元NZではどの様に伝えているか探してみました。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10447764&ref=rss

それは、4年前にオークランドで5-0の完封でオールド・マグを奪われ、そして今回のバレンシアで1勝された、スイスのシンジケートから初の1勝だった。

またメインセール・トリマーのドン・コウィにとっても個人的に画期的な出来事であった。
「明らかに重要な1勝で、1-1となったことで、9回戦制のアメリカズカップが7回戦制になった」と彼は言った。

「2003年からの者達にとって、アリンギとのレースに勝ったことは、素晴らしいことだ。そして私にとっても素晴らしいことで、なぜなら今までにアメリカズカップに勝ったことがなかったからだ。」

コウィは1992年、チームNZのアフターガードコーチのロッド・デイビスとスター級で銀メダルを取り、そして今回が7回目のカップ・キャンペーンだ。

彼は5つの異なるシンジケートに所属し、最後の3回はニュージーランド以外のチャレンジャーであった。

NZL-92がSUI-100に28秒差をつけてフィニッシュラインを横切った時、ムードは意識的に抑えたのだ、と彼は言った。

「今バレンシアで浮かれてお祝いをする訳には行かない、なぜなら1レース勝っただけだから。」「まだ手強いチームを相手にしている途中なのだ。」

TNZにとって明日がレイデイの予定で良かった、レースは精神的にも肉体的にも厳しいものだから、とコウィは言った。

しかしセーリングの計画がなくても、分析と水曜日早く(NZ時間)にある第3レースの準備のため仕事に戻ることになるだろう。

アリンギサイドでは、この結果はニュージーランド人クインテットのブラッド・バタワース、ワーウィック・フルーリ、ディーン・フィップス、マーレイ・ジョーンズ、サイモン・ドーブニーにとって、カップレースで初めての敗北となった。

5人は16連勝していた、その内の10勝は1995年と2000年にチームNZであげたものだった。

アリンギのスキッパーでタクティシャンのバタワースは、スイス・シンジケートは戦いはいつでも彼らの思い通りになると知っていて、彼は2-0になると感じてもいた。

決定的な瞬間は2回目の風上航で、バタワースが相手に対しリーバウタックを指示した時だった。

しかしチームNZのスキッパー、ディーン・バーカーは冷静にNZL-92を風上位置に保って前進させ、SUI-100からの乱された風の影響を受けないようにした。

バタワースはそのタックが早すぎたことを認めた。

「我々はもう少し近い位置でタックするべきで、そうすれば事態をもっと易しくできただろう」と彼は言った。

「実際には、彼らがタイミング、操作ともにとても良い仕事をし、我々を抑え、レイラインの外へ追いやり、終わりになった。」


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2007/06/24

ETNZ1勝

こういうレースを待っておりました。
F1で言えば、サイドバイサイドのデッドヒート。

スタートと第1レグまでは昨日と全く同じ展開で、昨日の再現かと思いましたが、下ゲートの回航がETNZ良かったです。
アリンギが左マークへ行ったのに対し、ETNZは右マークを選択。アリンギは13秒リードで回航。最初の交叉では、アリンギがリードしていましたが、マークせずにサイドを替えます。しかし次の交叉で、ETNZはよく追い上げてアリンギはETNAの風下でタック。ETNZはスピードをつけてアリンギの風上の有利な位置につけ、そのまま抑えて進みます。
しかしアリンギも上り角度良く、じわじわと間隔を詰める。ETNZがこのまま抑えきるか、アリンギが上らせて先に出るか、ぎりぎりの争いでしたが、なんとかETNZが抑えきりタック、ETNZ先行。
そして第2上マークは15秒差でニュージーランドが逆転。
最終レグもアドバンテージを守りきり28秒差でシリーズ初勝利でした。

お見事でありました。
スコア、タイとなって、明日はお休みになります。

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2007/06/23

アリンギ1勝

ルイビトンカップではあんなに強かったエミレーツ・チーム・ニュージーランドでしたが、さすがにアリンギは更に速かったということなのか。
ETNZはスタートも悪くなく、クローズの走りではアリンギに優るスピードを見せていたんですけどね。
明日からに期待いたしましょう。

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会社を捨て、プロになった男の快挙

 6月7日にスペインのバレンシアから電子メールが届いた。

 「昨日、ルイヴィトンカップのファイナルレースがあり、私の所属する“Emirates Team New Zealand”がイタリアのプラダを破り、優勝することができました。1993年ニッポンチャレンジのサンディエゴで、私のキャリアがスタートしてから 14年の長い道のりでしたが、念願の目標の1つをクリアすることができました」

 学科の卒業生で、かつて日本が世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」に挑んだ時に、技術開発で私の片腕だった鹿取正信君からだった。彼は今、エミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ)でレース艇の性能分析を担当している。


続きはこちらです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070620/127849/

こちらもお薦め。

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2007/06/22

アリンギのヘルムはエド・ベアード

アリンギのクルーが発表されました。
ヘルムスマンはエド・ベアードになりました。
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=200&idContent=9979

Bowman:Pieter van Nieuwenhuyzen
Midbowman:Curtis Blewett
Mastman:Francesco Rapetti
Pitman:Josh Belsky
Grinder: Mark McTeigue
Grinder:Matt Welling
Trimmer:Simon Daubney
Trimmer:Lorenzo Mazza
Grinder:Will McCarthy
Mainsail trimmer:Warwick Fleury
Strategist / traveller:Murray Jones
Runner / pitman:Dean Phipps
Runner / grinder:Rodney Ardern
Navigator:Juan Vila
Afterguard – Runner:Ernesto Bertarelli
Tactician:Brad Butterworth
Helmsman:Ed Baird

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トップマスト・バックステーに関する回答

6月21日出された、計測委員会の再回答です。
http://www.americascup.com/multimedia/docs/2007/06/pi_43.pdf
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26617

やはりレグによって、あるいはコンディションによって、バックステーを使用したりしなかったりすることは、認められない、と読めるようです。

公式見解 No 43

以下への回答:

1. ルール44.1(f)の二つの例外規定の一つは、ブームを出すためにランナーを前方に解除する事を許可している。ランナーを前方に解除する時点とブームを出す時点との間には、時間的な制約があるか、そしてブームはどこかの位置に出されなければならないのか?

2. ブームを出すために前方に解除されているランナーは、マスト、シュラウド、あるいはその他の艤装品、すなわち荷重調節用の索、紐、あるいはレース中に動いたり損傷を避けるためや、クルーを怪我から守るためのhandy-billy(どの様なものか不明)に対してある形態にあるように固定してよいか?

3. ルール44.1(f)の目的として、一つは”バックステー、トップマストバックステー、チェックステー”についての当該ルール内での言及と、もう一つは”ランナー”に対する例外規定内での言及の間で、材質の区別や違いはあるか?

見解:

修正ルール44.1(f)の記述

44.1 レース中;

(f) バックステー、トップマスト・バックステー、チェックステーは、マストとハル、デッキあるいはコクピットの固定位置に、変わらずに装着され、かつ同じ荷重調整の位置で、レースを通して保たれなければならない。疑いを避けるため、備品の故障による脱落は、もし再装着が可及的速やかに行われれば、このルールを侵害せず、またブームを出すためにナンナーを前方に解除することも同じである。

ジュリー通達 JN084[36]の記述

”計測委員会はそれが草案された目的と言葉の意図と、修正された時のルールの草案者の目的と意図を考慮するべきであった。”

ジュリー通達 JN084[46]の記述
”この声明は前述の目的と意図を確認する、すなわち固定が不変であることと、固定地点が移動されたり解除されないこと、そしてランニング・リギンの移動を、通常のブームの移動に必要な時以外では認めない事を、確認する。”

ジュリー通達 JN084[32]の記述

”ACCルール44.1(f)は全体として読まれ解釈されるべきであり、ジュリーは基本的ルールから分離した例外として解釈したことを不適切であると考えた。”

JN084[32]を考慮し、もしランナーがブームを出す時はいつでも前方に解除されることが許されるならば、ブームが出ていようがいまいが、ランナーがレースを通して同じ荷重調整位置に置かれるという要求は、意味がなくなる。

したがってルール44.1(f)の意図は、”ブームを出すために前方に解除する”という例外は、ブームを出す目的でランナーを解除する必要がある時だけに適応されることは、明らかである。

1. ”レース中”と”レースを通して”を除き、時間の概念は修正ルール44.1(f)では言及されていない。

修正ルール44.1(f)の意図は、”ランニング・リギン他の動きは通常のブームの動きを行うために必要になる”(JN084-46に発表されているように)ことを、ある程度、禁止している。ルール2.2(CC)は、ランニング・バックステーとチェックステーをランニング・リギンとして定義している。したがってランナーは、通常のブーム移動のために必要があって移動される時を除き、レースを通して荷重位置に置かれるべきである。

修正ルール44.1(f)の目的のため、通常のブーム移動とは、その時のレースの状況において通常起こるであろうブームの移動の事である。例えば、風上へのセーリングの時は通常のブーム移動はそのヨットのセンターラインに近い狭い範囲内であろう、プレスタートでのマニューバリングであれば、通常のブームの動きはヨットのセンターラインから両サイドへ90度近くになるであろう。

第1の質問の最後の部分に”そしてブームはどこかの位置に出されなければならないか?”とある。その答えは否である。

2. 可。公式見解 No.39は、解除されたステーを固定するための、二次的にテンションをかける装備を許可している。

3. 否。

公式見解41と42は撤回される。


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2007/06/21

本番2日前

いよいよ本番、アメリカズカップ・マッチまで、あと2日!
Notice of Raceです。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26591

そしてディフェンダーのアリンギは、最も新しいACボートであるSUI-100でレースを行うと発表。
計測も昨日水曜日に完了。しかし、ヘルムスマンの発表はレース前日の金曜日になる模様です。
http://www.alinghi.com/en/news/news/index.php?idIndex=200&idContent=9809
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=70&idIndex=0&idContent=26597
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10446991&ref=rss

SUI-100はこれまでのアクトでも使用されておらず、そのパフォーマンスには大いに注目です。
特に新しい方式として、この艇に装備されているバックステーがあります。それは、通常のランニング・バックステーとチェックステーの他に、マストトップから別に取られたもので、中等度の風から強風の風下航で使用され、レース前に使用するか否かチームが決定するとのこと。使用しない場合はマストに収納(?どのような方式か分かりませんが)されるのだそうです。
アリンギはこのバックステーをレグ毎に使ったり、使わなかったりしたかった様ですが、計測委員会は当初これを認めませんでした。アリンギはこの判断に対し委員会の管轄権の逸脱であると抗議、ジュリーは3-2でアリンギを指示する判断を下しました。
しかしルールにはステー類はレース中固定して取り外したりは出来ないことになっており、まだもめそうであります。

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2007/06/16

アメリカズカップのガイドブック

Seahorse International Sailing: Guide to the America’s Cup

Guidebook今回のアメリカズカップのガイドブックです。Royal Ocean Racing Club(RORC) からの発行で、pdfファイルで68ページの大変立派なものです。
ダウンロードはこちら

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2007/06/12

ターニング・ポイント:ファイナル、レース5

LVCファイナル、第5レース(6月6日):エミレーツ・チーム・ニュージーランド vs ルナロッサ・チャレンジ
解説:ファブリス・レベ、アレバ・チャレンジ

5-0! 2007年のルイビトンカップ・ファイナルのスコアとしては何と厳しい結果であろうか。セミファイナルの結果が出た後、セーリング界はファイナルが接戦になることを期待していた。

Fr51Fr52Fr53
今日(6月6日)ルナロッサにはもう後がなく、生き残りをかけて戦うだけであった。プレスタートで彼らは、位置取り、右サイドのプロテクトにとても良い仕事をして、ディーン・バーカーはスタートラインに向かうタイミングを、早くし過ぎてしまった。右サイドは今回のファイナルではそれ程重要であった。

Fr54Fr55Fr56
トーベン・グラエルは風が右へシフトすることを確信していて、極めて長いポートタックのセーリングになった間も、待って、待って、そしてスターボードレイラインにどんどん近づいて行った。

Fr57Fr58Fr59
残念ながら右へのシフトは時間内には来なかった、そしてイタリア艇は僅か10mのアドバンテージでタックすることを選択し、そしてそれはニュージーランド艇の風上位置を、第1マークまで保つには不十分であった。

Fr5d0Fr5d1Fr5d2
マークを先に回るという望みは絶たれた。それはルナロッサのアフターガードの大きな賭けだった、しかしこの程度のリスクはゲームの一部だ。第1レースを思い返してみれば、テリー・ハッチンソンは同じことをした-しかし結果は違っていた。

我々はキウィの完璧なセーリング・マネジメントを賞賛する。彼らは力強く自信にあふれて見える。しかし、シャンペンで乾杯した後には、もう一つ別の戦いが待っている。
ザ・マッチだ!

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2007/06/11

トレーニングでのアリンギは全くぱっとしない

あくまでもニュージーランド側からの見方であります。レースの評価もこちらのものとちょっと食い違っています。
http://www.nzherald.co.nz/category/story.cfm?c_id=106&objectid=10444761&ref=rss
確かにアリンギはアクト13以来実戦はないが、艇の開発クルーのトレーニングに専念、ETNZは厳しい生き残り戦を勝ち抜いてきました。有利なのは果してどちらか。

チーム・ニュージーランドが2日間のご褒美の休暇を楽しんでいる間、アメリカズカップのライバル、アリンギは地中海でルナロッサと対戦していた。

アリンギは昨日2日連続でルナロッサとレースを行った。

再び両艇は2回づつのスタート練習と2レースとを行った。一日目はスタートの達人、ジェームズ・スピットヒルがルナロッサITA-94のヘルムをとったが、昨日は控えのフィリップ・プレスティが舵をとった。

エド・ベアードがSUI-91と思われる艇でヘルムをとり、非常に軽風のコンディションの中、アリンギが2レースとも勝った。

スタート練習は初日のレースにも予定に組まれ、その時はベアードとスピットヒルだった。どちらのスタートも全くアグレッシブに見えた。

その後両チームはほぼ全コースを使い、ルナロッサが勝った。

レースでのアリンギのクルーでいくつか注目すべきは、決して滑らかでなかったということだ。スピネーカーも破いてしまった。

アメリカズカップまで2週間を切った今、アリンギはクルーワークを、エミレーツ・チーム・ニュージーランドと同程度に洗練されたものにしたいと思っているー彼らはルイビトン・チャレンジャー・シリーズを勝ち抜き、実戦で鍛えられている。

*ドイツの雑誌のインタビューで、アリンギ・シンジケートのヘッド、エルネスト・ベルタレリはもし防衛に成功した場合、レガッタの間隔が2年か3年に短縮されるだろうと語っている。
「短ければ短い程よい」ベルタレリは言った。「我々はセーリングしていたい、ソファーに座っているのではなく。」

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ターニング・ポイント:ファイナル、レース4

しばらくレースもありませんので、ちょっと古くなった話題等も今のうちに拾っておきます。
アレバ・チャレンジのティエリー・ペポネの解説による”ターニング・ポイント”です。
http://www.americascup.com/en/news/detail.php?idRubr=22&idIndex=0&idContent=25678

第4レースの鍵となったのは、スタートの後12分15秒の時点で、2艇が最初の風上レグで2回目に接近した時だった。

Fr41その3分前にはルナロッサは、最初に交叉した時100mのアドバンテージを得て、ETNZを既に左サイドに追いやっていた。

Fr42Fr432回目に双方が接近した時、そのリードは60mに縮まっていて(多分風が左にシフトして)、ルナロッサのタクティシャン、トーベン・グラエルは、相手を反対側へ追いやろうとはせずに、NZL-92の風下でタックして同じ風を得る決定をした。

Fr44複数のオリンピック・メダルを持つグラエルに不運だったのは、彼らがタックした後十分な艇速をつけるまでに、キウィは風上の良い位置にあり、レイラインまでそれを維持したことだった。

Fr45Fr46NZL-92のテリー・ハッチンソンはレイラインの外までルナロッサを押し出し、トップ・マークでのリードを確実にした。

Fr47第3レース同様に、ETNZはリードした後継続してその差を広げ、最後の風下航でITA-94が2-3m挽回できただけであった。しかし時既に遅く、ETNZの4-0となった。

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2007/06/10

アリンギ、ルナロッサとトレーニング

ディフェンダーのアリンギ(スイス)は、23日からのカップ本戦に向けて、バレンシア沖でルナロッサを相手にトレーニング中です。
Valencia Sailingから。
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/06/luna-rossa-and-alinghi-trained-off.html
http://valenciasailing.blogspot.com/2007/06/alinghi-dominates-luna-rossa-in-second.html

6月8日(金曜)、ルナロッサはITA-94、Aクルー、ヘルムがスピットヒル、アリンギはSUI-100を使用し、ヘルムはエド・ベアードだった。なおアメリカズカップ本戦でもエド・ベアードがヘルムをとると見られている。

第1レース
プレスタートとスタート後最初に交叉したところで中止、アリンギが優勢。
第2レース
左右スプリット・スタートで、アリンギは右。スタート後風が大きく右シフトしアリンギが10艇身リード。その後中止。
第3レース
スタート後風が20度右にシフトし、マークが移動された。風速は7ノット。スタートはアリンギが取ったが、上マークはルナロッサが前述の右シフトを得て8艇身リード。次のレグでも6.5ノットの風の中、ルナロッサがゲインしたが、風下ゲートでアリンギがスピネーカーをジャンパーで破いてしまい、レースは中止された。

6月9日(土曜)は、アリンギはSUI-91で、ルナロッサはITA-94を使用。ルナロッサのクルーは前日と異なり、セカンドクルーでヘルムもスピットヒルに代わりフィリップ・プレスティだった。
2レースを行い、どちらもアリンギが容易に勝利した(2レースともしもマーク回航後200m程で中止)。レース中問題は起こらなかったが、ゲストが二人乗艇し、新しいギアがテストされた模様。

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2007/06/07

日本人が初めてアメリカズ杯へ

【バレンシア(スペイン)6日共同】
http://www.kyodo.co.jp/

ヨットのアメリカズカップ(ア杯)の挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)決勝は6日、当地沖で9回戦制(5戦先勝)の第5レースを行い、ア杯奪回